コミュニケーションが苦手な人に薦める基本トレーニング

コミュニケーションが苦手な人に薦める基本トレーニング

コミュニケーションが上手な人ほど、元々はコミュニケーションが苦手だった人が多いと言われています。いわゆるリア充と言われる人だけがコミュニケーションが上手なわけではなく、その殆どは慣れ親しんだ仲間とノリと空気だけでやり過ごしているにすぎず、それは「コミュニケーションが上手」とは言えませんよね。

「コミュニケーションが上手い人」とは、相手が異なる価値観や自分とは反対意見を持っている人ともきちんと会話や意志の疎通ができて、そのことにより周囲から評価されている人のことです。

しかし、会話のテンプレートさえ覚えれば、会話がうまくなることはないでしょう。自分自身も相手を心地よくさせながらも、お互いが幸せになるコミュニケーションをできるようになったら素敵ですよね。

今回は、コミュニケーションが苦手な人でもできるコミュニケーションの基礎トレーニングをお伝えします。

自分のタイプを知ろう

コミュニケーションが苦手な人に共通するのが、「自分のタイプ」を把握することです。「コミュ症」や「苦手意識」はタイプではなく、コミュニケーションを避けるための言い訳ですよね。

自分が内向的な「寡黙タイプ」なのか、自分の言いたいことばかりしゃべってしまう「自己中タイプ」なのか、誰と接するときでも態度を変えない「自然体タイプ」なのか、よく考えてみましょう。

この3通りだけでなく色んなタイプがありますよね。大切なのは日々の自分のコミュニケーションを振り返った上で、どんなタイプなのか簡潔に言えるよう言語化することが重要なんです。他人との会話も大事ですが、まずは自分とコミュニケーションを取ってみましょう。

 

よく「聞く」練習をしよう

コミュニケーションはたくさん話すことが上手だとは限りません。むしろ、話し上手な人こそ人の話をよく聞いてくれますよね。

聞くのが上手であれば、相手は「この人は話していて楽しい」「話しやすい人」という印象を持ってくれますし、「この人の話なら聞かなきゃ」とも思うようになります。

聞き上手になるには、相手の目(片目だけで結構です)をよく見て、きちんと頷くことを忘れないでください。相手を見て頷くことは「ちゃんとあなたの話に興味を持って聞いていますよ」という合図なんです。

うまく聞き役に徹することができれば、相手は、またあなたとお話したいと思うようになるはずです。

 

相手から話を引き出してみよう

コミュニケーションの基礎は「聞く」ことにありますが、聞くためには相手に喋ってもらわなければいけませんよね。相手の話を余裕をもって聞けるようになってきたら、簡単な相槌を入れてみましょう。

「なるほど!」「すごいですね!」「それでどうなってんですか?」など簡単な言い回しで構いません。大切なのは「あなたの話をもっと聞かせてほしい」という気持ちを伝えることなんです。

相手からどんどん話題を引き出すことができれば、あなたが特別面白い話題などを話せなくても、コミュニケーション力に長けている人と認識されるでしょう。小さな相槌をうまく使いこなして、コミュニケーションの幅を広げてみてください。

 

自分のペースを守ろう

コミュニケーション力と「我を通す」ことは全くの別物。感情的に相手に詰め寄れば、自分の希望が通ると思っている人は、相手を威嚇しながら会話を仕掛けてきます。

普通だったら「何か悪いことしたかな?」「まずい、怒らせてしまった」と悩んでしまうところですが、ここは落ち着いて自分のペースを崩さないように踏ん張りましょう。

深呼吸をして、地面をしっかり踏みしめてください。血液が頭に上りそうになりますが、足に下ろすようなイメージを持ってください。

冷静に相手の話を聞くことができれば、相手の発言の矛盾点を指摘することさえ出来るようになります。「聞く」ことは、ただ相手に合わせることではなく、あくまで「自分のコミュニケーション可能なペースを守ること」なのです。

 

「沈黙」という会話を楽しもう

コミュニケーションとは人と人が同じ空間にいれば自然と始まる現象です。言葉でやりとりすることだけがコミュニケーションではありません。

例えば、異性とふたりきりになってお互い言葉に詰まるようなことがあっても大丈夫。その沈黙の中にもたくさんの「情報」が含まれています。

まずは自分が何を感じているか、どういう状態にあるかを把握することです。暑いのか寒いのか、空腹かのどが渇いているのか、元気か疲れているか、など自分を把握することで余裕を持って相手に接することができます。

逆に自分を把握することで、相手の仕草や目線から、相手が何を求めているか、どういう状態にあるかを洞察することもできます。

その上で、相手に対して気遣いやフォローをすることができるのです。「コミュニケーション=言葉のやり取り」という固定観念を捨ててみるのも、効果的なトレーニングになるはずです。

 

コミュニケーションは常に、自分を知ることであり相手を知ることなのです。裏を返せば、自分を大事にできない人は他人をも大事にすることはできません。

自分を含めた誰かがハズレくじを引くようなコミュニケーションは、誰かを傷つけることになるばかりか、自分の評価すら貶める結果になりますよね。またコミュニケーションは日々の生活の中でこそ訓練できることです。

一人で会話のテンプレートだけを覚えても上達することではありませんし、数日で習得できるものでもありません。筋トレと同じで使わない普段使っていない筋肉を鍛えるのと同じことで、丁寧にコミュニケーションを取ろうとすると集中力を使います。

ですが、人間関係におけるストレスがなくなり、コミュニケーションを取ることがより楽しくなっていくことでしょう。

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