コミュ症の人と接するときに気をつけておくと良いこと


学校や職場に、必ず1人はコミュ症の人っていますよね。「どう接したら分からない」「話を振っても、会話が続かない」と感じるものです。また仕事でコミュ症の人と一緒に作業を行う場合、気まずくて作業が進まないということもあります。

しかし「気まずい」と思っているのは、コミュ症の人も同様です。コミュ症の人は、「話かけられること」を嫌だと思う人は少ないです。しかし、「どう話せば良いのか分からない」「こんな事を言ったら変に思われるのではないか」と、頭の中で考えてしまい、結果的に会話が続かないのです。

このように、コミュ症の特性を理解し、接し方を工夫すれば、会話や作業もスムーズに行うことができます。そこで今回は、コミュ症の人と接するとき、どんなことに気をつけておくと良いのかそのポイントをお伝えします。

挨拶は笑顔で、元気よく行う

コミュ症の人と接するときは、まず挨拶から気を付けましょう。コミュ症の人は人の顔を良く見ています。挨拶が素っ気ないと、「何か悪いことをしたのではないか」と不安になってしまいます。

挨拶はまず相手の目を見て、それから笑顔で元気よく行います。この工夫を取り入れることで、コミュ症の人も「この人は接しやすい人だ」と好印象を持ちます。この方法はコミュ症の人だけでなく、職場の上司や同僚とのコミュニケーションを、円滑にする方法としても使えますよ。

 

仕事を頼むときは、具体的な要素を取り入れる

例えば仕事の依頼をするときに、「○○をやっといて」と伝えたとします。コミュ症の人は、「これをいつまでやればいいのだろう」「どの程度までやればいいのだろう」と疑問があっても、聞けないことがあるのです。結果的に、仕事が思うように進まないというケースが発生してしまいます。

それを防ぐ為にも、仕事を頼むときは「○○を明日までに、△△の工程まで進めて下さい」と、具体的な日時や工程を指示すると、コミュ症の人も進めやすいです。加えて、「何か分からないことがあったら、いつでも聞いてね」という声かけをすると、コミュ症の人も安心して質問することが出来ますよ。

 

良いところを褒める

コミュ症の人は、見えないところで頑張っていることが多いです。例えば、朝早く来て職場の掃除をしたり、在庫の確認や補充をしたりと、ほかの職員がやらない様な雑用を積極的に行います。

そんな場面を見つけたら、すぐに褒めましょう。「いつもキレイにしてくれて、ありがとう」「やってくれて、助かるよ」とお礼を言うことで、コミュ症の人は「自分も役に立っているのだ」と、自己肯定感が増します。

褒めるときに注意したいのは、人前では褒めないことです。第三者や大勢の人がいる前で褒めると、コミュ症の人は委縮してしまいます。あくまで、コッソリと褒めましょう。

 

飲み会にはムリに誘わない

コミュ症の人は、飲み会が苦手な人が多いです。なぜなら、飲み会特有のノリが苦手であること、そして「自分が行くことで、気分を害してしまうのではないか」と考えてしまうからです。忘年会や新年会など、職場行事の飲み会は仕方がないですが、部署や同期の飲み会を誘って渋る様であれば、ムリに誘わないでおくことも方法の1つです。

もっと話がしてみたいと考えているのであれば、ランチ会がオススメです。ランチであれば時間が決まっているので、飲み会に比べて精神的な負担が軽減されます。また、飲み会よりも安く、料理に凝っているので、食事を楽しむことが出来ます。美味しい食事を食べていると、自然と会話も弾みますよ。

 

雑談をするときは、仕事と仕事の間に挟む

コミュ症の人と円滑に仕事を進める為には、普段から気軽に話が出来るようになると良いです。しかしコミュ症の人と雑談するのは、難しいですよね。

雑談をしたいときは、仕事と仕事の間に挟んでみましょう。例を挙げると、「○○の進捗状況はどう?」とコミュ症の人に聞きます。コミュ症の人が仕事の進捗状況を話し終えたら、「ありがとう。しかし今日は特に寒いけど、体調悪くない?朝テレビで、天気予報見ていたら今日寒いって。」と、さりげなく雑談を取り入れます。話題は天気やニュースなど、誰でも話せること話題が良いです。

二言三言会話した後、「じゃ、引き続き○○宜しく。」と、仕事の話で締めくくります。このように、少しの雑談から始めていくことで、徐々にコミュ症の人とも話をすることが出来ますよ。

 

さて、コミュ症の人と接するときは、まず挨拶の仕方から工夫しましょう。笑顔で、元気よく行うことで、相手も好印象を持ちます。仕事を頼むときは、「何を」「いつまでに」「どの程度まで進めれば良いのか」具体的に伝えましょう。そうすることで、コミュ症の人もスムーズに進めることができます。また、コミュ症の人は見えないところで努力していますので、その部分を見つけたらコッソリと褒めましょう。

コミュ症の人ともっと関わりたいからと、ムリに飲み会へ誘うのは控えましょう。飲み会よりも、ランチ会がオススメです。美味しい食事で、会話も弾みますよ。コミュ症の人は雑談が苦手、もし雑談をするのであれば仕事と仕事の間に誰でも話せる軽い雑談から始めてみましょう。

世の中には、様々な人がいます。しかし、その人の特性を理解すれば、良好な関係を築けることができます。是非、コミュ症の人と接するときは、上記の方法を活用してみてください。

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