同僚が会社辞めたいと言ってきた時の対応策を伝授


職場で同僚や後輩から「私会社を辞めたいんだけど、どうしたらいいかな?」と相談を受ける事って結構ありますよね。人の人生に関わることだから、何て言えばいいんだろう?とお悩みになったことはありますか?

実は私、会社を辞めたいと言う側になったことがあります。仕事や対人関係に追われ、上司のパワハラに追いつめられながら体調を崩していても、それでも上司を敵にして仕事をするのは辛いと言い出せず、最終的に違う部署の方に相談しました。その時には身体的にも精神的に限界で、倒れる寸前の状況で、もう手遅れでした。

結果私は病気になり、充分な相談をできないまま、会社を辞めたいと言えずに辞めざるを得なくなってしまった経験があります。現在は苦しいリハビリの末、新しい会社に就職し、お仕事させて頂いていますが、今冷静に過去を分析してみると「こうして欲しかった」、「こうしてもらいたくなかった」ことが思い浮かびます。

その為、会社を辞めたいと言う側の人間が、どう聞いて応えてもらいたいかという当時の要望・体験を交えながらお伝えします。

まずは声を受け止めて味方になろう

さて、では会社を辞めたいと相談を受けた時、始めに何をすれば良いか?ということですが、まずは味方になってあげてください。経験からですが会社を辞めたいと思うまでになるには、自分しか見えていないくらい精神的に追い詰められています。ここで声を発するには相当な人数を敵にするかも知れない、というリスクを覚悟した勇気が必要なのです。

そこを乗り越えて打ち明けてくれたことを「良く話してくれたね。ありがとう。」と言ってもらえるだけで、相談者はこの人は味方なんだと心の拠り所ができて安心できるのです。

そこで「そんな弱いこと言うな、誰でも一緒だ!」や、「会社辞めた後どうするの?」、「そんなに会社は甘くない! !」など、例え正論であってもここでは言ってはいけません。やっぱり敵だなと警戒されてしまいます。

それを踏まえても尚辛いからこそ、会社を辞めたいと話したのだから、その声が途絶えないように、まず自分は味方であるということをしっかりと伝えてください。

 

次に、二人で問題を探していこう

会社を辞めたい位の精神状態になると、心身が疲労しているため、端から見ればそんなの簡単でしょ?という問題を抱えていてもそれを他人に分かるように整理したり、説明するエネルギーがどうしても不足しています。

その為、断片的でも良いから少しずつ話を聞いていって、話し合いの中から問題を書き出してみることをおすすめします。何故かと言いますと、本人の中でぐるぐる巡る悩みを客観的に見ることができる点と、書くことで言葉や思いを残せることです。

記録に変えていく作業のお手伝いをしていく感覚です。そこで考えをまとめることで、苦悩を対策に変えられる可能性が出てくるのです。

 

相談内容は他言しないようにしよう

私の場合、会社を辞めたいと思ったのは、本来相談するべき直属の上司からのパワハラが原因でした。そのため誰にも話すこともできず、一人で悩み、体調を崩してしまいました。同僚に相談することも考えられませんでした。上司に知られてしまうことを恐れたからです。

親身になって相談に乗ってくれる、信用できる同僚などいない、とその時は思い込んでいました。もしもあのとき、もう少し視野を広げ、信用できそうな同僚に打ち明けていたら辞めずに済んだかもしれません。その点、あなたは同僚に会社を辞めたい、と相談されています。

あなたならきっとわかってくれる、と信用されて打ち明けてくれたんです。それに是非応えてあげてください、先走りして他の人に言わないようにしましょう。

 

最後に、その背中を押してあげよう

とはいえ、何もかも全てカバーするのは本人にとっても良くありません。会社を辞める・辞めないを決めるのは常に自分なんだ、というスタンスで相談を受けていき、本人が決めやすいよう気持ちのケアを重点に受けてあげて下さい。それだけで前向きな行動に移れる可能性もあります。

あくまでも気持ちを受け止めることが聞いた人にとって一番の支えであり、最重要課題なのですから。あなたには味方でいて欲しいのです。相談し、決断した方の背中を押してあげましょう。

 

色々な会社辞めたいがあるなか、今回は対人関係の不都合から追い込まれてしまい会社を辞めたいに至った方からの相談を受けたときに限定してお話させて頂きました。私が退職する・しないで悩んでいたとき、お世話になったカウンセラーの方からこう言われました。

「命を削ってまで続けるべき仕事はないよ。家庭など、どんな事情があっても、あなたありきなんだから。」体を壊す前に、この言葉を信じて早く辞めて動くべきだった、と後悔しています。会社を辞めたい、という言葉を抱いている人は皆孤独です。

周りが見えず、人を信じることを恐れています。私も家族ですら目に入らないくらい追いつめられました。本当に辛かったです。きっとあなたに相談した同僚も同じように苦しんでいるはずです。是非味方になってあげてください。

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