聞き手の心をつかむスピーチのコツは色々ありますが、その中でも特に大切なのがネタ選びですよね。どんなに上手なスピーチをしても、そもそもネタ自体に聞き手の琴線に触れるだけの魅力がなければ誰もスピーチに耳を貸してはくれません。
反対に、多少スピーチが拙くぎこちなくても、聞き手の興味を引くネタや聞き手が「もっと聞きたい、もっと詳しく話してほしい」というネタであれば、皆熱心に耳を傾けてくれるものです。
では、スピーチで聞き手の心をつかむネタを選ぶポイントとは?ということで、今回はスピーチで聞き手の心をつかむネタ選びについてお伝えします。
近々スピーチをする予定がある方はもちろん、毎日の朝礼や式のスピーチのネタ選びに悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。
聞き手にとって身近な事柄で共感を得ること
スピーチで聞き手の心をつかむネタの一つ目が聞き手にとって身近な話題やニュース、問題などです。
身近な話題や問題というと、たとえば「校庭の桜が咲き始めました」という話題もありますし、「わが町にごみ処理場を誘致することの是非」というテーマでスピーチをしてもよいですね。聞き手が気になっている問題であればあるほど、聞き手の心をつかむのは簡単です。
さらに、スピーチをする側と聞き手側双方にとって身近な事柄に加えて、聞き手が「そうだそうだ、その通りだ」と共感できる意見や主義主張をスピーチの中に盛りこむことで、聞き手の心をぐっとつかむことができるし、聞き手に親近感を覚えてもらうことができます。
聞き手の意見や主義主張を肯定すること
スピーチをする場によっては、スピーチをする側の言いたいことや意見を述べるのではなく、聞き手の側の意見や主義主張をくみ取ってそれを肯定したりよいしょするスピーチをすることも大切ですよね。
たとえば、保育所で保護者を相手にスピーチをするときに「三歳神話」だとか「母親は家庭にいて」なんてことをスピーチしても聞き手の心をつかむことはできません。
働くお母さんやお父さんを前にそんな話をしたが最後、聞き手の神経を逆なでるのは必至!スピーチの導入にそのような話をちらっとしただけでも、聞き手の心は離れてしまい、肝心の本題に入ったときにはいくら本題がすばらしい内容でも聞き手の心を引き戻すことはほぼ不可能です。
スピーチをするときには、聞き手の意見や立場を否定しないこと、本題に入る前の世間話や最初の挨拶の中でも聞き手の意見や主義主張に気を配ったネタにすることが大切です。
聞き手にとってためになる話をすること
スピーチのネタを選ぶときには、聞き手にとってためになるネタを選ぶことが大切ですよね。このとき意識したいのがスピーチをする側と聞き手との情報格差!情報格差があるということは、スピーチをする側が聞き手に有益な情報を提供できるということです。
たとえば、何らかの専門家であれば素人である聞き手に専門的な情報を提供するのがよいですし、(聞き手にとって)特殊な経験や経歴を持っているのであればそのときの経験や教訓を話して聞かせるのがおすすめです。
スピーチのネタを選ぶときには、「何を話せば聞き手のためになるのか」「自分が持っている情報や知識の中で聞き手の知らないこと/聞き手が知りたがっていることは何なのか」を意識するとよいです。
聞き手の「困った」を解決すること
聞き手の「困った」を解決するスピーチも、聞き手の心をつかむことができます。たとえば、仕事の効率的なやり方やトラブルが起きたときの対処法などのアドバイスをスピーチすれば、聞き手の「困った」を解決することができますよね。
聞き手にとっては「そうそう、それが知りたかった」「そんなやり方があったのか!目から鱗だ」という有益なアドバイスをスピーチから得ることができたことになります。
スピーチのネタを選ぶときには、聞き手が今困っていることは何なのか、どんな問題の解決方法を求めているのかを事前に調べたり想像してみるのがおすすめです。
明るいネタで聞き手を前向きな気持ちにすること
たとえば朝礼のスピーチ、朝から後ろ向きで気がめいるような内容は聞きたくありません。
職場で朝から「わが社はもうだめだ」「このままでは業績悪化、給料カットもやむを得ない」なんてスピーチを聞いた日には、その日一日仕事のやる気を失ってしまいますし、スピーチを聞きながら耳をふさぎたくなりますよね。
スピーチ、特に朝礼や晴れの日のスピーチでは聞き手を前向きにするネタを選ぶことが大切!聞き手が思わず耳をふさぎたくなるようなネタは選ばない方がよいです。
気持ちが前向きになるネタや聞き手を喜ばせる内容のスピーチをすれば、自然と聞き手の心をつかむことができますよ。
上記の通り、スピーチをするときには聞き手の心をつかむネタを選ぶことが大切!聞き手が耳をふさぎたくなったり、聞き手の心が離れていくようなネタは選ばないようにしましょう。
聞き手の心をつかむネタとは、聞き手にとって身近な事柄や聞き手が共感できるネタのこと、あるいは聞き手のためになる情報や知識を提供するスピーチも聞き手の心をつかむことができますよ。
自分がスピーチをするときには、自分が聞き手にどんな有益な情報を提供できるのか、自分が持っている情報や知識の中で聞き手にとって有益なものはどれなのかを考えてネタを選ぶとよいです。
また、聞き手の心をつかみたいときには明るく前向きなネタを選ぶことも大切!特に朝礼や晴れの日のスピーチのときには、その場にふさわしいネタを選ぶように気を付けましょう。
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