苦手な人でも感謝の気持ちで接すると関係が良くなる理由


人との付き合いで一番大切なのは、感謝の気持ちを持って接することです。交友関係は勿論、職場でのビジネスライクな付き合いでも、感謝の気持ちを持って接しているかどうかで相手の対応が変わってきます。特に、苦手意識を持っている人との付き合いにおいては、感謝の気持ちを持つことがとても大切になってきます。

苦手な人との付き合いって本当に気が重いものですが、そんなときこそ気の持ちようがモノを言うのです。気持ちなんて表に出ないからどうでも良いだろうなんて考えていると大間違い。相手にはしっかりあなたの気持ちが伝わっているのです。ということで今回は、感謝の気持ちを持って人と接することで関係が良くなる理由についてお伝えします。

感謝の気持ちは全身から相手に伝わってしまう?

仕事に慣れていない頃は、何も考えずに上司やクライアントと接しているものです。「ありがとうございます」「申し訳ございません」といった言葉も最初はマニュアルどおり、その後はほぼ惰性で口にしてしまいます。そうした習慣がついてしまうと、社会人として壁にぶつかってしまいます。

会社で働くということは信用を交わすということ、そして、言葉に重みのない人を人は信用しないからです。仕事で失敗して叱責されたとき、「君の謝罪には心がない」というようなことを言われたことはないでしょうか?もしあるのなら、重大な問題です。こういうことを言われるのは、感謝の気持ちが相手に伝わっていないからです。

感謝の気持ちというのは、全身から相手に伝わります。仕事を始めたばかりの人はなかなかぴんと来ないかもしれませんが、このことは覚えておきましょう。口先だけの謝罪や追従で誤魔化せると思っている人は、その思いも相手に伝わっていると思わなければいけません。人間も動物です。

動物的本能というのは、そんなに鈍いものではないのです。上辺だけのお礼やお詫びは相手の心に伝わらないだけではなく、この人は感謝の気持ちを持っていない人だと理解されてしまいます。職場でキャリアを伸ばせる人と、職を転々としている人との差はこうしたところに出てきます。感謝の気持ちは全身から相手に伝わるということをお忘れなく!

 

感謝の気持ちは声から相手に伝わる?

人との付き合いのなかで、特に相手に気持ちが伝わるのが、声です。声は人間にとって重要な感情の伝達手段。声を通して私達は感情を伝え合います。それだけに、どんなに隠そうと思っても感情を現してしまうのもやはり声なのです。

特に、苦手な人と対応しているときなど、顔では神妙にしていても、心が伴っていなければ、必ずといっていいほど声に現れてしまいますので、注意が必要です。テレビや映画にでている俳優、女優たちをみていても、声の表現だけで気持ちが完璧に伝わってくることがありますね。下手な俳優だと、棒読みで全く気持ちが伝わってきません。心のない言葉というのは、下手な役者の台詞のように空虚に響くのです。

また、ペットなどを飼っている人は、動物の鳴き声のなかに、威嚇や恐怖、愛着などの感情を読み取ることもあると思います。人間を含めた動物にとって、声は気持ちを伝える大事な道具なのです。それだけに、どんなに顔で感謝の気持ちを伝えても、心情がこもっていないと、相手には声を通してそれが伝わってしまうと思っておきましょう。

苦手な相手と話しているときは、内心、早く会話を終えて帰りたいなあなどと思っているものですよね。そういう気持ちは相手にも伝わっているのです。苦手な気持ちというのはたいてい双方向です。つまり、貴方が苦手だと思っている相手は、向こうでも貴方に苦手意識を持っていますので、一層声の向こうの真意に敏感になっています。苦手な相手だからこそ、感謝の気持ちを持って接する必要があるのです。

 

感謝の気持ちは目から相手に伝わる?

感謝の気持ちがよりダイレクトに伝わるのが、目です。目は心の窓とも言われるように、心のありようがそのまま映ってしまいます。相手に良い感情を持っていれば良い感情が、悪い感情を持っていれば悪い感情が映ってしまう、それが心の窓の役割なのです。

どんなに上手に言葉を操る俳優でも、目には嘘をつけないといわれるほどです。例えば、恋をしたことのない人が恋に身を焦がす役を演じても、どこか色気が感じられなかったりします。また、よほど演技力のある人は別にして、苦労をしたことのない人、貧乏を経験したことのない人が極貧の役を演じても、どこか迫力がかんじられなかったりするものです。

特に、人生経験の深い人から見ると、上辺の芝居は透けて見えるのです。お芝居を職業とする女優や俳優でもそうなのですから、一般人ならなおさらのことです。人生経験を積んだ人は、相手の目を見れば、心からの感謝の気持ちを持って接しているか、単なる社交辞令を駆使しているだけか、すぐに分かってしまいます。それは決して覆い隠せるものではないのです。

ですから、もし、仕事の場で、君の言葉には心がないねというようなことを言われたことがあるのでしたら、心の持ちようから変えるしかありません。口先だけの言葉やつくり笑顔ではなく、本物の感謝の気持ちを持って人と接することができるようになれば、相手に気持ちが伝わるようになるはずです。一朝一夕には進まないかもしれませんが、焦らず、地道に気持ちを入れ替えていきましょう!

 

感謝の気持ちは、全身から相手に伝わるものです。いくら上辺で誤魔化そうと思っても、相手は敏感にそれを察知しています。特に気をつけなければいけないのは、苦手意識のある相手との対応です。そんな時、特に気持ちが伝わってしまうのが、声を通してです。声は感情の伝達手段。

意図しなくても、心のうちが表れてしまうものです。また、目にもダイレクトな感情が表れてしまいます。私的なものであれ、公的なものであれ、人との交流というのは、心が大切です。特に、人生経験が未熟なうちは、下手に小細工すればするほど、相手に下心を読み取られてしまいます。

逆に、感謝の気持ちを持って人と接していれば、相手に真意が伝わりますので、苦手な相手にこそ感謝の気持ちを持って接するようにしてください!

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