バイトの人間関係で困っている人に試して欲しい9つの改善策


いまや学生に限らず、多くの人が非正規雇用のアルバイトをしている時代です。大手アミューズメントパークや外食産業のほとんどが正規社員の比率が1~2割と、実はアルバイトといえども重要な戦力となっているのです。

ただし、そこは当然人と人とのつながりのある職場ですから、正社員以上に人間関係で悩むケースも多く、正社員よりも離職率が高くなってしまう傾向は否めません。

そんな人間関係でお悩みのフリーターの皆さん、これを読んで好きな仕事を続けるヒントを掴んでください。

 

バイトの人間関係で困っている人に
試して欲しい9つの改善策

 

その1: 天職を見つける?天職にしてしまう?

 そもそもアルバイトとは学生が余っている時間を有効に使うことでお小遣い稼ぎになったり、学費や生活費のたしにしたり、というのが大半でした。

就職氷河期以降は正規雇用の就職ができなかったり、希望職種に就職できなかった人たちも非正規雇用であるアルバイトをすることで、自分の希望職種に就職できるのを待機する期間の稼ぎ場所になり、いつでも好きな時に辞められるという気楽さも手伝ってズルズルとバイト生活を続けてしまう、という状況が現在に至っているのではないでしょうか。

学生時代にこういう職種になりたい、という希望は必ずしも天職につながっているものではありません。アルバイトをすることでそれが自分に合っていることがわかり、方向転換してそちらの職種に進む人も少なからずいるのです。

つまり、天職を探すだけでなく、アルバイトでの経験からそれを天職にしてしまうということも現実では数多く起こっているわけです。

 

その2: アルバイトからの無期限雇用にもなれるのですが

 非正規雇用で5年間が経過すれば、本人の申告で雇用形態を無期限にしなければならないという労働契約法があります。

ただし、これは正規雇用ではありません。あくまでも有期雇用形態から期限のない雇用形態に変わるということでしかないのです。

もちろん企業の側には有期雇用期間中に正規社員として採用するシステムを取り入れているところもありますから、安定的な雇用を希望するのであれば、こうした企業でアルバイトをすることも一つの就活といえるでしょう。

 

その3: アルバイトを続けざるを得なくなったら

 正規雇用を希望しない人、希望していてもアルバイトの身分を継続している人も多いことでしょう。そういう人たちにとっては、現在の職種でのアルバイトを続けることがとりあえずの生活を維持する手段ということになります。

正規雇用であろうが非正規雇用であろうが、その仕事を続けていくためには職場環境が自分のフィーリングにマッチしていることが重要になってきます。

この職場環境の善し悪しを左右する最大の要素は人間関係だといえるでしょう。

 

その4: 人間ですから好き嫌いはあります

 通常アルバイトが複数所属している職場では、正社員のリーダーが1人もしくは2人いてそのグループを統括しています。アルバイトの中にも経験年数や仕事への習熟度で上下関係が存在しています。

そんな集団の中では、個人と個人の接触があり、当然のようにウマが合う、合わないであるとか態度や物言いで好き嫌いが生じてしまいます。

好き嫌いが発生してしまう要因としては①外見的要因②近接的要因③類似的要因④相補的要因――があると言われています。

つまり、この要因に根ざしている部分がわかれば、あらかじめそれを回避したり、発生してしまった後に修正することができるのではないでしょうか。

 

その5: 外見的要因

 身長、体重、姿形、顔の造作・・・・・。対人関係で外見的な要因といえば、このようなものが挙げられるでしょう。背が低いよりは高い方がいい、太っているよりは痩せている方がいい、胴長よりは脚長の方がいい、ブサイクよりはイケメンの方がいい。好き嫌いの尺度としては程度は低いのかもしれませんね。

それでも太ってる人は絶対に無理、という外見から否定してしまう人もいることは事実です。これは生理的な問題なので解決策は難しいのですが、無理に好きになろうとするのではなく、その個性を認めてあげるということは大切な心がけと言えるでしょう。

 

その6: 近接的要因

 こちらは内面的な要素が大きく働く要因です。自分と同じ価値観であったり、同じような考え方をしていると思う相手に対しては、知り合ってから早い段階で好意を持ちますよね。

逆に自分の考えとは真逆の意見であったり考え方を披露されてしまうと引いてしまう。引くだけならいいのですが、その人との接触を避けるようにしてしまうとこれは嫌いの部類に振り分けてしまう心理があります。

ただ、この近接というものは、一つの集団でともに作業を重ねていくことで良い結果としての親近感を生むケースが多いのも事実です。同じ仕事を協力してやっていくことで仲間意識が芽生えるのは近接要因が良い方向に醸成されているということなのです。

 

その7: 類似的要因

 では、同じ様な価値観を持っている同士では、万事うまくいくのでしょうか?必ずしもそうとは言い切れません。

同じような価値観でいることによる反発、という厄介な感情が生まれてしまうのも人間同士の関係が難しいと言われる一つの形なのです。

男女の関係を例にとってもおわかりだと思いますが、同じ趣味であったり、同じ嗜好であったりする男女が常に仲がいいというわけではないように、似ていることによる反発というのは必ず存在するのです。

ただ、これは相反する性格による反発に比べると修復はしやすい関係であると言えます。元々は似たもの同士なのですから、自分が一歩引いて相手を立てるとか、お互いが譲り合うことで歩み寄るということは十分可能なことなのです。

 

その8: 相補的要因

 本来、それぞれが補い合いながら物事を進めていくのが仕事上の関係であるべきなのですが、いわゆるボタンの掛け違いで仕事上の事柄ばかりでなく、各個人の感情まで掛け違いになってしまうと、その結果として嫌い、やりづらい、苦手といった相手に対するマイナスイメージが頭をもたげてしまうことはよくあることです。

単純に考えればかけちがったボタンを一度外して、正しいボタンのかけ方をすることで解消しそうなものなのですが、そううまくいかないのが人間関係なのです。

解決策としては原点に立ち返って、関係を再構築するのが時間がかかっても間違いのない方法なのかもしれません。

 

その9: 相手に媚びることなく自分をさらけ出そう

 職場の人間関係といってもこれを煎じ詰めていけば、実は小学生の仲間内のいがみ合いや反目に通じる部分が多いのではないでしょうか。

これを手っ取り早く解決しようとすると目上の人間に媚びてみたり、相手の言われるままに自分の主義主張を押し殺してみたりするケースが多く見受けられます。ただ、これは根本的な解決にはなりません。

ともすると問題をオブラートで隠した状態にしてしまい、それが敗れた時には問題発生時点よりも悪い事態を招いてしまう恐れすらあるのです。

相手の考えを尊重しつつ、自分の意見を建設的に公表することが、一時の対立はあっても一番好ましい結論を導き出す方法なのではないでしょうか。

 

アルバイトとはいえ、その仕事に誇りと責任も持って取り組むことはその仕事に従事する全ての人の希望であり、理想でもあります。

きっかけは僅かなことでも人間関係がギクシャクしてしまうことで作業効率がさがってしまったり、成果が得られない状態になってしまうのは、最も避けなければならないことです。バイトなんだから職場の問題は正社員が解決すればいいんだ、といってしまうことは簡単です。

要はアルバイトでも正社員でも問題意識を常に持ちながら職場の改善を図るという気概が職場環境を良くし、引いては自身のスキルアップにつながるのだということを常に意識しながら仕事に向かうことが大切なことなのです。

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