受験勉強の疲れを優しく癒す、お手軽5分間のリラックス法

受験勉強の疲れを優しく癒す、お手軽5分間のリラックス法

受験勉強は多くの人にとって辛く苦しいものです。高校・大学受験にしろ、資格の取得にしろ、長い期間を勉強に費やすには忍耐力と集中力が求められます。

ですが、忍耐力も集中力も簡単には鍛えられませんし、当然そこには限界もあります。 忍耐力や集中力を維持し、疲れを癒す唯一の方法、それは休憩を取ることです。

これは誰もが知っていることですが、効率の良い休憩の取り方を実践できている方は多くはないのではないでしょうか。休憩をどのように取るか、これがその後のパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。

効果的な休憩の取り方は、受験勉強を戦う上で非常に効果的な武器となるはずです。 そこで今回は、受験勉強の疲れを癒す、5分でできるお手軽なリラックス法をお伝えします。

ビターチョコレートを食べましょう

甘いもの、とりわけチョコレートは受験勉強のお供として、もはや定番となっているのではないでしょうか。脳が集中するには1時間あたり5gのブドウ糖を必要とします。

ですので、受験勉強中に甘いものをとるのは、とても理にかなったものなのです。 中でもビターチョコレートには、βエンドルフィンという脳内物質を分泌させる効果があります。

このβエンドルフィンには幸福感を感じさせるため、心をリラックスさせるのです。 受験勉強はストレスとの戦いでもあります。休憩時にはビターチョコレートを食べて心もリラックスするようにしましょう。

 

疲れを感じているなら昼寝をしてみましょう

パワーナップという言葉を聞いたことがあるでしょうか。パワーナップとは、一般的に30分までの短い昼寝のことを指します。この短い昼寝をとることで業務効率が上がることがわかってきており、アメリカではこれを取り入れる企業も出てきています。

パワーナップでは、30分を超える昼寝はすべきでないとされています。30分を超えて寝てしまうと脳が深い眠りに達してしまい、起きたあとにぼんやりとした状態になってしまうのです。

パワーナップの中でも寝る時間を5分程度に収めるものは、マイクロナップと呼ばれています。このマイクロナップは、疲労を感じた脳が使っていない部分をシャットダウンして休ませるという効果があります。

また、多少でも睡眠をとったことで眠気もとれるでしょう。 マイクロナップの取り方に決められた方法はありませんが、布団の上で横になると5分以上寝てしまいがちなので、椅子に座ったままとるのがよいでしょう。

長時間の受験勉強や食事の後は、どうしても眠くなりがちです。そんな時は、無理に起きようとせず、このマイクロナップをとってみてはいかがでしょうか。

 

筋弛緩法で体からリラックスしましょう

受験勉強では同じ姿勢で座り続ける時間が長くなりがちなため、体のコリからくる疲れを感じることも多いでしょう。そんなときには、筋弛緩法を使ったリラックスがオススメです。

筋弛緩法とは、体に力を入れてから一気に力を抜いて、筋肉の緊張を緩めるリラクゼーションの技法の一つです。 では、具体的な方法をご紹介します。 まず、全身の筋肉に5〜8秒ほど力を入れます。

このとき、全力で力むのではなく、70〜80%程度の力にとどめておいてください。 次に、スッと力を抜いて、10秒ほどそのまま脱力していてください。慣れないうちは体のどこかに力みが残ってしまいがちなので、意識的に脱力するようにしてください。

筋弛緩法を使ったリラクゼーションでやることは、これだけです。 この方法は短時間でできる上に、椅子に座りながらでき、特別な器具なども必要ありません。

ちょっとした隙間時間でもその場ですぐにできます。リラックスできるようになるには多少の練習が必要ですが、簡単にできるので試しに実践してみてください。

 

声を出して笑ってみましょう

笑う、という行動にはリラックス効果があります。皆さんのなかにも、テレビのお笑い番組などで大笑いした後に、すっきりしたと感じたり、悩みごとで重かった気持ちが少し軽くなったと感じたことはないでしょうか。

これは笑うことによって副交感神経が活発になることで呼吸や脈拍、血圧が緩やかになり、リラックスすることができるためと考えられています。

インターネットの動画サイトには5分程度のお笑い動画がたくさんアップロードされています。受験勉強の合間にこういったものを利用して笑う時間をとるのもよいでしょう。

インターネットの動画サイトでは一旦見出すと止まらなくなってしまう人は、何も見ずに、ただ口角を上げて笑顔を作るだけでも笑いの効果を得ることができます。この時、ただニコニコするだけでなく声を出して笑うことでより大きく笑いの効果を得ることができます。

 

自立訓練法を実践してみましょう

自立訓練法とは、1932年にドイツの医師であるシュルツによって体系化された自己催眠法です。この自立訓練法を活用すると、ほんの数分で心身をリラックスさせ、健康を増進させる効果を得ることができます。

まず、自立訓練法は、椅子やソファーなどに深く腰掛けて行います。そして、心の中で「気持ちが落ち着いている」と何度か唱えます。十分に気持ちが落ち着いたら、以下に紹介するステップを経て自己暗示をかけていきます。

ステップ1.手足の重さを感じる 全身の力を抜き、手足の重さを感じましょう。
ステップ2.手足の温かさを感じる リラックスが進んでいくと手足の温かさを感じるようになります。
ステップ3.心臓の鼓動を感じる 心臓の鼓動を感じることでさらに深いリラックスに進みます。
ステップ4.深い呼吸をする 力を抜いた深い呼吸をします。
ステップ5.腹部の温かさを感じる リラックスした状態では腹部の温かくなってきます。
ステップ6.額に涼しさを感じる 深くリラックスした状態になると、額に涼しい風を受けているように感じます。

上記の6ステップを5~10分程度で行います。慣れないうちはステップ2までで構いません。ステップ2まで難なくできるようになったらその後のステップまで進むようにしましょう。

終わったら大きく伸びをして自己催眠状態から醒めてください。これは「消去動作」と呼ばれ、気分をスッキリさせることができます。

この方法はある程度練習を必要としますが、できるようになれば非常に強力な方法です。興味のある方は受験勉強の合間に試してみてはいかがでしょうか。

 

受験勉強は長い期間自分を律して勉強しなければならない、言わば自分との戦いとなります。最初のうちは気力で進むことが出来るかもしれませんが、いずれはその気力にも限界が来ます。

長い期間を気力だけで乗り切るのは現実的ではありません。長期間戦い続けるには、自分で自分をメンテナンスできなければならないのです。メンテナンスといっても、たまの大規模なオーバーホールだけでは本体が劣化してきてしまいます。

大切なのは、日頃のちょっとしたメンテナンスなのです。 今回ご紹介したリラックス法は勉強の合間のちょっとした時間でも出来るものばかりです。

これらのテクニックは、あなたにとって受験勉強を戦い抜く上での大きな武器となるはずです。日頃の自分へのメンテナンスとして活用し、この戦いが勝利で終われるよう頑張って下さい。

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