新入社員に仕事辞めたいと言われる前に行うべき3つの対策

新入社員に仕事辞めたいと言われる前に行うべき3つの対策
新入社員から「仕事辞めたいんですが・・・」と言われると、上司としては平静ではいられません。特に、中間管理職にとっては、部下の育成は手腕を問われるところ。新しく入ってきた部下が次々辞めると言い出すと、仕事に支障がでるだけでなく、人材育成能力を疑問視されてしまいます。

だからと言って、部下の機嫌をとっていれば良いのかというと、勿論そんなことはありません。大切なのは、手綱を締めるべきところはしっかり締め、叱るところは叱る、褒めるところは褒めるというメリハリ。

そして、部下それぞれの心の動揺をしっかり受け止めてあげることです。ということで今回は、新入社員に仕事辞めたいと言われる前に上司が行うべき対策についてお伝えします。

仕事辞めたいと言われないためには、部下の様子に気を配ろう!

会社としては、期待して雇用した新入社員から急に「仕事辞めたい」と言われると、とても困ってしまいます。これだから最近の若いのは・・・などと愚痴りたいところですが、上司からみると「急に」でも、新入社員のほうは、それなりにシグナルをだしているものです。

部下が「急に」仕事辞めたいと言ってきたと感じられたなら、それは上司のほうが部下の様子に鈍感だったということにもなります。部下の口から、「仕事辞めたいんです」という言葉を聞きたくないのであれば、日頃から部下の様子に気を配っておく必要があるのですね。

新入社員は、ただでさえも緊張しています。一見落ち着いているように見えても、内心は、失敗したらどうしようとびくびくしている場合もありますし、ポーカーフェイスの部下もいるでしょう。

全てを見透かすのは勿論簡単ではありませんが、普段からコミュニケーションに気をつけ、直属の部下なら、少なくとも一日一度は声をかけるようにしましょう。話すときはしっかり相手の目を見て、相手から言葉を引き出しやすい話題で語りかけるようにします。

一方的に話すのではなく、相手に話をさせるのがポイントです。毎日話していると、落ち込んでいる様子、話に熱が入っていない様子など、普段と違う様子に気付けるようになります。信頼関係を築くには、まずしっかりとコミュニケーションをとりましょう。

 

仕事辞めたいと言われないためには、言葉を選ぶ!

言葉はコミュニケーションの要、人を指導するときにも、一番大切なのは言葉の使い方です。言葉の使い方が悪いと、意図は良くても、気持ちが伝わらないことがよくあります。これは社会人として働いていれば、誰にも経験があることだと思います。とりわけ、新入社員というのは、まだ社内の雰囲気に慣れていないものです。

新卒の新入社員なら、社会人としての対応そのものに慣れていない人も多いでしょう。「調子はどう?」とだけ訊かれても、「仕事がつらいです」と答えられるものではないですよね。話をさせるには、話せるように仕向けることが大事です。そういうときは、何が上手く行っていて、何が上手く行っていないかを具体的に話させるように仕向けましょう。

また、新入社員とコミュニケーションをとっていて、何か様子が変だな、と思っても、いきなり問い詰めるのは禁物です。部下の様子がいつもと違う、元気がないなどと感じたら、さりげなく対話の場を作ってあげましょう。

そして、「難しいことはない?」「私は入社したての頃は毎日辞めたいと思ってたよ」といった軽い言葉で相手の気持ちと口をほぐしてあげるようにします。大事なのは、相手の立場になって考えること。自分達も数年前には新入社員だったのですから、その頃の心境を思い出してみましょう。

上司にいきなり訊ねられても、なかなか本音はいえないものです。世間話をしている中で、気持ちが軽くなってぽろっと内心の苦闘を打ち明けられたりしたことはなかったでしょうか?当時を振り返りながら、相手の状況を見極めましょう。

 

仕事辞めたいと言われないためには、相手の言葉をしっかり受け止めよう!

「仕事辞めたい」シグナルを出している新入社員と対話の場を持って、相手が話し始めたら、とにかく、相手の話をしっかり受け止めてあげましょう。せっかく相手が話し始めたのに、話を横取りするのはいけません。一番いけないのは、相手の言葉を最後まで聞かず、「仕事がきついのか?」とか「会社まわりが嫌になったか?」というふうに、自分から決め付けてしまうことです。

「ちょっと仕事についていけないかも・・・」と言われたからといって、「私も会社も期待してるから、何とか頑張ろうよ」と話をきりあげてしまっては、相手は相談する気をなくしてしまいます。相手が話し始めたら、内容をしっかり受け止めましょう。

一番大切なのは、話を聞く以上、自分の都合を押し付けないことです。辞められたら困るというのはあくまでも会社の事情です。一方、社員ひとりひとりには、それぞれの事情があります。相手に話をする機械を与えたときは、まず相手の事情を聞き、それに同調してあげるようにします。

「○○が苦手だったら、確かに今の仕事はきついよね」といったん、相手の事情を受け止めてから、どうすれば、その事情を解決できるかをともに考えてあげるようにします。ここでいきなり、「そういうときは××すれば良いんだよ」という風に簡単にアドバイスしてしまうのは逆効果になります。

相手は迷っているから話しているのに、それを「大したことない」と受け止めるのは、相手が新入社員であっても失礼なことです。悩みの相談を聞くときには、慎重な姿勢で挑みましょう。

 

新入社員はまだ会社に慣れていません。外見上は普通に見えても、毎日緊張と闘っています。彼らが仕事辞めたいと言い出さないようにするためには、社員として大きく羽ばたけるように慎重に育て上げることが大切です。

日頃からしっかりとコミュニケーションをとって、様子の変化を見過ごさないようにしましょう。新入社員の様子がおかしいなと感じたときは、まずは話し合いの機会を持ちましょう。

また、直接的な表現で落胆や困惑を表現して一方的に説き伏せようとせず、相手の話をしっかり聞いて、一緒に対策を講じてあげるようにすると、社員も心を開いてきます。社員教育は上司の重大な仕事の一つです。新入社員から「仕事辞めたい」と言われないためには、普段から心を配って育て上げましょう。

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