人が人を信頼する上でキーになるのは話し方ですよね。仕事でも恋愛でも、相手に認められるためには何より信頼されることが大切です。いくら模範的な言動をとったとしても、それを信じてもらえなければ何の意味もありません。とは言え「信頼してくれ」と訴えたところで相手が「YES」と即答するはずもなく、信頼されることは容易ではないのです。
ではどうすれば信頼されるのか?…そのためにはまず話し方を考えなければなりません。人と人のコミュニケーションのメインは会話であり、その会話で好印象を与えるためには話し方が重要です。このことを心得ておけば、例え初対面の相手であったとしてもあなたは信頼させ、その相手と良好な関係を築くことができるでしょう。
そこで今回は、そのためのアドバイスとして、話し方で損をしないよう信頼される人になるコツをお伝えします。
相手の目を見て話す
これは話し方のコツというよりも前提といった方が適切です。相手の目を見て話さなければ、信頼以前にその話を信じてもらうことすらできないからです。このため、以下でお伝えするコツにおいても全て「相手の目を見て話す」ができてこそ効果があるものと捉えてください。
口癖に注意する
目立つ口癖は相手に不快感を与え、信頼を損なわせてしまいます。実際の例としては、以前多くの企業において新入社員の「〜ッス」が問題視されたことがありました。要は「いいッスよ」などといった話し方ですが、元々国語として不適切な口調である上、それを多用することで相手が耳障りになってしまうのです。
また、例え正しい言葉遣いでも同じ表現…つまり口癖を作ってしまうと同じようなマイナス効果があります。仕草による癖が相手に不快感を与えることがありますが、口癖もそれと同様です。相手に不快感を与えてしまえば会話の時にイライラさせてしまい、その状況では信頼されることなど到底不可能です。
「思う」の表現は控えめにする
これは例を挙げて説明すると実感できます。例えばあなたが新作DVDをレンタルしようと思い、店舗に在庫確認の電話をしたとします。その時、対応した店員さんが「明日入荷すると思います」という表現で返したらどう感じるでしょうか。この場合、酷く頼りなく感じて本当に明日入荷するか心配になってしまいますよね。
一方「明日入荷します」という表現なら、あなたは何の不安もなく明日店舗に行くでしょう。つまり話し方として「思う」の表現は説得力に欠け、相手に不安を与えてしまうのです。本当にそう思った時は「思う」と言うのも悪くないですが、多用すると信頼されるどころか頼りなく思われてしまいます。
「。」を意識して区切りを大切にする
文章なら誰もが意識する「。」ですが、話し方ではそれを疎かにしてしまいがちです。しかし、話す時も区切りの「。」を意識しないと何を言っているのか分からない話し方になってしまいます。また、ダラダラと区切りをつけない話し方はどこか言い訳がましく聞こえてしまうため、信頼されるためにはやってはいけない話し方なのです。
また、あなたは区切っているつもりでも相手がそう感じなければ結局は同じことになってしまいます。この場合、区切りとなる部分で間をあけることでしっかりと「。」を相手に感じさせることができます。ちなみに、言い訳をしてしまうとどうしても区切りにくくなるため、「言い訳をしない」というのもコツの1つして心得ておくとよいでしょう。
結論を先に話す
信頼される話し方のコツは、会話の内容云々以前にその話が相手に伝わりやすいかどうかです。そのためには、まず結論を先に話すようにしましょう。結論を先に言うことであなたが最も言いたいことが相手に確実に伝わります。そして、その後に結論に対する理由を言うことで相手にあなたの考えを分かりやすく伝えられるのです。
そうすれば、相手はあなたの話に対して「分かりやすい話し方をする」という感想を抱きます。自分の言いたいことを分かりやすく伝えられるのは知的な証でもありますから、相手はあなたに頭の良いイメージを抱き、それが信頼されるということにつながってくるのです。
信頼される人になるための話し方のコツは、実は子供の頃に教わった話し方のコツとほぼイコールです。「相手の目を見ましょう」、「しっかりと聞こえる声で話しましょう」、「思ったとをしっかりと伝えましょう」…子供の頃、小学校でこのように教えられた方も多いでしょうが、これが信頼される話し方のコツなのです。
信頼される話し方を考える時、誰もが思うのが話す内容そのものです。しかしそうではなく、話し方にこだわるのが正解です。話す内容を意識しすぎると自分の言葉にウソが生まれてしまい、その結果まるで信頼されないマニュアルのような話し方になってしまいます。
このため、話の内容そのものよりもまずはここでお伝えした話し方の実践を優先するようにしましょう。
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