「彼はいつも何か考え込んでいる人だ」「ああ、どうしてもこの考えがまとまらない」、「君はいつもよく話をしてくれるけど、何を言いたいのかな、君の考えていることがよくわからないよ」、・・・という具合で、ふだん何気なく「考える」という言葉が使われていますよね。
どうやら、あらためて考えると、いまさらながら、私たちはいつも考えているようです。つまり思考している。
この思考している自分を意識している動物が、私たち=「人」です。あれ、聞いたようなフレーズだなあ、そうか、有名なデカルトの言葉じゃないですか、我思う、故に我在り。そうか・・・自分でわかっているときは意識しているといい、わかっていない状態は無意識的と言ったり・・・。専門的には知覚している、認知しているとも言いますね。
さて、思考している人についてあらためて思考をめぐらせてみましょう。これは面白いことになりました。人の頭の中でどんなふうな思考が動いていくのかは、相手からは全くわかりません。だって、見えませんもの。
でも、人の頭の中は細かなひらめきが飛び交っています。一秒に何百、何千とスパークしています。まるで星空です。道を歩いていて車を避ける行動にも頭の中のスパークがあります。この休みなくチカチカっとするスパークをいろんな方法で鍛えていくと、あなたの人生の質が変化してきますよ。
思考は休みなく動き続ける心臓と同じ。この「スパークの群れ=思考力」を意識して磨いてみませんか。あなたの人生の成功につながる思考力が生まれてきます。ゆっくり継続して磨くことで今注目の「クオリティオブライフ=人生の質」がうまく熟成します。さあ、はじめましょう。
まずは、とにかく、自分の感度を開放。自分らしく感じる習慣をつくる。
定期的に旅に出ましょう。人に会ってみる。話をしてみる。美しい自然の景色に包まれましょう。今の社会は24時間灯りのついている休みにくい環境になってきました。ふっと気をぬいた体で、新しい何かを体験する時間がキープしづらいみたい。毎日の学校や会社、家のことに追われていると目の前のことをこなしていくことだけの生活になっちゃいます。これではガチガチ。体も心もこわばったまま。あ、いやだ、なんといっても楽しくないですよね。
さて、さて、ところが、次が最大のポイント。
「思考力は楽しいときにこそ鍛えられます。」
なぜって、楽しくないと頭の中でスパークが起こらないからです。これを忘れないでください。これが鍵です。
さぁ、そこで、自分で生活に区切りをつけて、慣れきった環境から脱出だ。見たことのない景色、聞いたことのない音、会ったことのない人、嗅いだことのない香り、知らなかった寒さ、暑さ、味わったことのない味、触ったことのない感触、どんどん体験したことのないことに包まれると、あなたの体のアンテナはピンピーンと最高潮に動きだします。
よし、やったね、しめたものだ、これで完全に開放されました。思考力を磨く準備オッケーです。あなたの感度は本当のあなたらしさだけで動き出します。
そして、この感度の開放を習慣にするようになると、短い時間でも楽に開放できるようになってきます。遠くに行かなくても、お金をあまりかけなくても、休暇をとらなくても、スっと別の部屋へ入っただけでも感度チャネルの切り替えができるようになってきます。
旅する効果、つまり感度の開放効果は読書や映画、漫画、音楽、絵画、スポーツにもあります。
感度の開放。これでまずは成功。
小さな思い込みとモヤモヤはすべて消えます。準備は整いました。さぁ次から脳内銀河のスパークが始まります。
好きなことに熱中。好奇心のエネルギー全開。
あの大リーガーはなんであそこまで成功できるのか。あの芸人さんはどうしてあそこまで売れ続けるのか。
その理由はひとつ。好きだからです。
まずはこの好きなことを利用して思考力を磨いていきましょう。開放された感度を存分に使い切るあなたは自分の好きなことがはっきりとわかります。ひとそれぞれに好きなこと、関心のあることが違います。自分はこれが好き。これがあなたの最大の強みです。これを存分にやりましょう。趣味でももちろんオッケー。やり続けて、楽しみましょう。やりぬきましょう。
はたから見ると途中で何度もハードルがあるように見えるのでしょうが、実は違う。好きなことなら、なぜか難なく乗り越えていくのだから、ほんと不思議。本人の頭の中はスパークで満たされて天の川銀河のように瞬いているので、難題がなんの問題もないようクリアされ続けます。ひどく疲れることもありません。ちょっとくらい休むとすぐ復活です。
これが人の好奇心がもつエネルギーの大きさ、深さ、厚さ。
好きに理由はなく、その理由は人生の後半でわかる。まれに出会いますが、仕事が好きという人はこの好奇心エネルギーを使っているので苦しくありません。外からみて苦しいだろうと思われる状態ですら、本人は楽しんでいるのです。だからあの人たちの成功があります。
自分の好きなことに熱中しましょう。周りからはすごい努力をして大変そう、と言われようと関係ない、だってこっちは楽しくて仕方がないのだから。あなたの頭の中はきらめく銀河になり、思考力が磨かれます。
これで成功。あなたの人生の質が熟成を始めました。
手帳とダイヤリーと携帯デジカメで、全体を見守る味方をゲット。
スケジュールを書き込んで予定を管理する手帳やダイヤリーを使って思考力を磨きます。
具体的に言うと自分を見守る思考力です。
毎日の予定を書いて先の予定を管理しながら、簡単な日記のようにあなたの感じたこと、思ったこと、良いことも良くないこともありのままに文字に残しましょう。喜びも成功も不安も怒りも、パパッと数秒で書き留めていくだけ。数日して読み返したり、1ヶ月後、半年後、一年後と何気なく眺めなおすだけで、あなた自身を客観的にみつめることができます。
あれこれと思い悩みながら見ないで、優しい気持ちでなんとなーくボンヤリと見直すのがコツ。もっとこうしないと、ああするべきだったと厳しい反省は全くやめて、景色をみるように全体を静かにとらえるようにするのがコツです。手帳に積み重なっている内容は、あなたの歴史。自分のことを優しく見守る気持ちで手帳とふれあいましょう。
この優しい気分、このとき頭の中はまたスパーク銀河がきらめいています。反省ではなくて、カルテをみるように少しだけ冷静にみつめる姿勢をゲットしてくると、無意識の世界へも良い影響が生まれてきます。思考する自分は意識している世界だけでできていません。見守る手帳であなたの心と体をうまく働かせている「無意識世界」が綺麗に動き出します。
夜眠っているときにみる夢もスパーク銀河が働いています。深い眠りで夢を見ないときにも思考力の源であるスパークがあなたらしく活動します。さぁこれで成功。なぜなら、自分を優しく認める自分というチャネルが生まれたからです。
深い自信に包まれて思考力が磨かれます。
続いて、自分の生活の歴史を全体としてながめる姿勢が新しいヒラメキの海を生み続けるようになります。夢もヒラメキにつながる何かかもしれないぞ、あっと思うアイデアや発想のカケラがあれば、さぁ手帳にスルスルっとメモをしていきましょう。
簡単なキーワードでも、絵でも、音楽のフレーズでもなんでも書き溜めていく、あとからそれを見守るようにながめる。意味がわからないものがあっても全然大丈夫。一日5分10分の作業だけ。手帳とがっつり向き合う必要は全くなし。
達人になれば書き残すことなしに自分の全体をつかまえます。でも、今は磨き始めたところ。日々の気持ちやヒラメキっぽい何かをどんどん書き留めることが知らず知らずに自分全体をみつめる思考にレベルアップします。全体をみる見守る思考力は劇的にあなたの意識と無意識を連動させます。この連動が人生の質を熟成させていきます。
携帯デジカメで「あ、いいな」と思う瞬間をパチリ、またパチリ。これも手帳と同じ効果があります。写真が好きな方にはもってこい。今の携帯はいつ撮影したかスケジュールに連動したものも多い。手軽に再生して優しくながめるだけ。それはビジュアルを使ったあなたの歴史アルバム。小さくても写真はいろいろな要素を含んでいます。
何がどうだと分析する必要は全くありません。ながめるだけで思考力を磨いてくれます。それは知らず知らずに熟成しますよ。なぜなら、そのときは楽しい気分に包まれて、頭の中でスパークの星空が広がり続けるから。自分の思考をガリゴリと無理やり掘り起こすなんて必要なしです。どんどん溢れてきて、とまりませんし、何よりあなた自身があなたの全体をみて生まれた思考力です。相性ばつぐん。疑いなし。
無意識の世界からあなたを常に助けてくれます。強い味方ができました。
連想の木を書こう。放射思考という技を手に入れる。
マインドマップと言われる思考をつかってみましょう。一枚の紙の真ん中にテーマを書いたら、思いつくことをどんどん木の枝のように書いていきます。
例えば「次の旅行」と真ん中に大きく書いて○で囲みます。その周りに行きたいところ、いつごろ行きたい、誰と行きたい、そこで何を体験したい、費用はこれくらい、お土産は・・・という具合に太い幹を作っていきます。
じゃあロンドンへ行きたい、なぜってビートルズが好き、でも寒いのは辛いかな・・・という具合で幹の先の枝を自由に伸ばしていきます。良いことも良くないことも、表も裏も思いつくまま書いて、切れてしまう枝はそこまで、伸びる枝はどんどん伸ばす。長い文章は使わずキーワードで書いていきます。遊びの延長です。イラストでももちろんオッケー。
このときまたしても頭の中はスパークの渦です。連想の嵐が巻き起こります。
思考力が驚くべき速さで放射状にひろがっていきます。気づいていなかった思考もあふれてきます。放射思考と言われる「連想の木」は一枚の紙に思考をまとめてくれます。まるであぶり出しのようなマジックです。思いつくまま、書かれていく連想の木が、書き続けるあなたの目と手を通して脳を刺激して、発想することに全くストレスがありません。だから、どんどん枝が伸びていきます。脳が最も楽しむと言われる状況が連想の木です。
ふだん自分の伝えたいことが自分でも実はよくわかっていないと感じている方はぜひためしてみましょう。1枚、5枚、10枚、30枚、100枚・・・と気軽に遊び書きしていくうちにその効果は現れます。枝が伸びないときはそのテーマは次の機会へまわしましょう。楽しくてとまらないテーマはどんどん書きましょう。色もつけましょう。
出来上がったら一瞬で思考全体が見渡せます。
言葉では気持ちをうまく伝えられない年齢の子供も、この連想思考で紙に書くと床一面いっぱいになるほどの発想をします。気軽にコツコツ続けていくうちに、思考力がゆるぎない土台をみつけます。
ここで、思考力が鍛えられた状態がやってきました。短時間で全体をとらえる思考力が無理なく熟成します。そして、驚くことに「新しい視点」がいくつも生まれてきます。これで成功です。人生の質が磨かれるドアが開きました。
使える思考を手にいれたからです。あなたは新しい技を手にいれたのです。
パズルのように思考しましょう。
3+○=15 ・・・この回答は 12 だけです。わたしたちが受けた教育は回答がいつも一つでした。国語ですらそうではなかったかと思い返します。その一つを見つけるときだけ褒められました。
では、これではどうでか。
○+○+○―○=15 ・・・回答はいくつもあります。これは海外の教育スタイルです。
目標(=15)は決まっている。でも手段は決まっていない。こんなときどんな手段をみつけてゴールするかの答えはいくつもあります。
そうか、自分の人生の質を決める手段は何通りもある。うんうん、そのことはよくわかる。でも残念ながら私たちは複数の回答を求めるという教育を受けていないのが現実のようです。大学入試ですら答えがひとつのクイズ形式でした。最近まで、答えはひとつ。マークシートで。
さて、海外では小論文や面接が重視されます。なるほどこれでは思考力の質に違いが出るのはあたりまえです。
このことに気づいたあなた、今からでも十分間に合います。手段は何通りもある。その何通りもある手段をみつけるように思考しましょう。今この世の中にない手段すら生み出すこともできるはず。感度を開放して、好きなことを夢中にやって、自分の自信を身につけて、放射状に思考して、頭のスパークは最高潮です。いろんな手段を創造しましょう。
なりたい自分になるために、無限に可能性がみつかります。
一気に人生の質が変わります。さぁ、次のステージへ。
たくさんの切り口から見通す習慣。論理的な思考力が生まれます。
あるテレビドラマをみているとしましょう。好きな俳優がでているので見ている。好きなスイーツでも味わいながら、のんびり楽しい時間です。
さて、少し目と耳と脳の使い方を変えてみることにします。
たくさんの切り口からドラマをみることにしましょう。こんな感じで・・・。俳優のセリフや表情だけを追っている。ストーリーをつかまえている。ここまでは普通。
次へすすめましょう。背景に映る橋や町並をしっかり見るようにしていきます。部屋の中にあるインテリアもよく見ます。着ている服の生地の質感もとらえます。手触りも想像します。こうしていると視力はいつもと違う機能を使い出します。
次は音。俳優さん達の声質にも注目して聴きます。喋り方にも注意します。効果音やバックの音楽にも注意します。誰かの声に似ている。何かの音に似ている。耳の機能もいつもとは違う動きを始めます。映像は早く切り替わっていくので、こうした事柄全部をとらえるのが最初は大変ですが、なれてきます。何気ないドラマも、いろいろな感度の切り口で切りつつ、思考をつなげていく。見えていなかった素材がたくさん記憶されていきます。
スポンサー達の影もはっきりと見えてきます。そのうちに自分なりに俳優のキャスティングや脚本も思考するようになってきます。効果のあるカメラワークもわかってきます。なぜこのドラマが今放映されているのか、つまり現代の社会の様子も見渡せます。・・・はい、オッケー。
これで見せられる自分から、見る自分へ成長しています。
こうして、多角的思考と言われる思考のパターンを磨くことができます。意識して視点を増やすと思考力は広がり、別の角度でまとめるという論理的な思考力が生まれます。もちろん、ストーリーが伝える感動も新しい豊かさが加わって受け取れます。ひとつのドラマが何度も美味しいものになる。スイーツの味も変わるかも。
そのとき頭の中の銀河はキラキラまたたくからです。脳がワクワクして、楽しんでいます。
チャンス到来。人に何かを教えるとき、思考力が熟成します。
あなただけが出会う、いろいろな人生の場面。
仕事でも趣味でも家庭の中でも、あなたが誰かの先輩になるときがやってきました。チャンス到来!逃してはいけない!このとき思考力が最も熟成します。なぜなら、人に伝えるということが難しいことであるから、そして、最も幸せな楽しい時間であるからです。人との関わりの中で難しいことと楽しいことのミックス。これが最高潮に頭の中の銀河をきらめかせます。爆発に近いと言えます。大成功。
誰かに何かを伝える、うまく正しい関係をつくって保ちながら、誰かにちゃんと伝わったとき、喜びに満たされます。
十分に味わいましょう。
これ以上の思考力の磨き方は他にありません。誰かを育てる時間がそのままあなた自身の思考力を熟成させます。何かを伝えることは創造することです。人間らしい思いやりをもって創造することです。もちろん、伝えてもらった相手は教えてもらった経験を次へつなげていきます。生まれたのは人の絆です。作ったのは、あなたです。
伝える、育てるための細かな方法は、ここまででもうすべて磨かれているので繰り返して書く必要もありませんね。
思考力は磨かれています。
人生の質があなたらしく満たされるのは当然の結果になります。そう、それはあなたの人生の成功そのもの。
さて、頭の中のスパーク銀河がふくらんでいくイメージをお伝えできたでしょうか。思考力、最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
思考力が人生の質を決める。意識を磨いて成功を手に入れる為に
1.まずは、とにかく、自分の感度を開放。自分らしく感じる習慣をつくる。
2.好きなことに熱中。好奇心のエネルギー全開。
3.手帳とダイヤリーと携帯デジカメで、全体を見守る味方をゲット。
4.連想の木を書こう。放射思考という技を手に入れる。
5.パズルのように思考しましょう。
6.たくさんの切り口から見通す習慣。論理的な思考力が生まれます。
7.チャンス到来。人に何かを教えるとき、思考力が熟成します。
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