思考力を高めて新しい仕事のアイデアをひらめかせる術


仕事においてキャリアを積んでいくにつれ、「より認められる仕事」「より効率の良い仕事」「より質の良い仕事」を求めていくようになりますよね。仕事における達成感ややりがいを知るようになったからこその向上心、とても大切です!

さて、仕事の明暗を左右する要素の一つが「思考力」といえるでしょう。成功を引き寄せ、失敗の突破口を見出す力ともいえます。

キャリアアップを視野に入れている人はもちろん、ヒラでもいいから安定した人生を送りたいという人にとっても、思考力は社会を渡るうえで大きな強みとなります。

まさに身につけておいて損はなし、の力なのです。そこで今回は、ひらめきを生み出す思考力を高めるために、実践してみたい方法についてお伝えします。

積極的に活字に触れる

活字離れが叫ばれて久しいですが、思考力を高めるためにはぜひとも「活字に触れる」ことを心がけてみましょう。できれば媒体は紙(新聞・辞書・本など)が望ましいですが、もちろん、電子書籍などでもOKです。

思考力を高めるための土台となるのが「知識」です。そもそも、正しい知識がなければ正しい判断を下すことはできませんよね。誰かの話や噂を鵜呑みにしてばかりの「知ったかぶり」は、思考を停止させてしまいます。

自分の目で見て確かめる、これが思考力を高めるトレーニングにつながります。最初はネットニュースやライトノベル、ショートショートといったものでかまいません。とにかく「読む」癖を身につけ、そこから長編小説や新聞といった方向へレベルを上げてみましょう。

さまざまな文体に触れることでボキャブラリーも豊富になりますし、知識もモノになります。さらに「これはどういうことだろう」と考えることで、思考力は鍛えられていくのです。

人間観察をしてみる

小説家や漫画家・イラストレーターを生業としている人は、よく「人間観察」をしているのだそう。多くの人を観察をすることで

・関係性を見出す術が身につく

・その人の特性や性格がわかってくる

・人間の性質にはパターンがあることが読み取れる

・そこから相手がとるであろう言動が予測できる

といった思考力を養えます。これがキャラ作りや動きの特徴をつかむのに役立つのです。そして、観察する対象となるのは他人のみならず。実はあなた自身も十分対象となり得ます。まずは自分自身を客観的に見て分析するところから始めてみましょう。

性格診断などを組み合わせてみるのも面白いですよね。あなたが分析したパターンと照らし合わせて自分自身を深く知ることで、自分の強みや弱みがわかってきますから、そのデータをもとに様々な状況における自身の言動をシミュレーションしてみる。

これも思考力を鍛えるのに効果的ですし、なによりいざという時に動転しなくなるという、一石二鳥の方法なのです。

結果を先に考え、プロセスを逆算する

例えば上司などから期限付きで仕事を任された場合、あなたはどのようにして仕事を間に合わせようとするでしょうか。とりあえず、必要と思われるタスクを片っ端から終わらせていきますか?それとも、まずはやるべきことを洗い出すところから始めるでしょうか。

たいていの場合、仕事を終わらせようと思うときには「この段取りでいけば期限に間に合うかな」と考えますし、実際それで間に合うことのほうが多いものです。

しかし、もしも突発的なトラブルや予測不能な事態が発生し、その手順通りにいかなかったとしたら……あなたの計画は大幅な変更を余儀なくされるはず。場合によっては期限に間に合わなくなる可能性もありますよね。そこで、思考力の出番です。コツはずばり

・結果を先に考え、そこからプロセスを逆算する

・考えうるトラブル等を予測し、複数の方法を考えておく

・いつでも軌道修正ができるよう、普段からシミュレーションしておくの3点です。

たどり着くゴールは明確ですから、そこに至るまでの軸となる計画を立て、突発的な事態に備えてチャートを作っておく。この考え方が、柔軟性や思考力を高める訓練になります。

普段からストレスをため込まない

思考力をフルに発揮したい際に、最大の障害となるのが「ストレス」です。ストレスをため込んでしまうと、どうしてもストレスの原因に気を取られてしまうため視野や考えが狭くなり、冷静な判断ができなくなります。

なにより気力や体力(思考力を働かせるのには、実は結構なエネルギーを使うのです)を削がれて、自覚のあるなしに関わらず疲労が蓄積しやすくなります。

こうなると、冴えたひらめきなど出てきようはずもありませんよね。思考力を高めるには、あなた自身のコンディションを整えることが大切です。

・眠れない

・寝ているはずなのに疲れが取れない

・ちょっとしたことでもイライラしやすい

・なにかと他人のアラが目につく

・心身が重い・食欲がわかない/気がついたら食べ過ぎてしまう

といったようなサインはすべて、あなたの体が限界に近づきつつあることを示しています。上手にストレスを発散して、心の重荷をできる限りため込まないように、普段から意識しましょう。

以上のように、思考力を高めるには日常生活内で「意識を向ける」ことが大切です。どの方法も、習慣づけば苦になることもなく実践できるでしょう。仕事に限らず、すべてにおいて失敗も成功もあるものですが、思考力が高まれば目先の結果だけで一喜一憂することが少なくなります。

もちろん成功すれば嬉しいし、失敗すれば落ち込みもする。その感情の揺れは、確かに人生において大切なものですが、思考力がより高まると、そこから「なにが成功・失敗の原因となったのか」「次につなげるにはどうするべきか」を考えるようになります。

この「一歩踏み込んだ思考パターン」が、さらなる結果や実績へとつながっていくのです。自分の人生をより充実したものにしたいと思った時に、ぜひできるところから試してみて下さい。

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