ナゼ?長所に好奇心旺盛と書かない方が良い理由


就活中の面接で、婚活中のパーティーで、長所や短所を書く機会がありますね。そんなとき、つい長所の欄に「好奇心旺盛」って書いてしまうことはないでしょうか。好奇心旺盛、悪いことではありません。サークルや合コンの自己紹介で、「長所は好奇心旺盛なところです」と言えば、好意で受け入れられましたよね。

「好奇心旺盛」な性格というと、陽気で前向き、付き合いやすい人物像が浮かびます。いろんなことに関心を持って取り組める性質は、社会人としても喜ばれそうです。ところが、「好奇心旺盛」が長所として受け入れられない場合もあるのです。そこで今回は、長所として「好奇心旺盛」と書かないほうが良い場合と、その理由についてお伝えします。

好奇心旺盛は慎重な業務では長所じゃない?

好奇心旺盛な性格というと、ポジティブで積極的な人柄を想起されます。友達として付き合うには面白そうですよね。

ですが、彼氏彼女としてつきあう、さらに結婚相手として考えたときはどうでしょうか?好奇心旺盛な旦那さん、好奇心旺盛な奥さんというと、落ち着きがなかったり、お金遣いが荒かったりという人柄が想像されて、心配になりませんか?

勿論、短所とはいえませんが、人それぞれ、好き好きがでてきますよね。さらに、仕事の応募者だったとしたら、どうでしょうか?貴方が会社の面接官だったと想像して、考えてみてください。

仕事にも色んな職種、業種があります。ジャーナリズムなど、旺盛な好奇心を生かせるような職種、業種もありますが、なかには慎重を要する仕事、黙々とこなす仕事もあります。そうした仕事に応募して来た人が、長所は好奇心旺盛なところです、と書いてきたとしたら、ちょっと違和感を覚えないでしょうか?

要するに、好奇心旺盛をアピールするには時と場合を見る必要があるということです。特に、就職活動などで慎重を要する業務や黙々と仕事を続けるべき業務に応募する場合、好奇心旺盛というのは長所にならないとも考えられますので、別の長所を見つけたほうが安全といえるでしょう。

 

好奇心旺盛は協調性を要する業務では長所じゃない?

好奇心旺盛な性格というと、熱中しやすい人が思い浮かびます。気持ちが惹かれるとそれに夢中になって集中する。ときにはそのおかげで他の人には手に入れられないものが手に入ったりしますので、決して悪い特徴ではありません

ただ、どんな正確にも良い面と悪い面があります。一つのことに夢中になりやすい人というのは、その分、周りが目に入らなかったりするものです。そうなると、協調性を要求されるような場面でも、みんなと足並みが揃わないということも考えられます。

人を雇用する際は、細かいところまで見るものです。足並みを揃える必要のある業務では、旺盛な好奇心をアピールしてくる応募者よりも協調性をアピールする応募者の方が有利になってきます。

つまり、好奇心旺盛というと、みんなで歩調を合わせるような共同作業や淡々と作業を進めていくような業務には合わないと思われることもあるということです。したがって、協調性を必要とするような仕事に申し込むようなときは「好奇心旺盛なところが長所です」とは書かないほうが良いと言えます。

書くとしても、「性格は好奇心旺盛ですが、慎重な面もあります」というように、慎重な面もしっかりアピールするようにしましょう!

 

好奇心以外のアピールポイントがないと思われる?

ここで少し皆さんに考え直していただきたいのですが、求職者が就職の面接に来たとき、面接官が何を求めていると思いますか?就活の場で企業が長所として求めているものは何でしょうか?明るい性格や積極性?そうではありませんね。

企業が欲しいのは、何となく感じの良い人材ではなくて、優秀な人材です。つまり、企業側は求職者に、何となく耳あたりの良い長所を教えて欲しいのではなく、具体的な長所をアピールして欲しいのです。

では、社会人としての具体的な長所とは何でしょう?社会人としての具体的な長所というのは、例えば、判断力、指導力、人心掌握力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、根気の良さといった、仕事に直結する資質です。これらの点をアピールされれば、企業側は心が動くのです。

一方、そういった即戦力となる長所と比べると、好奇心旺盛という長所は、アピール力が弱いといえます。つまり、長所ではあるけれども、それで具体的に何が出来るか明らかではないということです。

したがって、より具体的な長所を書かず、好奇心旺盛と長所欄に書いていると、他にアピールするところがないのかと思われてしまう可能性もあるということです。他の求職者がより積極的な長所をアピールしていたら、好奇心旺盛はスルーされてしまうでしょう。

要するに、好奇心旺盛だということそのものは悪いことではありませんが、長所として強調してしまうと、逆に、短所として映ってしまうこともあるということなんですね。長所として好奇心旺盛をあげるときは臨機応変に、ということです。

 

好奇心旺盛な性格というのは、悪いことではありません。ただし、就活などで「長所は好奇心旺盛なところです」と書いてしまうと、あまり効果的ではない場合があります。例えば、慎重を要する業務や協調性を要する業務では、好奇心旺盛な性質は長所として受け取られない場合があります。

また、好奇心旺盛という長所は便利ではあるものの、アピール力は低いと思っておいて下さい。企業が就活の面接で注目するのは好奇心旺盛といった曖昧な長所ではなく、指導力とか判断力とかいった会社に貢献できる具体的な資質です。そうした点に比べ、好奇心旺盛という長所はあまり魅力的に映らないということです。

旺盛な好奇心をアピールすることは悪いことではありません。ただ、時と場合に合わせて用いないと、効果的なアピールポイントにはならないということなんです。その点をお忘れなく!

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