アラサーになると婚活を意識するようになりますよね。日本の女性平均初婚年齢は、平成5年は26歳だったのに、平成23年には29歳まで上昇、東京都に至っては、ついに30歳を上回りました。アラサーという年齢は、現代では婚活適齢期とも言えるのです。
しかし、同じアラサー女性でも、婚活に対する考え方や姿勢は人それぞれです。「何としても30歳までに結婚する!」と、生活の照準を婚活に合わせる人もいれば、「結婚はいつかしたいけど、今すぐじゃなくてもいいわ」と、現実的に考えない人もいます。この差はどこからくるのでしょうか。
何かしらの具体的な理由があって、結婚したくないと思っている場合を除き、殆どの女性は愛する人と結婚して、一緒に年をとっていきたいという漠然とした希望を持っているものです。
そこで今回は、アラサーで婚活に本気になる人と、ならない人の違いは何なのかをお伝えします。
「もうアラサー」と思うか「まだアラサーと」思うかで本気度が変わる
人は平等に年をとります。しかし、自分の年齢に対する考え方は、人によって様々です。アラサーと聞いて「もうアラサー」と思うか「まだアラサー」と思うかで、婚活の本気度は全く変わってきます。
アラサーと言えば、人によってはまだまだ上り坂途中という人もいるでしょう。オールなんてへっちゃらで、お酒だってガンガンいけちゃうし、仕事がどんなに忙しくても遊ぶ体力が残っているという「まだアラサー」タイプは、自分の体力や若さに自信があるので、婚活を急ごうとしません。
一方、20代に比べて確実に自分は衰えてきていると実感している人は、美貌の衰えも当然実感しており、「早く結婚して出産と育児を終わらせなければ」という危機感を持ちます。そのため、婚活に本気を出し、真面目に取り組み始めるのです。
今の生活が充実し過ぎていると、婚活に本気になれない
「結婚は人生の墓場」というのは、ちょっと前までは男性独特の感覚でした。しかし、今は女性でもそう思う人が増えています。結婚すれば、独身時代のように、自分のお金と時間を自分の好きなように使えなくなると考えるのです。
アラサーは仕事が軌道に乗る時期でもあります。新人時代を終え、仕事の深いところまでかかわるようになり、場合によっては部下もできて、仕事を面白いと感じ始める時期です。また、給料も増え、欲しいものが買えるようになり、行きたい場所にも行けるようになります。
今自分の人生は最も充実していると思っているアラサーは、この充実した時間と自由を失いたくないので、結婚そのものに対して「まだ先の事」と思っているため、当然婚活にも本気になれません。
目の前に素敵な独身女性がいるかどうかで、婚活の本気度は変わる
生涯未婚率という言葉をご存知でしょうか。これは、50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合を指します。1980年には4.45%だった女性の生涯未婚率は、2010年には、10.61%まで上昇しています。今や、未婚女性は珍しい存在ではありません。そして、不幸の象徴でもありません。
同じ職場などで、素敵な未婚女性と毎日接しているという人もいることでしょう。そのような人は、未婚のまま素敵に年を取る生きた手本を毎日目の当たりにしているようなものです。
そのため、未婚に対するイメージはむしろプラスで、「結婚しない人生もあり」と考え、アラサーだから婚活しようという思考にはなりません。
婚活は精神力を必要とするものです。幸せな結婚がしたいという、確固たる信念がなければ、なかなか本気を出せるものではありません。結婚を選ばない選択肢もありだと感じさせてくれる存在が身近にいるかどうかで、婚活の本気度は大きく変わるのです。
自分はまだまだイケてるという自信があると、あえて婚活に奔走しない
一昔前は、女性の年齢をクリスマスケーキに例え、「26歳になったら一気に価値が落ちる」と言われていた時代もありました。しかし、現在のアラサー女性は、むしろ女性として最も輝いている時代と言っても過言ではありません。
芸能人でもアラサーで益々美しさに磨きをかけ、大成する女優さんも多いです。そして、アラサーではなくアラフォーで幸せな結婚をし、子供に恵まれる人が増えています。独身女性が増えるということは、独身男性も当然増えているということであり、アラサーでもモテモテという人もいることでしょう。
アラサーで、「私はまだまだイケてる」という女性としての自信に満ち溢れていて、実際に男性からの誘いが絶えないような場合は、やはり自分から積極的に婚活をしようとは思えないものです。
しかし、「まだまだ」と思っていて、気が付いたら自分の絶頂時期を過ぎていたという女性も少なくないので、過信は禁物です。
男は若い女が好きという現実を直視する女性は、アラサーで結婚に焦る
一方、「自分はイケている」という自信があっても、「だけど売り時は今」と客観的かつ冷静に自分を評価する女性は、アラサーでも婚活に本気を出します。彼女たちは、最もチヤホヤされた20代前半の自分の経験から「男は結局若い女が好き」という現実に気付いているのです。
そのような女性は、男性以上に女性の年齢にシビアです。より条件の良い結婚相手を見つけるために、アラサーという年齢の中でも、20代の内に婚活に本気を出します。
そして、婚活に成功して理想の結婚相手を見つけられた場合は良いのですが、30代に入っても結婚が現実的ではない場合、必要以上に焦ってしまうのです。
出産適齢期について楽観的かどうかで婚活の姿勢は変わる
結婚と出産をセットに考える人は多いことでしょう。アラサーで婚活する女性は、特に自分が出産する時の年齢を真面目に考えています。
日本の第一子出産年齢は、初婚年齢の上昇と比例しています。平成7年には27.5歳だった第一子出産平均年齢は、平成23年には30歳を超えました。
昔は30歳以上の初産を高齢出産と定義されていましたが、現在は医療の発展もあり、35歳以上の初産が高齢出産であるという定義に変更されています。
これらの数字を「単なる定義」と楽観的に捉えるか、「出産に適した時期がある」と真剣に受け止めるかによっても、婚活の本気度は変わります。高齢出産になる前に結婚して出産するとなると、アラサーという年齢は本気で婚活するべき時代ということです。
一方、35歳以上で出産する女性は今や珍しくなく、漠然と40歳までに出産できればいいと楽観的に考えている女性は、婚活に対しても楽観的になります。
このようにアラサーで婚活に本気になるかどうかの差は、年齢に対する考え方の差なのです。そして、年齢に対する考え方は、自分を取り巻く環境によって変わるものです。
独身女性が多く、仕事にバリバリ打ち込んで輝いている未婚女性も多い環境では、アラサーという年齢は若く、まだまだこれからという認識になりがちです。周囲に自分より年上の人が多ければ、実際にアラサーは若い女性という扱いを受けます。
一方、自分より若い女性が多く、しかもどんどん結婚退職していくような環境では、必要以上に焦燥感を感じるものです。アラサーの内に婚活して結婚しなければと、否が応でも本気を出さざるを得ないのです。
初婚年齢も出産年齢も上昇しているというのに、女性にとって年齢は自分の価値を大きく変えるものだという認識は、今も昔も大きく変わりません。だけど、幸せな結婚は縁であり、本来年齢は関係ないものなのです。
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