勉強嫌いの子供にやる気を出させる3つのテクニック

勉強嫌いの子供にやる気を出させる3つのテクニック
子供が勉強にやる気を出さずに困っている、なんて親御さんは結構多いものですよね。ゲームやテレビとなると集中して何時間でもやっているのに、勉強となると途端にやる気が出なくなるお子様についつい「勉強しなさい!」と怒鳴ってしまい後々反省するという方も多いのではないでしょうか。

そもそも勉強嫌いの子供に対して「勉強にやる気を出しなさい」というのは、漠然としすぎていて子供からしても理不尽な怒り方です。勉強にやる気が出ないということは勉強して何か良いことがあると思えないからに他なりません。ですから、ある程度親がお子様に見合った勉強のやる気の出し方ややり方などを模索し、提案する必要があるのです。

勉強のやる気スイッチの場所は千差万別、100人いれば100通りの勉強のやる気の出し方があります。わからないから嫌なのか、目的がわからないから嫌なのか、まずはそこから確認していかなければなりませんよね。そこで今回は、勉強嫌いの子供に勉強のやる気を起こさせるテクニックをお伝えします。

進捗を可視化する

勉強をするにあたってドリルなどを活用しているご家庭も多いことでしょう。その進捗を可視化できるようにしてみてはいかがでしょうか。例えば「何ページまで進んだ」「正解率が70%を超えた」などきっちりと勉強をした軌跡を残すことが勉強のやる気に繋がるお子様もいらっしゃいます。

ポイントはテストの点数だけでなくちょっとした部分に達成感を持たせることです。例えば算数の問題ですと「四則演算ができる」「九九を暗記する」「分数を理解する」などドリルや問題集などに合わせて進捗を可視化してあげましょう。

正解率を折れ線グラフにしたり、進んだページ数分だけシールを貼れるようにしても良いですね。大人もそうですが、今やっていることが意味のあるものかどうかを知るのに進捗を可視化するのは非常に有効な手段です。勉強のやる気を出すためにも、今何ができて何が出来ないのか、どれほどできるようになったのかをわかるようにしてあげましょう。

 

子供目線で勉強のメリットを伝える

子供時代に「なんで勉強なんてしなくちゃいけないの?」と考えたことのある方も多いはず。実際、大人になると筆者の気持ちを考えることも池の周りを一周する兄弟の速さを計ることもありません。ですが、それでもやらねばならぬのが勉強というものです。

勉強嫌いのお子様からしてみたら「こんな勉強をして何になるの?」と思っていることでしょう。ですから、「将来何になりたい?」「どんなことに興味がある?」などと子供と同じ視線で考えることで勉強のやる気を引き出すことが可能になるのです。

例えば、「私は将来ケーキ屋さんになりたい」と言うなら数学が出来なければなりませんし、「僕は将来サッカー選手になりたい」と言うなら英語ができなければなりません。そのような形で、今やっていることが将来自分のためになると自覚させることで勉強のやる気をオンにしてあげましょう。

目標を設定し、そこへ至るまでの過程を構築して遂行していくことは大人も当たり前にやっていることです。それをお子様にわかりやすいよう説明し、勉強の重要さに気付かせてあげてくださいね。

 

わかることの面白さを教える

勉強の面白さの醍醐味は何と言っても「わからなかったことがわかる」ことです。歴史にしろ数学にしろ英語にしろ、「わかった!」という達成感が勉強のやる気に繋がるケースは大いにあります。ですから、今何がわからないのかを明確にし、そこを解決するだけで飛躍的に今後の勉強に対するやる気がでる可能性が出てくるのです。

まずは親がお子様の理解していない点を理解してあげましょう。算数で例えるなら、割り算で躓いているなら分数の計算は苦手になってしまいますよね。ですから、割り算をしっかり理解させることがまず先決となります。そうすると分数も理解できるようになり、さらに難しい問題にもチャレンジできるようになるものです。

よく「何がわからないかわからない」というお子様もいらっしゃいます。そのような場合は本当に簡単な、初歩的な問題集から解かせて理解できていないきっかけを明確にしましょう。キチンと理解できた暁には一緒に喜び、「わかるって面白いね!もっと楽しもうね!」と喜びを共有することでより勉強にやる気を出してくれるはずですよ。

 

以上、勉強嫌いの子供の勉強に対するやる気を起こさせるテクニック、ぜひ参考にしていただければ幸いです。私自身学生時代は家庭教師のアルバイトをしていましたが、勉強嫌いな理由第一位が「わからないから」、第二位が「意味がないから」でした。

「わからないから嫌い」というタイプの子は中学生でしたが、小学生のドリルから解かせることで「ここで躓いたのか」と判明し、その後はスルスルと解けるようになっていき、他の教科に対してもこの方法を適応することで勉強の仕方を理解してくれました。

また、「意味がないから」というタイプの子は高校生でしたが、英語が出来ればCAになれるかも知れない、そうすればファーストクラスに乗っているようなVIPと結婚できるかもしれないとふざけながら話している内に英語に興味が出てきたようで、数年後にオーストラリアにワーキングホリデーに行ったと連絡が来ました。

子供に勉強のやる気を出させることは、仕事で部下のやる気を出させることに似ています。同じ目線に立ち、目標を明確にし、現在の状況を可視化する。その手伝いをしてあげるのは過保護でも何でもありません。「勉強しなさい!」と言うだけでなく、一緒に寄り添って勉強のやる気の出し方を考えてあげてくださいね。

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