夫婦にとって一世一代の主役の場である結婚式、そして披露宴。パーティーの幕開けとなる披露宴のウェルカムスピーチですが、最近では仲人を立てずに新郎新婦が行うスタイルが定着しています。
ウェルカムスピーチは、主役の新郎新婦の紹介だけでなく、参加する招待客に感謝の気持ちを表す大事な場面です。このウェルカムスピーチは緊張の一瞬だけでなくその日一日の雰囲気を決定するものですから、来場者を感動で包む心温まるものにしたいですよね。
この挨拶は一生の思い出となりますから、たかが挨拶と軽視せずにじっくりと練って心温まるものを作りましょう。今日は来場者に来て良かったと思ってもらえる、新郎の感動的なウェルカムスピーチのつくり方をご紹介します。
ウェルカムスピーチとは何なのかを理解しよう
そもそもウェルカムスピーチとは一体何のためにあるのでしょうか。まずは、来場者に参加の感謝の気持ちを伝える役割があります。今日この日のためにスケジュール空けて祝福するために集まってくれた人へ心を込めて感謝の気持ちを伝えましょう。
次にこれから始まるパーティーへの期待感を募らせます。料理に余興、演出などを更に盛り上げるために来場者の期待感を高めます。そして最も大切なのが会場の雰囲気を和ませることです。
結婚式はフォーマルな場ですが、披露宴は自由に楽しめるのが魅力。ユーモアを交えた心温まるスピーチを行うことで会場の雰囲気をアットホームなものにすることができるのです。
ウェルカムスピーチの構成と時間を考えよう
ウェルカムスピーチは開会の挨拶と同じですので、長々と話すのではなく、1~2分程度で簡潔にまとめましょう。一般的な新郎のウェルカムスピーチは、まず来場者へのお礼、挙式の報告、披露宴の趣旨、そして締めの言葉で構成されます。
この言葉選びは従来の仲人が執り行うような堅苦しいものは避け、フォーマルながらもカジュアルな印象を出し、微笑ましい印象になるようにつくってみてください。
まずはネタを集めて書き出してみよう
ウェルカムスピーチを作るときには、まず新郎が来場者に何を伝えたいのかを箇条書きで書き出してみましょう。ウェルカムスピーチは長い時間ではありませんので、伝えたいポイントを挙げた上でそこに文章を肉付けしていくと上手につくることができます。
結婚を決意した瞬間や新婦への思い、結婚生活への抱負などを盛り込むと聞いているほうの心に残りやすくなり感動を与えることができます。
エピソードや裏話を盛り込もう
披露宴の来場者は年齢や職業もさまざまですので、誰にでも分かりやすく簡潔な内容にすることが大切です。しかしあまりにも例文通りになってしまっては薄い印象になってしまいますから、新郎新婦の出会いのエピソードや結婚式・披露宴までの裏話を盛り込むことをお勧めします。
内容はポジティブなもので誰もが笑えるものが理想ですが、変に笑いを取ろうとして下手なギャグを入れてしまうと、失礼に当たることもありますから注意が必要です。
個性あふれる一言を入れてみよう
話す内容が思い浮かばなければ、新郎新婦の結婚式へのこだわりや今日の思いを一言入れてみましょう。お気に入りの名言や格言を入れてもいいです。
新郎のモットーや新郎新婦のお気に入りの言葉を紹介するのも個性があって印象に残ります。また新郎新婦の共通の趣味や好みのものを紹介するのも心に残りやすいスピーチとなります。
サプライズで再度プロポーズをしてみよう
ウェルカムスピーチは来場者に向けて行うものですが、スピーチの最後にサプライズとして新婦に再度公開プロポーズをしたら会場は大いに盛り上がるでしょう。
プロポーズの内容は同じでも構いませんし、「これから一生大切にする」「一生隣で笑ってください」など頼れる夫を見せることができれば新婦も再度惚れ直すこと間違いありません。しかしここはまだパーティーの序幕ですから、号泣の場を作るのではなく、さらっと感動できる程度に抑えておきましょう。
使ってはいけない言葉に気をつけよう
披露宴の来場者には年配の方もいますので、ウェルカムスピーチでは忌み言葉を使わないように気をつけてください。忌み言葉とは縁起の悪い言葉で、別れる、
切れる、離れる、捨てる、飽きる、失う、割れる、飽きる、薄くなる、断る、褪せる、潰れる、壊れる、倒れる、破れる、解ける、死ぬ、閉じる、痛ましいなどです。また忌み言葉でなくても、ネガティブな言葉や表現は控えてください。
数字の4は「し」ではなく「よ」、9は「く」ではなく「ここのつ」と読むことも覚えておきましょう。
ウェルカムスピーチは披露宴の一番最初に行うものですので、場の雰囲気も温まっておらず緊張がピークに達してしまうかもしれません。しかししっかりと練習しておくことで落ち着いて話すことができますし、何より心を込めて来場者へメッセージを送ることが一番大切なのです。
新郎が心のこもったウェルカムスピーチを行えば、出席者に新郎新婦の両親、そして新婦に大きな感動を与えることができるだけでなく、夫婦の絆も更に深くなります。ウェルカムスピーチは一生に一度だけの大きなイベントですから、あなただけの言葉でこだわってつくってみてくださいね。
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