「転職に失敗したら、夢や目標は叶えられない」と信じる人が多いのは当たり前ですよね。転職は自分のキャリアのステップアップのためや、給料を増やしたい人、ある分野において自分を高めたいと思っている人ばかりです。
転職する人の多くがそうした「夢」を持っていて、「この仕事を捨てて次に行くんだ、絶対に転職には失敗できないぞ!」と思っていますからね。
うまくいけば問題ありませんが、転職が失敗してしまったらどうしますか。夢を諦めますか。怖いから考えないようにしますか。どんなに頑張っても転職に失敗することは、誰にだってあるものですよね。
ですが失敗は結果ではないのです。ひとつの通過点と考えれば、転職の失敗はあなたに意外なご褒美をくれることだってありますよ。今回は、そんな転職の失敗をプラスの方向に変え、自分の夢へより早く到達するための方法をお伝えします。
社長や責任者の過去の経歴を知っておこう
転職に失敗した人の体験からよく聞くのは、転職先の「社長」に問題があることですね。会社を渡りあるくタイプの社長は世の中にはたくさんいます。
おそらくそのほとんどが普通の人よりも秀でた能力を持っていますが、華やかな才能やキャラクターの後ろに隠れてしまいやすい「影」の部分をしっかり見極める必要がありますね。
あなたがこれから転職を考えている会社の社長は、これまでいた会社を潰していませんか。このタイプは「壊し屋」と呼ばれるタイプの社長です。
その会社から呼ばれて就任したのでしょうが、「実はその会社は倒産間近だった」なんてこともありますよ。自分をその会社に招き入れてくれた人が、転職後すぐに辞めてしまったなんてこともあります。
そうなると、転職早々、窓際族に!なんてことは避けたいですよね。利用できるコネは利用するべきですが、その人の「人となり」をよく知っておくこと。
転職に失敗しても多少のことならなんとでもなりますが、この手の失敗は極力避けられるように、転職先としてふさわしい会社か判断するための情報は出来るだけ多く集めておきましょう。
転職の前に「数値化した目標」を達成しよう
転職に失敗した人の多くは「今の給料でなんかやってられない!」と、とりあえず退職してしまう人たちです。今の職場で結果を出してもいないのに、給料や評価に不満を抱いてはいませんか。
大きな結果を出せなくてもいいんです。「自分で決めた目標を達成できたかどうか」が大切なんですよね。目標は「数字」で決めることをおすすめします。
「私、結構がんばったぞ!」「あれだけひどいこと言われて耐えてきたんだから!」と曖昧な考えで退職しても、あなたの目指している夢や目標への道しるべも曖昧なものになってしまいますよ。
あまり途方もない数字だと、いつまでたっても転職できないので、現実的な数字にしておきましょう。例えば・・・「あと1年間続けてみる」「3ヶ月以内に契約件数10件増やす」「売上20%アップまで持っていく」あなたの実力よりほんの少しだけ高い数字にすると、張り合いも出てきますよね。
あなたが自分で立てた目標に対して、その数字を達成し得られたことで、初めて転職する資格を手に入れられるのです。
自分の能力を正確に、より細かく理解しよう
転職で失敗してしまった人には、最も得意としている分野で「君には才能がない」と言われてしまい結局また退職してしまうことだってありますね。
そんな結果にあなたは耐えられますか。脅かすようなことを書いてしまいましたが、転職で失敗する人のすべてが、「そもそも本当にそれが得意分野だったのか」という疑問がありますよね。
「あなたがしたい仕事」や「自分に才能があると思っている能力」と「人から求められているあなたの能力」には、1万光年の開きがあると思ってください。それはまったくの別の能力なのです。
稀に、「好きなこと」を仕事に出来る人、仕事にしてしまう人がいますが、多くの人はそれが一致することは、なかなかありませんよね。もちろん、趣味がこうじて少しずつ仕事になる人もいます。
転職に失敗して、最初からやり直すようなことになるその前に「自分の棚卸し」をしてみてくださいね。あなたがなぜ今の職場にいられるのか。いつも周囲から何を期待され、求められているのか。
小さい子供の頃、いちばん楽しかったことは何か。自分の中の思考パターンから、学生時代に成功したこと失敗したこと。などなど。
自分の人生という「おもちゃ箱」をひっくり返して見た時、きっとあなたがしまい込んでわすれてしまった「あなたの本当の才能」を発見できますよ。
どんな相手にも「誠実さ」を持って接しよう
転職に失敗したと嘆いている人は多くの場合、人を粗雑に扱っている場合が多いですね。フリーランスでも、会社員でも、仕事をするということは「他人と関わる作業」ですよね。
「どうせ辞めるから、この職場の連中なんてどうでもいいや」「またあの会社が営業に来やがった、しつこいな…」「社内清掃の業者、邪魔だな…」「この前まで学生だった奴が偉そうによく言うなあ…」普段からこんなこと思ってませんか。
言葉にしなくても、思考は表情、態度、行動、言葉の端々に現れて相手に伝わるものですよね。生理的に好意を持てないこともありますが、あなたが「誠実さ」の水準を保ち続けることを忘れなければ大丈夫ですよ。
どんなに嫌な相手との仕事でも、その延長上にあなたの「夢」があります。人間関係で転職に失敗したのであれば、あなた自身の態度や行動が「誠実」であったか振り返ってみてくださいね。
本当に叶えたい「夢」は周りに語ろう
転職で失敗し続ける人は、自分をアピールできていないことが多いですよね。それは周りの空気を読みすぎてしまい、本当にやりたいことがどんどん遠ざかっていってしまった…なんて悔しくないですか。
だけど、自分をアピールなんてどうやればいいのかなんて、今ひとつぴんと来ませんよね。そんなときは、普段の日常から周り人にあなたの「夢」を語っておくのです。
お昼休みや、飲み会、ちょっとした会合、タバコ休憩のときに、先輩、同僚、後輩、上司、得意先、自分の仕事に関して権限を持っている人、毎日顔を合わせる人、家族、友人…そうした人々に事あるごとに語り続けるんですね。
すると、何かのプロジェクトが別の部署や、まったく知りもしなかった所から、突然話が舞い込んでくることもあります。「そういえば、あの部署にこういうことをやってみたいと言ってた奴がいたなぁ」などと噂され、お声が掛かる、と言った次第です。
「そんなウマイ話があるものか」と思うかもしれませんが、自ら「夢」を周りに語っていなければ、そんなチャンスすら生まれませんよね。
いつか力をつけて「夢」を叶えるんだ…では人生が終わってしまいますよ。「準備が整ってから」ではなく、「夢」の方から迎えに来てもらえばいいのです。
さて、「転職の失敗」は実はとても大きなチャンスなんですよね。そして、あなた自身が何をもって「成功」や「失敗」と判断してきたのか、もう一度よく考えてみましょう。あなたの成功とはなんですか。
給料、やりがい、社会的な地位、評価されること。それは着実にあなたの「夢」に繋がっていますか。目先の出来事だけに囚われず、5年後、10年後を想像出来ていますか。
何度も自問自答し続けていかなくてはいけませんし、あなたが語る夢に見合った努力も必要ですよね。夢を叶えることのできる人は、夢想家であってはいけませんよね。
夢を叶える人は皆、「リアリスト」、つまり現実的な人たちなのです。かと言って冷徹な人間になれば良いということではありません。「自分の行動に対する結果」に対し、現実的な思考で対処しなければならないわけですね。
「転職に失敗した」という事実に対し感情に流されず、失敗体験から「チャンス」を取り出せるようになれれば、あなたの「夢」の場所へ思ったより早くたどり着けるはずです。
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