皆さんの周りにも、結婚したくない人が増えていますよね。最近、若い世代では、男性も女性も、無理してまで結婚したくない、今の生活を維持できればそれで良いと考えている人が多くなってきています。
この何十年か、特に2000年代に入ってから、日本人の生活スタイル、人生設計も変わってきました。その結果、昔のように、結婚がすべて、結婚しなければ一人前じゃないというような考え方に縛られることはなくなってきて、生涯独身率も上昇しています。いまや結婚は、人生に必須のステップではなくなっているのですね。
それでも、結婚しないと不便なこともあります。特に、女性の場合、一生独身を通すとなると色々問題も出てきますよね。結婚はしたくない、でもしないで良いのか不安、そんな女性も多いのです。そこで今回は、結婚したくない女性たちが共通して抱えている悩みについてお伝えします。
結婚したくない女性が気にするのは、世間体!
結婚したくない女性が最初に対峙しなければならないのは、世間体でしょう。結婚に対する世間の見方が変わってきたとはいえ、誰もが自由な見方をしているわけではありません。親世代には、娘にはやっぱり結婚して欲しい、孫の顔を見せて欲しいと思っている人が少なくないのが実情です。
特に、地方では都会と違って古い観念が残っています。自分は結婚しなくても良い、どちらかというと結婚したくないと思っていても、親や親戚が放っておいてくれないケースもあります。兄弟姉妹がいればまだましですが、一人娘だったりすると、いつまでたっても結婚しようとしない娘に対し、勝手に見合いなどをセッティングして干渉してくる親や親戚も少なくないのです。
親たちが心配するのは、いわゆる世間体です。親世代にしてみると、娘が結婚しないのは世間体の良くないことなんですね。自分は結婚したくないだけでも、世間には「結婚できない」という見方をされることもあります。そうしたことも親にとっては悩みの種となります。
親や親戚だけではなく、会社やご近所にも他人の動向にうるさいオジサンやオバサンはいるものです。世間の目をどうやり過ごすかというのは、結婚したくない女性にとって大きな問題の一つになるといえます。結局、こうした世間からの干渉はスルーするしかないのかもしれません。
結婚したくない女性たちが心配なのは、親の老後!
結婚したくない女性達にとって難関なのは、親の問題です。親との問題は、まず、結婚したくない娘に対する純粋な反対として現れます。その後、親の中にも諦めの気持ちが芽生えてきて、次第に理解してくれるようになるのが普通です。あるいは、どうしても反対される場合は家を出るなどの対策が必要かもしれません。
最初の反対が収まってきたら、次に生じるのが親の老後の問題です。年齢的にはまだ若くても、親が病気をしたり、怪我をしたりすると、家族として介護にあたる必要がでてきます。こうしたとき、結婚していれば、夫が仕事、妻が介護という分担もできますが、独身だと一人の身にすべてがかかってきます。
さらに、老後の世話となると、介護はさらに困難になってくることを予測しなければなりません。兄弟姉妹がいれば介護の負担は分担できますが、一人っこで独身の場合は何もかも自分で処理することになります。
若いときはたいしたことはないと思えても、親が年老いてきたら、自分も今ほど若くはなくなっています。少子高齢化の日本では、老老介護が問題になっています。親の介護というのは、体力的に重労働というだけではなく、精神的にも負担になってきます。そうした現状を踏まえて心の準備をしておきましょう。
結婚したくない女性達が不安なのは、自分の老後
結婚したくない女性達が最後に突き当たるのは、自分自身の老後問題です。人生の終盤、人は肉体的にも、精神的にも弱く、小さくなっていきます。一人で生きる選択をしたとはいえ、最晩年を一人で過ごすことを考えると誰しもが不安になるでしょう。
若くて元気なときは良くても、老後のことを思うと不安、というのが、結婚したくない女性達に共通した大きな悩みとなっています。実際に結婚しない選択をした女性達もまた、こうした問題に直面しています。近年は、老年女性の一人暮らしが着実に増えているのです。
ただ、だからといって、結婚しない選択が不安な老後につながるかといえば、そうではありません。たとえ結婚したとしても、人生の終盤まで夫とともに健康で暮らせる保証はまったくありません。老境に入れば、夫婦どちらかが先立つものです。仮に子供がいたとしても、子供に老後を託せる時代ではなくなっています。
逆に、結婚しないまま独身で晩年を迎えたとしても、設備の良い有料老人ホームに入れるだけの資金を準備し、健康を保っておきさえすれば、安心して老後を送ることができます。結婚するかしないかだけが、人生の充実度を決めるものではありません。後悔しない老後を迎えるためには、しっかり準備をしておきましょう!
結婚したくない女性、結婚しない選択をした女性は以前と比べると着実に増えています。社会全体が、そうした選択を許容する方向で進んでいるとはいえ、実際にそれを周囲に告げて実行していけば、問題もでてきます。最初にぶつかるのはいわゆる世間体の問題でしょう。親や親戚にとって結婚しない娘の存在がどう映るのかということは考えておかなければならないですね。
また、親が年をとってくれば、介護など老後の世話問題がでてきます。特に、兄弟姉妹がなく、結婚しないまま親元に残るのであれば、親の世話は自分だけで処理することになります。介護に行き詰る前に、老人ホームや介護センターなどに相談をして早め早めに対応していきましょう。
独身のまま晩年を迎えた女性が最後に抱えるのは、自分自身の老後問題です。ただし、たとえ結婚しても老後一人になることは充分に考えられます。どんな選択をしたとしても、供えをしっかりしておくことが大切ですね。
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