行動心理学を使って、職場の人間関係を円満にする5つの技

仕事を円滑に進める為には、それに関わる人達との関係を円満にする事が不可欠です。人間関係が良好であれば、仕事を行なう上で同僚や上司が助けになってくれるでしょう。しかし、職場の人間関係に悩んでいるという声は良く聞きます。

退職理由の上位に職場の人間関係によるトラブルが挙がっている事を考えると、悩みを抱えているのは、あなただけではない事が分かるでしょう。どうすれば職場の人間関係を円満にする事が出来るでしょうか。

ある人は行動心理学の知識を用いて職場の人間関係を良好にしています。行動心理学とは、ヒトの脳が行動にどの様な影響を及ぼすのかを研究する学問です。

行動心理学は、マーケティングや恋愛技術等、様々な場面で応用されています。今回は仕事を円滑に進める為に、行動心理を用いて人間関係を良好にする方法をお伝えします。

自分の印象を良くする為に笑顔で接しよう

自分が人に与える印象は、人間関係を築く上で最も重要なものです。まずは、自分の印象を良くする方法を考えてみましょう。ヒトは赤ちゃんや動物等の柔らかい印象を与えるものを見ると安心感を得る事が出来ます。

これを行動心理学ではベビーフェイス効果と呼んでいます。つまり、同僚に柔らかい印象を与える事が出来れば、相手に安心感を与え、良い印象を持ってもらえるでしょう。

相手に柔らかい印象を与える為に最も簡単に出来る事は笑顔でいる事です。常に笑顔で接する事で、相手に安心感を持ってもらう事が出来ます

 

苦手だと思う人にこそ積極的に話しかけよう

自分が苦手だと思う人こそ積極的に話しかけるべきです。その理由を、行動心理学を使って説明しましょう。ヒトは接触する機会が増える程、その物に対する抵抗感がなくなるという心理があります。

これを行動心理学では、ザイオンス効果と呼んでいます。テレビのCM等はこのザイオンス効果を狙っています。CM等で繰り返しその商品に接していると、その商品に愛着が湧いてしまうという経験はないでしょうか。この様に、苦手だと思っている人と積極的に話かけ、接触機会を増やす事でお互いの苦手意識をなくす事が出来ます。

 

話をする時には相手の目を見よう

話をする時に気を付けたい事が一つあります。それは、話をする内容ではなく、話をしている時に自分がどの様な態度でいるかという事です。ヒトの記憶は、話した内容よりその時の態度や印象の方が長く残ります。

「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。話をする際は自分の目線に気をつけましょう。ヒトの視線が与える印象について行った実験を一つご紹介します。

この実験では、話をする際にアイコンタクトが多い程、人に与える印象が良かったと結論されています。興味深いのは笑顔があってアイコンタクトがない場合よりも、笑顔がなくてアイコンタクトが多い場合の方が好印象だったという事です。話をする際はアイコンタクトを意識すると良いという事が実験によっても明らかになっています。

 

大変な時こそ一緒にいよう

吊り橋効果という言葉は多くの人が知っているのではないでしょうか。危険を共にした人たちがお互いを身近に感じるという心理の事です。

多くの人は恋愛テクニックとして認知しているかもしれませんが、職場の人間関係を円滑にする為にも使用出来ます。多くの人は大変な仕事は引き受けたくないものです。

しかし、職場の同僚が大変な仕事を請け負った時こそ積極的に声をかけましょう。こうする事でお互いに連帯感や絆を強める事が出来ます。

 

職場の上司と仲良くなろう

最後に紹介する方法は、上で紹介した方法を全て行っても人間関係が改善しない場合に試す事をお勧めします。ヒトは権威に対して服従してしまう心理があります。これを行動心理学では、権威への服従原理と呼ばれています。

職場の人間関係が改善しないと思えた場合、職場内で一番権威のある人と良い関係を築く事だけを考えましょう。例えば、直属の上司や影響力の強い人達と良い関係を築くなら、自分の意見を通しやすくなり、結果的には仕事を円滑に進める事が出来ます。

また、上司が一目置いている人と認知されれば、職場内での印象も良くなるかもしれません。しかし、この方法は職場内の人間関係を悪化させてしまうリスクがあります。まずは、上で紹介した方法を試し、職場の人間関係を改善させる事に努めて下さい。

 

今まで見てきた様に、行動心理学は職場の人間関係を円滑にする上で役立つ分野の一つです。行動心理学を学ぶと、なぜ相手がその様な態度や行動を取っているのかを理解出来る様になります。

職場の人間関係で悩んでいる人は、行動心理学が役に立つでしょう。仕事は自分の力だけでは限界があります。特に大きな仕事やプロジェクトを進めるには共に仕事をする仲間が必要です。

職場の人間関係が円滑であれば、より多くの事を成し遂げる事が出来るでしょう。また、仕事をしていると自分の思い通りにならない場面も多くあるかもしれません。

しかし、行動心理学を学ぶなら、人の行動をコントロールする事も可能となります。是非、職場で行動心理学を実践し、より良い仕事が出来る職場を目指しましょう。

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