自分が嫌になるときの心労をときほぐすメンタルケア術

自分が嫌になることは、誰にでもありますよね。仕事で失敗したり、人間関係の中でトラブったりしたことがきっかけとなることが多いと言われています。

しかし、自分が嫌になることは、生まれつき人に備わった感情ではありません。成長していく途中で、他人と自分との違いに気付き、劣等感を持ってしまうことから始まります。

また、自分自身に対して必要以上に高い目標を掲げたり、より完璧な結果を求めてしまい、自分がその目標に辿りつけなかった場合、「自分が嫌になる」気持ちが生まれる場合もありますよね。

大抵の自己嫌悪なら、時間が経つと回復して元気になりますが、あまりにも頻繁に自分が嫌になるようならメンタルケアが必要になってきます。今回は、自分が嫌になったときに効果があるメンタルケア術をお伝えします。

自分の中の「子供」に優しくしよう

自分が嫌になるときは、自分の中に「小さな子供」がいると思ってみてください。その子供は、あなたが嫌になっている「原因」です。自己嫌悪しているあなたは、その子供の「親」です。

原因となったその子供が、親であるあなたに謝りながら泣いているイメージを持ってみてください。自分を嫌い続けることは、泣いて謝っている子供を叱り続けているのと同じことなんです。

現実に、泣いている子供が近くにいたら、「どうしたの?」とか「泣かないで、もう大丈夫だよ」って安心させてあげようって思いますよね。それと同じことを自分にしてあげましょう。

 

尊敬する人物を思い出そう

自分が嫌になる場合の多くが他人との能力の差から生まれます。高いレベルの人や仕事に挑戦するのは悪いことではありません。しかし同時に、自分のレベルを正確に把握していることも大切ですよね。

自分のレベルを正確に把握し、受け入れるためには、他人を尊敬する気持ちを持つことが大切です。歴史上の人物でも、架空のキャラクターでも構いません。

自分が尊敬してやまない人物を思い出してみましょう。自分が嫌になる時は、自分も含めた他人を見下している時です。逆に誰かに敬意を払うことで、自分の中に「自信」と「誇り」が蘇ってくることでしょう。

 

適度な運動をしよう

一度自分が嫌になると、一日中そのことで頭がいっぱいになってしまい、何も手につかなくなりますよね。落ち込んでいるときにじっとしていると、悪い方に物事を考えてしまうものです。

そんなときは、思い切って外出したり、積極的に体を動かしましょう。軽めのジョギングやストレッチ、散歩などでも良いでしょう。

部屋の掃除など溜まった家事をこなしても運動になるので一石二鳥ですよね。一見、力技のようですが、最も手っ取り早い方法と言えますし、体力づくりにもなるのでおすすめです。

「自分を嫌になる」状態は、本来なら外側に向かうエネルギーなのに、内側にこもってしまっている状態なので、運動して心や体に溜まったフラストレーションを発散することが大切なのです。

 

周りがどう評価しても気にならない趣味を持とう

自分が嫌になると、周囲から受ける評価やうまくいっている他人が気になってしまうものです。仕事にせよ、プライベートにせよ、何事も順調な人というのは周囲からどう思われていようと気にしていないんですよね。

職場や仕事において、いきなり「評価など気にしない」ような態度を取っても、付け焼き刃では自分の精神的なバランスを崩してしまいかねません。

プライベートで、誰からどんな評価をされても動じないような趣味をひとつ持っているとよいでしょう。自分が嫌になる時には、そうした趣味に没頭することで、自分を良い方向に肯定することが出来るようになります。

また好きなことに没頭できると、普段にはない集中力を発揮できます。自分への嫌悪を超える集中力があれば良いのです。

 

夜更かししないでさっさと寝てしまおう

心の底から自分が嫌になるほどの状況だと多少のケアでは対処が難しいですよね。気持ちを切り替えようにも、自己嫌悪で心が満たされてしまっていると手の打ちようがないのです。

自分で「今、自分で自分が嫌になっている」と感じたら、落ち込んだりする前に布団に入って眠ってしまいましょう。

睡眠中の脳は、起きている間に得た情報を整理してくれるので、朝起きたときには自己嫌悪感は消えているか、自分の中で納得できていたりします。

また、肉体的な疲労が溜まっていることで、思考が自己嫌悪に向かいやすくなってる場合もあります。睡眠を取ることは、心のバランスを取り戻すにも有効な手段なのです。

 

自分が嫌になる人には様々なパターンを持った人がいますよね。特に繰り返し自己嫌悪に陥る人は何かに依存したり、すべて自分の思い通りにしたいと思っている人、完璧主義の人、逆に自分のことが過剰に好きな人が多いと言われています。

もしも、自分で「もしかしたら自分ってこれかもしれない」と思える点があったら、それは改善するチャンスなんです。何かに対して強いこだわりや、依存する気持ちがネガティブな方にばかり働いているなら、プロのカウンセラーに相談してみることをおすすめします。

あなたが、自分を好きになることが出来れば、「こだわり」や「依存」は裏を返せば、プロ意識のような向上心だったりするのでポジティブに捉えることができれば、あなたの強い味方になってくれることでしょう。

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