人間関係が苦手な人に効果大☆交際の基礎を磨く会話練習

人間関係っていつの時代も面倒くさいものですよね。会社か友人、近所づきあい、学校の先生や先輩、友人、彼氏彼女、そして身近な家族。いっそひとりきりで行きていければ…なんて誰でも一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。

かと言って本当にひとりきりで生きていくことは出来ませんよね。人間は他人を鏡にして自分を発見していく生き物、人間関係はどこまで行っても着いてくる「影」のようなものです。

それなのに、なぜか人間関係や交際の基礎を教えてくれる機会はものすごく少ないのがこの社会ですよね。「そんなことは生活の中で自然と身に付けるモノだ」その通りかもしれませんが、最初からうまく出来る人ばかりではありません。

だれだって最初は戸惑いながら、失敗しながら身に着けていくものですが、ほんのちょっと「交際の基礎」を知っておくだけで人間関係を良い方向へ変えてゆくことができます。今回は、「本当に人間関係が苦手だ!」というあなたに、交際の基礎を磨くための会話の練習方法をお伝えします。

「当たり前の挨拶」から始めてみよう

人間関係をしっかり作っていくには、「挨拶」は基礎中の基礎ですよね。人間は最低でも、「ありがとう」と「ごめんなさい」さえ言えれば生きていくことができるとも言われています。

交際の基礎というよりも、人が社会で生きていくうえでも重要なことですね。相手に対し、「私はあなたの敵じゃありません」という合図でもあります。

「おはよう」や「こんにちは」「お疲れ様でした」など当たり前の挨拶を面倒臭がってはいけません。まずは身近な人や家族からきっちり挨拶していきましょう。

次は、周りの人をいたわるちょっとした一言を投げかけてみましょう。「大変でしたよね」「ごくろうさま」「大丈夫ですか」「気にしないでくださいね」「それいいですね」など、誰でも言うようなありきたりな言葉でいいんですよ。

自分の言いやすい言葉にしても構いません。大切なのは、相手を尊重し、いたわる気持ちです。初対面の人や見ず知らずの人に話しかけるのはハードルが高いのでおすすめしません。

挨拶と同じで、最初は声をかけやすい身近な人や家族から始めましょう。会話をしやすい人柄と空気感を身に着けていくことができるはずです。

 

常に「日本語が通じない相手」だと思って会話してみよう

人間関係を作る上で「思い込み」は最大の敵です。島国ニッポンに住んでいるとしばしば錯覚してしまうのが、「日本語で話せば必ず伝わっている」と。「伝えた」と「伝わった」はまったく意味が違いますよね。

例えば相手が日本語片言の外国の方だったらどうでしょう。理解してもらうためにゆっくりはっきり喋ったり、できるだけ簡単な言葉を選んだり、時には相手の国の言葉を考えたり、身振り手振りのジェスチャーを交えたりしませんか。

そして何より、普段よりも集中力を使って話しますよね。しかし、日本人が相手だと「日本語が理解できるはず」と思い込んでいるので、大切な部分を省略したり、ぞんざいな対応をしてしまいがちです。

日本語が通じないかもしれない、という状況が「何が何でも伝えたい気持ち」を生み出しているのです。その分、気持ちが通じあった時の感動は大きい物になります。

人間関係には、絶対相手に伝えたい、理解してもらいたいという強い気持ちが必要なのです。「普段から人に話す時に、外国の人だと思っていたら疲れちゃうよ」その通りです。

会話とは本来そのくらい集中力を使う疲れる行為なのですから当然です。一生懸命聞いたり、話したりすることを心がけることで「会話の集中力」を養ってください。あなたの人柄や好感度も自然と良くなり、会話力と信頼の二つを同時に手に入れられるでしょう。

 

会話を受け止められる「キャッチャー」になろう

人間関係をより良くしたかったら、「人の話を最後まで聞くこと」が大事なんです。誰でも人の話を聞くことよりも、自分の話を聞いてもらいたいものですよね。簡単そうで意外と出来ない人が多いのです。

これは野球で言えば「キャッチャー」ですね。キャッチャーがボールをうまく取ってくれるおかげで、ピッチャーは気持ちよく、思い切り投げることが出来ます。

相手の言葉を受け止めるたびに「へえ!」「なるほど!」「すごいですね!」など相手の投げた言葉に対して反応してあげると、相手もあなたと話していて楽しくなってくるはずですよ。

ですが、あなたが相手の言葉を遮ったり、反論ばかりするような「バッター」になってはいけませんよね。相手はあなたとの会話を警戒するばかりか「敬遠」されてしまうかもしれません。

相手が話している時は、相手の言葉を自分の体の中にそっと収めていくイメージを持って、相手を見ながら頷いてください。

「ちゃんと聞いてますよ」という姿を見せることも大切なんですよ。人間関係を良くするための会話をしたいなら、良き「キャッチャー」になることを目指しましょう。

 

話すときの目的を自分の中ではっきりさせよう

どうでもいい話をしてしまったり、何も考えず喋り出して着地地点を見失っていませんか。人間関係が苦手としている人の多くが同じ失敗をしてしまい、人との交際が嫌になってしまっています。

そういうときは「相手に何を伝えたいのか」を自分の中ではっきりさせてから話すよう心がけてみましょう。頼みごとをしたり、休日に遊びに行こうと誘ったり、悩み事を聞いてほしかったり、理由は様々ですよね。

感情のままに話しだす前に、「何について」「どうして」「だれと」「どこで」「いつ」「どうしたいのか」を丁寧に組み立ててみましょう。

例えば…「明日の会議のことで」「悩んでいるんですが」「Aさんとあなたと一緒に」「ミーティングルームで」「30分後に」「事前に打ち合わせさせてくれませんか」というふうに、それぞれの目的を明確にすることで相手に伝わりやすくなりますよね。

逆に相手が曖昧な会話を持ちかけてきたら、目的を明確にするための質問を投げてあげましょう。細かいことに目を向け、心がけることで会話の質が良くなり人間関係を構築しやすくなりますよ。

 

会話の中に「共通点」を探してみよう

会話することに慣れてきたら、相手の言葉から情報を集めてみましょう。その中に、自分と共通すつ考え方や境遇、出来事が1個は発見できるはずですよ。

人間関係の悩みやトラブルだったり、好きなスポーツチームの話題や昨夜見ていたテレビ番組、使ったことのある商品やお店。何かひとつでも発見できたら、そのことを相手と喜んだり、悲しんだり、怒ったり、感情を共有してみましょう。

些細な出来事、自分だけだと思っていた悩みが、意外なほど相手との距離を縮めてくれます。もしも共通点が発見できなくても、重要なのは「感情を共有すること」ですから、相手の悩みや会話の内容を受け止め、いっしょに悩んであげたり、喜んであげましょう。

それだけで人は嬉しいし、心を許してくれるものなんですよ。「共通点」と「感情の共有」で、あなたの人間関係をより強固なものにしてくれるはずです。

 

人間関係が苦手と言っても、生きていくうえでは人と会話したり交際したり、ということは避けて通ることはできませんよね。かと言って難しく考えることはありません。

出来るだけ簡単なことから始めていけば、人付き合いはそれほど大変なことではないのです。もちろん、嬉しいことや楽しいことばかりではなく、時には人間関係の中で傷つくこともあるでしょうし、信じていた人に裏切られたり、冷たくされることもあります。

であればこそ、交際の基礎をしっかり作っておくことで、人間関係で受けた傷を最小限にとどめたり、人間関係の中で傷を癒やすことも出来るのです。

「人」に興味を持つようにしましょう。それはあなた自身の会話力や交際力を高めるヒントにもなりますし、自分以外の「人」の中に探していた答えが発見できることだってありますよ。毎日の積み重ねが、あなたをより豊かな人間に成長させ、より素敵な人間関係を作れるようになるはずです。

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