独身男性が結婚を望まない本当の理由と恋愛事情を探れ!


最近の日本で少子高齢化とともに問題になっているのが、未婚率の上昇。特に、結婚を望まない独身男性が増え続けています。男性の生涯独身率は既に20%を超えました。つまり、5人に一人は生涯独身ということです。

1980年代には20%台だった30代男性の独身率が近年は50%近くまで上昇、ほぼ倍増していることになります。ちょっと前までは、「もう30歳だろ、まだ独身なのか?」などといわれていたのが、今では独身が当たり前というご時勢になったのです。

この大きな変化の裏にはいったいどんな事情が隠されているのでしょう。独身女性でなくても気になるところですよね。そこで今回は、日本の独身男性が結婚を望まなくなった本当の理由と現代の恋愛事情についてお伝えします。

独身男性が結婚を望まないのは、経済不安のせい!

独身男性が結婚を望まなくなったのは、経済的な問題と深く関わっています。昔は就職というと正社員、新卒で雇用されるとそのまま定年まで勤めるという人が多かったため、学校を出て就職すると、親や親戚から結婚を勧められたものでした。

ところが、現代はまず、正社員としての就職が難しくなっています。給与はある程度高くても、非常勤や派遣という形態での就職だと、結婚して子供を産むのが不安になります。結婚は落ち着いた仕事についてから、と思っていると、どんどん婚期がおそくなるのです。

また、正規雇用で就職できたとしても、昔のような終身雇用ではありませんので、いつリストラされるかという不安に付きまとわれます。結局、就職してもスキルアップのためにスクールに通ったり、資格のために勉強したり、恋愛に向ける時間がなかなかないのが現状です。

昔は結婚した友人の紹介などで知り合うことも少なくありませんでしたが、最近は、結婚しない男女が増えたため、結婚している友人というのが減ってしまいました。また、たまに結婚している友人の生活などを見る機会があっても、羨ましいと思えるような生活ではなかったりします。

男性の場合、結婚して子供が生まれると自分が使えるお金は少なくなってしまいますので、家族を養うために給料を稼ぐだけの生活、というマイナスイメージが独身男性を結婚から遠ざけているといえるでしょう。

 

独身男性が結婚を望まないのは、生活スタイルの変化のせい!

独身男性が結婚を望まなくなった理由の一つは、結婚しなくてもそれなりに満足のいく生活を送れるからです。昔は男の子は家事をしなくても良いという考え方がありました。

母親も女の子には料理を教えても、男の子にはお手伝いもあまりさせず、勉強だけしていれば良いという人が少なくありませんでした。今は学校でも家でも男子、女子に関係なく、料理や家事を習います。

そのおかげもあって、最近の独り暮らしの男性の暮らしぶりは以前とは比べ物にならないくらい向上しています。掃除機や電子レンジといった電気製品が便利に改良されたこともあって、若い男性でも料理や家事をこなせるようになりました。

また、最近の男性は、飲酒や喫煙をする人が減っています。そして、煙草やお酒にお金を使わない分、趣味に打ち込む人がふえています。

昔はサラリーマンと言うと仕事人間で無趣味、仕事をやめると抜け殻のようになる人がいたものですが、今のサラリーマン男性は、海外旅行にいったり、本や漫画、フィギュアなどをコレクションしたり、絵や小説をかいたりと自分の時間を楽しんでいます。

独身であれば、自分の余暇を全てそうした趣味にあてることができますが、結婚してしまうとそういうわけにはいきません。つまり、結婚するということは、お金も時間も自由に使えなくなるということです。気楽な一人身生活を送っている独身男性にとって、結婚はポジティブな選択ではないということですね。

 

独身男性が結婚を望まないのは、男性と女性の関係が変化したせい!

日本の独身男性が結婚を望まなくなってきた大きな理由の一つは、女性の変化にあるといっていいでしょう。ここ数年、日本の若い男性は急激に草食化してきたといわれています。積極的に女性を求めない、女性の獲得を目標としない男性が増えてきたということです。

これは最初に述べたように、女性を獲得しても養っていくことに自信がもてないということが理由の一つになっていますが、それだけではなく、女性の意識にも変化が生じた結果です。

若い独身男性の正社員率が減少する一方で、女性の就業率は上昇しています。男性が料理や裁縫に興味を示し、女性と同等の家事能力を持つようになったのも、それ以前に、女性の社会進出が進み、専業主婦が減少してきたという背景があるのです。

その結果、結婚しても女性は会社をやめず、積極的に仕事を続ける一報で、男性の方が主夫として家事や育児に従事するカップルも現れるようになりました。こうしたカップルはまだまだ社会全体の中では少数派ですが、夫婦の形態が多様化している一つのしるしといえるでしょう。

そして、このような社会的な変化に対応できない昔かたぎの男性はどんどん結婚という形式から遠ざかっていき、独身を貫くようになるのですね。

 

近年の日本人男性が結婚を望まなくなったのは、幾つかの理由が重なり合った結果です。まず、社会的・経済的な変化によって、以前のような安定した将来が見込めなくなった昨今、若い独身男性たちは、結婚して家を建て、ローンを払いながら、子供を育てるといった長期的な未来像を描けなくなっています。

非正規社員や派遣社員の男性たちは、結婚したくても二の足を踏んでしまうのが現状です。その一方で、家事や料理を苦にしない現在の独身男性たちは昔の男性と違って、一人暮らしでもそれなりに快適な生活を送ることができます。

ある程度安定した収入さえあれば、結婚しなくても楽しく暮らしていけるのです。また、男性の恋愛・結婚対象である女性の変化も、結婚に前向きではなくなった大きな要因といえるでしょう。

男性の草食化がいわれる一方で、女性は自立するようになりました。女性の就業率も高いため、男性と対等の意識を持つ女性も多く、こうした変化に対応できない男性は結婚から遠ざかっていくようです。

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