同じ職場で仕事仲間とお互い気持ち良く、また共に向上心をもって仕事ができると、毎日の生活が生き生きとして楽しく過ごすことができます。そして良い人間関係を築けている会社は業績も上げ会社の成長にも貢献していきます。
でも、実際はなかなかお互いの気持ちが理解できず、それぞれストレスが溜まっていきがちです。特に世代が違う者同士ですと、なおのこと世の中の流れの違いも影響し、「若い奴は何をお考えているかわからない!」とか「年寄りは頭が固くて嫌になる!」と直接口に出すことができない不満を抱え日々接していることで、溝も大きくなりがちです。
そしてその不満が無意識のうちに表面化してくるのが何気なしぐさ。自分では何もしていないのに、どうも人間関係がうまくいかないとか、上司、部下に嫌われているようだと気にかかる方は、次にあげる仕草をチェックして少しずつ直していきましょう。
貧乏ゆすりをする
苛々したき、また人によっては仕事に没頭している時についつい脚が動いてしまう「貧乏ゆすり」が癖となっている人は多いのではないしょうか。人に迷惑をかけていないから大丈夫だろうと思っていらしたら大きな間違いです。
カタカタと音が立つ場合は音が気になりますし、会議の席などで始められると、周囲に対して威圧的であったり、飽きが生じているように見えてしまいます。これは、自分の評価も落とし、周りもとても嫌な気分になります。
もし貧乏ゆすりをしていると自覚のある方は、一度席を立って気分転換をすると良いでしょう。貧乏ゆすりは集中力がピークに達しているサインといえますので、少し気分を変えることで効率よく仕事も出来ますよ。
会議の席などで起こる場合は、もっと積極的に議題に取り組んでみましょう。手元にある資料に目を凝らし、自分なりの意見を言えるように心がけましょう。せっかく人々が集まる貴重な時間なのですから、飽きの無いよう働きかけてみましょう。
口の端をゆがめて笑う
色々な方と話をしていて、「あ、この人解ってないな」とか「はい、はい、またその話ですか」と、ちょっと頭の中で相手を小馬鹿にする思いが湧き上がってくるとき、笑顔に無理が生じ口の端がゆがんだ妙な笑いをすることがあります。
シニカルな笑いと言うと一件お洒落で、きざで、かっこよく感じられるかもしれませんが、傍から見ると人を見下していることがストレートに現れているだけにしか見えず、不愉快な気分にさせます。
では、むくむくと自分が上に立つような感情が起きあがってきた時どう対処したら良いか。まずは真剣に相手の話を聞きましょう。一生懸命話を聞いている態度というのは見た目にも美しいです。
もしどうしても納得できないことがある時は、しっかりと相手の話を聞き終え、意味をしっかりと理解したうえで冷静に異論を唱えると相手も真剣に話を聞いてくれます。
また、しっかりと話を聞くことで、相手の話の正しさをに気づかされることもあります。面倒な人と思い込まず、まずはどんな人とも真摯に向かい合うようにしましょう。
口元に手を持っていく
口ごもったり、嘘をついたり、何かしらやましいことがある時、人は口元に手を持っていきがちです。何気ない仕草に見えますが、傍からは「問題あり」であることを主張して見えます。
特にこの仕草にプラスして、視線があっちこっちへと行くようになると迷子の子供の様に、非常に頼りない印象を持たれます。すると必然的に周囲からは「頼りない人」というレッテルを張られてしまいます。
口元に手を持っていきがちな人は、マメにメモを取る癖を付けると良いでしょう。仕事の上での嘘や、やましさの大半は「大事な用件を忘れていた」ことが原因します。
まずはどんなことでもメモを取り、順を追って片付けていくようにしましょう。相手の話を聞きながらマメにメモを取る姿勢は真剣さがまし、やる気のある人として見られるようになりますよ。
また、若い女性の中には、口元に手を持っていく仕草がかわいらしさにつながると考え違いをしている方がいます。学校や友人との間では良いでしょうが職場は愛嬌をふりまき、ちやほやされる場所ではありませんよ。
髪の毛をやたらと触る
人と話をしている時に、自分の髪の毛を終始触っている人がいます。心理学的には緊張し自分の髪の毛を触ることで安心するための行為であるという見解と、ナルシスティックな気持ちから自分に注目してもらいたいとか、相手を誘惑させたい気持ちから生じるという見解がありますが、一般的に髪を触ってばかりいる人は後者のタイプとして解釈され、良い印象を受けません。
話の途中でこうした行動に出ると話を真剣に聞いていないとも受け止められてしまいます。どうしてもやめられない場合、職場では顔周りの髪の毛は後ろに束ねましょう。見た目にも仕事に真剣に取り組みたいと映り、「できる女性」への第一歩となるかも知れませんよ。
目をそらす
内向的な人の中には、人と目を合わせて会話をすることが出来ない人がいます。確かにあまり知らない人や、気さくに話が出来る相手でないと目を合わせるのは恥ずかしいような気持ちになるものです。
でも、目を合わさないと相手とのコミュニケーションがなかなか育まれないもの。そして結果的に人と目を合わさない人は「信用できない」「何を考えているかわからない」「私のことを嫌っているのでは?」とマイナスの評価を受けてしまいます。
特に職場では様々な人とのコミュニケーションが必要になるためこの仕草は是非とも直したいものです。内向的な人の場合、実は自分がどうみられているのかという不安から目を合わせられなくなっているのではありませんか。
中には自分の顔のつくりがコンプレックスになっている方もいらっしゃるではないでしょうか。では、あなたは他の人に対しどのような気持ちで接していますか。まずはあなた自身が人と接するときの姿勢を変えましょう。
人と話すとき一番大切なのは話の内容です。真剣に相手の思いを受け止めようという姿勢になれば、必然的にしっかりと目を合わせられコミュニケーションも取れるようになります。人と目を合わせ向き合うことは真剣に仕事を取り組むための第一歩だと自覚しましょう。
腕を組む
話の最中に腕を組む人がいます。腕を組むという心理は相手に威圧感を与えたいから起こります。また、反対に自分が不安な状況にあるときにも腕を組む人もいます。
腕を組むことで自分を包み込むような感覚になり落ち着くからという考えもありますが、周囲には「拒絶」「威圧」という印象をもたれると自覚してください。そうした態度が日常的に行われると「近寄りたくない人」「怖い人」というレッテルを自分で貼ってしまうことになります。
すると必然的に気軽な会話の機会も減りがちになってしまいます。あなたの良さを仕草ひとつで落とすようなもったいないことはやめたいものです。
ただ、集中をして考える時などにも腕は組みやすいものですが、常に行っていると「私は忙しいから放っておいて!」と拒絶して見えるものですから、控えるようにしましょう。
舌打ちをする
最期に職場以外でも絶対やめたい仕草、舌打ちです。これは相手へ唾を掛けるのと同じ侮辱行為になります。言葉で表現していなくとも「畜生!」「バカ!」と言われた様に相手には感じるものです。
舌打ちをする人は自分の感情をうまくコントロールできないひとが多いのではないでしょうか。「職場」=「大人同士の関係」ですので自分の感情を抑えなければいけないことも間々あるものです。
一人一人が些細なことに反応して激昂したり泣きわめいているようでは幼稚園の子供と同じです。もちろんそれがストレスを生み出すこともありますが、うまくその場を切り抜けることで反対にあなた自身を「出来た人」と評価してもらえるようになります。
そして周囲からの見方が変わると自信もついてくるためストレスを生むことも少なくなっていきます。どうしても腹が立つ場合、苦々しい顔で舌打ちをするより、一呼吸おいて冷静な態度で意見が出来るように努力しましょう。
無くて七癖、ここに挙げたほかにも一つや二つ気になる仕草がある人もいるのではないでしょうか。どうしても自分では気付けない場合、人の仕草を反面教師にし、同じことをしないよう気を付けるだけでも良いでしょう。
仕草は何気なく行われ、また、繰り返されるため相手にとってはとても気になり、あなた自身の評価を下げてしまいます。若い方の場合、異性を引き付けようという心理、また自信過剰な気持ちなどから、職場に似つかわしくない仕草を行う人が多々見受けられます。
また昨今ではスマホや携帯を必要以上に触触るひともいますが、これも良くない仕草のひとつと言えるでしょう。反対に年配の方には目下の人へ威圧的な態度を取る人が多く見受けられます。
自分が築きあげた実績故であることは分かるのですが、若い方の中には経験が浅くとも素晴らしい成果を上げる能力を持つ人はたくさんおります。それを引き出し導くのが年長者の役割であることを忘れないようにしましょう。
そしていずれの場合も言えることは相手を思いやり、信頼する気持ちを持つことです。そうした気持ちで互いに接しておれば問題が生じても、悶々と内に抱え込み仕草として表面化することもなく、円満な人間関係が築けていけるようになりますよ。
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