可愛い多肉植物を水やりでダメにするのは悲しいですよね。簡単なようで以外と気をつけないといけないのが水やりの仕方で、あげすぎても少なすぎても腐らせたり枯れてしまうので、適当に行うのは絶対に止めましょう。
動物だって食べるものや量が違うのですから植物によって水やりの仕方や肥料はそれぞれ違います。お気に入りの多肉植物を可愛いまま愛でるのか無残な姿で葬るのかは全てあなた次第です。
特に初心者は、今まで元気だったのにどうしてだろうと急に枯れたり腐ったりしたことを悩んでしまいがちですが、たまたま水やりが季節に合っていただけなので、可愛い多肉植物を元気に育てるために正しい水やりのコツを知っておきたいですね。そこで今日は、気をつけたい多肉植物の水やり方法についてお伝えします。
タイミングを覚えよう
他の花苗などと一緒に多肉植物に水やりをすると、根腐れを起こすので注意が必要です。多肉食物は毎日水やりをする必要がなく、しかし他の観葉植物のように土が乾いたらあげるというものでもありません。
葉っぱにたくさんの水分を貯えていて、そのぷにぷにした様子が可愛いのが人気の理由のひとつですが、葉っぱに張りがなくなり元気がなくなってきたなと感じたころにあげれば充分です。
土が乾くと心配して水やりをしたくなりますが、多肉植物を元気に育てるには、心を鬼にしてくださいね。
乾燥した土でも生育出来る辛抱強い植物なので大丈夫。それでも不安という人は、鉢の大きさに合わせて爪楊枝や竹串を土に差して鉢の中の乾燥具合を確認しましょう。
土の表面が乾いてきたなと感じたら爪楊枝などを抜いてみて、土がついていれば水やりはまだしなくて良く、つかなくなったら多肉植物に水やりを行ってください。
葉っぱに水がかからない様にしよう
急激な強い日差しの影響で多肉植物が葉焼けを起こしてしまうことがあるのですが、水やりでも起こすのであげ方を気をつけなくてはいけません。と言っても多肉植物に水やりをする時に葉っぱに水がかからないようにするだけでOKです。
水滴が葉っぱにかかった状態で強い日差しに当ててしまうと、水滴がレンズのように光を葉っぱに直接通してしまって傷んでしまいます。でもかかってしまっても安心してください。
水が葉っぱにかかってしまったら、ティッシュで拭き取ったり、息で水滴を吹き飛ばしてしまいましょう。
たくさん育てていて、いちいちそんなことはしていられないという人は早朝や夕方の涼しい時間に多肉植物の水やりを行うと、日差しが強くなった時には葉っぱに水滴がついていることがほとんどないので葉焼けを防ぐことが出来ますよ。
水の量に気をつけよう
我慢してやっと水やりをするタイミングになったら、たっぷり水をあげてください。ですが、たっぷりとというのはどれ位の量なのか分かりづらいですよね。
多肉植物の水やりは鉢や植物の大きさによっても必要量が違うのですが、鉢底から水が流れて出てくるまでたっぷりとあげましょう。多肉植物に水やりをする理由は水分補給だけではなく、根から出る老廃物を流すこと、そして土の中に新鮮な空気を送り込むためです。
土の中で根がしっかりと呼吸出来る状態にすることが多肉植物を元気に育てるコツでもあるので、たっぷりと水をあげてください。そして多肉植物に水やりを行ったら、鉢の中の過湿防止のために受け皿の水は必ず捨てましょう。
たくさん育てている場合は、鉢を受け皿からはずして水やりをした後に再び戻すと楽なので試してくださいね。
生育期(成長期)を確認しよう
多肉植物は世界中に生息していて数万種もあるため、種類によって生育期(成長期)が違います。生育期には水やりを行いますが、休眠期はいつも以上に控えないと根腐れして枯れてしまうことがあるので気をつけましょう。
室外で育てている場合は基本的には断水でOKですが、室内で育てている場合は空気の乾燥を考慮して休眠期の間は月に1~2回ほど、霧吹きなどで葉っぱや根本に少しだけ水をあげる葉水を与える方法もあります。
しかし、状態によっては多肉植物をダメにしてしまうこともあるので、不安なら断水でも構いませんよ。元気な多肉植物を生育期に楽しむためにも、休眠期の水やりは最小限にしてください。
生育期の確認のためにも、鉢にネームプレートをさして名前が分かるようにしておくか、スマホなどで撮影して管理するなどしておきましょう。
季節ごとに水をあげる時間を変えよう
生育期は違っても育てる環境は温室などでない限り基本的には一緒なので、季節によって多肉植物の水やりも変えなくてはいけません。春や秋は午前中に水やりをしましょう。
夏は、午前中や昼間に行うと気温の上昇のために株が蒸れる原因になってしまうので夕方から夜にかけて多肉植物に水やりを行ってください。特に真夏で30℃を超える日が続く時は水やりを控えた方が無難です。
冬は、出来るだけ暖かい日の午前中に水やりをするようにした方が元気に育ちます。あまり寒い日に行うと根が傷んでしまったり根腐れの原因になってしまうので雪が降りかかるような場所からは避難させた方が安心です。
生育期でない限り、高温や低温のときは水やりは控えた方が無難なので、迷った時はあげない選択をした方が枯らせたり根腐れを起こすのを防げるということを覚えておきましょう。
以上のように、人気が高く、贈り物にも利用されることが多いので、多肉植物を水やりで枯らしてしまった経験があるという人もたくさんいますよね。
元々、丈夫な植物なので多少の変色などで完全にダメにしてしまうことはありませんが、多肉植物の水やりを理解しないままで育てていると、急に元気がなくなってしまうことがあるので、これからは正しい水やりをして多肉植物を植え替えたり葉挿しなどして、どんどん増やしていきましょう。
元気な多肉植物が部屋や庭などにたくさんあるとそれだけで癒されますよね。挿し木にして小さな鉢やガラスの瓶に入れておくだけでも、とても可愛い多肉植物。
ただし、水やりを失敗しない元気な多肉植物であることが、元気に増やすコツでもあるため、生育期をきちんと調べて分かるようにして枯らしたり根腐れさせないように可愛がってあげてください。
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