虚言癖の原因を突き止めて、あなたの人生を正常化させる7つの術


「無意識のうちに自分をよく見せようとしてしまう」そんな傾向がある方は無意識のうちについてしまうウソも多いかもしれません。

ウソはつく方も気持ち悪いですし、疲れた方も傷つきます。親しい人を失うリスクの高い“ウソ”という方法に頼らなくても人間関係は維持できるのです。

今回は、ウソをつきやすい方がウソに頼らないですむヒントを紹介します

その1: 虚言癖としてのアプローチ

虚言癖とは、本人もしらずしらずのうちにウソをついて自分をよく見せようとしてしまうクセのことです。今回、虚言壁という表現ではなく、虚言癖としたのは虚言壁というと、精神の病(精神疾患)的なイメージを持ってしまう方も多いので、そのイメージを避けたかったからです。

勿論、虚言壁として精神的なアプローチから正常化へ導いていく方法もありますが、意識して「気をつけよう」「直そう」と心がけていけば直っていくものですのでクセと捉えて表現しているのです。

まず、虚言癖を受け入れるには精神疾患というよりクセの方が受け入れやすく、取り組む気持ちが楽になりやすくなります。精神疾患的アプローチでうつ傾向や、さらに自分にストレスを感じてしまうようになった方は、このアプローチを試してみると良いかもしれません。

 

その2: 相手を喜ばせるのを止める

ウソをつく人の中には、「相手の喜ぶ顔がみたい」「相手を傷つけたくない(いわゆる優しいウソ)」など、相手に合わせたウソを“思わず”行ってしまったり、優しいウソとしてウソを、いいように肯定してしまう方がいらっしゃいます。

この様な方は人の情に機敏で、自らも情にあつい方が多いようです。確かに、相手を思いやる優しいウソと言われるウソも時には美しく必要に見えるかも知れませんが、所詮はウソです。ばれてしまうと優しいウソほど、つかれた相手は傷つきます。

まずは今より少し冷静になってみて、考えてみることも必要かもしれません。コミュニケーションを良好に保つには一方通行な配慮や妥協、取り繕いでは必ず破綻してしまうものなのです。

 

その3: 封印する

自分は虚言癖があると認識している方は、今までの虚言を振り返ってみると良いかもしれません。その時、重要なのは「どんなシーン」「誰といる時」「どんなウソなのか」を分析してみましょう。

そして、最も多くついてしまうウソはどのようなものかを探り当てるのです。虚言癖を正常化していくには時間がかかります。そこで、最も多くついてしまうウソのみ「このウソだけはついてはダメ」と強く意識して封印してしまうのです。

そうすれば、ウソをつく回数も目に見えて減少するかもしれませんし、正常化の過程で生じるストレスの軽減に、よりつながっていくことでしょう。

 

その4: 自分で評価する

元来、ウソと言うのは何かを隠したかったりするときに用いられやすいものです。また、虚言癖の方の中には、いつも自分が話題の中心でいたいという欲求から自分が他人に褒められて注目されたいと誇大なウソをついてしまう方がいます。

いずれのウソの傾向も、その主体はいつも他人であり裏を返せば「他人の評価がいつも気になっている」自分に気が付きましょう。この他人軸の評価を自分軸の評価に変えられれば、ウソをつく必要がなくなりますのでウソをつく必然性は存在しないことになります。

自分軸を作っていくためには小さな目標設定と1日を振り返るクセをつけることです。今日1日の中での良かったことを探して見ることも自分軸を探すうえで有効です。自分を自分でシッカリ評価するクセをつけていくことが重要です。

 

その5: ばれた時とセットで考える

ウソでごまかせるのは、そんなに長い時間ではありません。特によく会う人に対してついてしまうウソほど、ウソをつくタイミングや傾向などで見破られてしまいウソが見ぬかれてしまう可能性が高くなります。

ウソがばれるかもしれないという時のあの嫌な気持ちを貴方は何度も経験してきたはずです。それをこれからもずっと続けますか?ウソをつきたい衝動に駆られたら「もし、このウソがばれたら」とばれた時とセットで考えてみると意外にウソがつけないものです。

 

その6: 相手に興味があるかのチェック

虚言癖のある方は、相手から評価されることに必死でそのことにしか注意が向かない人といっても過言ではありません。

ですから例えば4、5人で話をしている時に自分が話していないと孤独感にさいなまれてしまって、話を自分にフォーカスが当たるようにウソをついてしまうのです。しかし周りはあなたのことをちゃんと認識しています。

孤独にさいなまれはじめたら「この孤独感は勘違い」と思い、相手の話をもっと聞いてみるようにしましょう。人は常に自分の話を聞いてくれる人を求めています。聞き役に徹してみると、ウソをついて相手を振り向かせようとしていた時以上に人が集まってくるものです。

 

その7: 他の人の力を借りる

過去の生い立ちなどが引き金で(特に過去(幼児期)に虐待や放置などの扱いを受けた辛い経験をお持ちの方など)そのトラウマから「自分をかまって欲しい」「自分を理解してほしい」という欲求・衝動からウソをついてしまう方(境界型人格障害など)がいらっしゃいます。

この様な場合は、癖の範疇をこえている可能性もありますので、心理カウンセラーを活用してみることも検討してみましょう。

 

ウソをつくのをやめる最大のポイントは、他人軸評価をどう軽減させていけるかにあります。

そのことが自分の自信にもつながりますし、自分で自分を癒せることにもつながり精神的により良い好循環をもたらすキッカケにもつながるかもしれません。今回紹介した内容を試してみてください。

そして、人の信頼を失いかねないリスクの高い方法である“ウソ”の活用を減らしていきましょう。

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