ナゼ母親が嫌いなの?原因を知って仲良くなる3つの方法


母親が嫌い。これは子供にとってとても辛いことです。世間にはお母さん大好きという人が大勢いて、それをきっぱり公言している人たちがたくさんいます。特に最近は仲の良い友達親子が増えていますよね。

俺マザコンなんだと堂々と断言する男性もいますし、うちは仲良し親子なのと話す女性もいます。そんな人たちの姿をみていると、母親を愛せない、母親が嫌いな自分はおかしいのではないかと思えてきたりするものです。

実際、経験のある人なら分かるでしょうが、実の母親を愛せないということは、とてもつらい、さびしいことです。このつらさ、寂しさを乗り越えて母親と仲良くなるにはどうしたらいいのでしょう。そこで今回は、母親が嫌いという人におおくりする、母親嫌いの原因を知って仲良くなる方法についてお伝えします。

母親が嫌いなのは、自分と似ているから

母親嫌いを克服するには、まず、どうして母親が嫌いなのかを理解しなければいけません。といっても、人それぞれ、母親もそれぞれですから、母親の嫌いな点も様々ですよね。

母親の口うるさいところが嫌いという人もいれば、冷たいところが嫌いだという人も、荒々しいところが嫌いだという人もいるでしょう。家庭事情は千差万別です。ですが、家族への嫌悪、特に娘の母親に対する嫌悪感の根幹にあるのは、相似性です。

つまり、自分と似ている所があるゆえに拒否感も強くなってしまうのです。人間は自分の嫌なところを見せられるのは嫌なものです。お母さんに嫌悪感を抱くのも、そこに自分に似たもの、自分も持ちえる嫌な資質を見ているからなのです。

さらに、その嫌な資質を持っている人が母親であるという事実が、嫌悪感に拍車をかけます。たとえば、お母さんとまったく同じ様な性格の人がいたとしても、それが赤の他人であれば会わなければすむことです。

実際、世界中にはお母さんより嫌な人はいくらでもいるのです。ですが、そんな人たちのことを貴方は気にしません。街中で嫌な人を目にしても、家に帰ればもう忘れているでしょう。だけど、相手がお母さんとなると、そう関単にはいきません。

つまり、お母さんのことだけが気になるのは、お母さんとは血が繋がっていて、縁をきることはできないと理解しているからなんです。この点をまず理解しましょう。

 

母親が嫌いなのは、自分の中の女性性が受け入れられないから

女性が母親を嫌う理由の一つは、母親の持つ女性性に対する嫌悪感があげられます。母というのは母性、女性性のシンボルです。娘にとっては、自分の「将来」を示唆する存在でもあるんですね。

女の子というのは、子供の頃から、いつかは自分も「女性」になることを覚悟していきているものなんです。そして、その将来像を示してくれるのがお母さんです。早く大人になってお嫁さんになりたいというようなタイプの女の子にとってはお母さんはプラスのシンボルになります。

一方、自分の女性性をなかなか受け入れられない女の子も少なくありません。こうした女の子たちは、女の子っぽい色や洋服、髪型が嫌いだったり、オンナオンナした女性に嫌悪感を覚えたりというふうに、女性らしいアイテムを嫌います。

そして、お母さんがそうした女性性を醸しだしているのを見ると、激しい嫌悪感を覚えるのです。こうした傾向を持つ女の子は、思春期に入るとその傾向を一層強めます。たとえば、お母さんが女性らしい優しい気配りを見せても、それが狡猾な媚びにみえたりするのですね。

特に、若い、潔癖な女性は、母親のなかに女性らしい媚態や如才なさなどを見つけると、反感を覚えます。そうした「女性らしさ」は社会で生きていくためには、自分自身も身に付けなくてはいけないものだからです。

自分はこのままでいたい、女らしい女になりたくない、と思っている若い女性達にとって母親はマイナスの将来像ということなのです。

 

母親が嫌いなのは、自分を愛せていないから

ここまで述べてきましたように、母親が嫌いな人というのは、母の中に自分に似たものを見てしまっている人、母の女性性に嫌悪感を覚えている人なんですね。それらの感情はすべて、ありのままの自分を愛せていない人に特徴的な性質なんです。

自分の持って生まれた資質、外見、性格等々を愛せない、そして自分が女性であることも受け入れがたい、そうした女性達は、自分と同じ血をひいて、自分と同じ女性で、しかも、自分より女性らしく生きている母親に無意識の嫌悪感を抱くのです。

これは、若い女性にはよくあることで、適当な時期に自分自身を好きになることができれば、母親が嫌いという意識も自然に消滅していきます。

大人になっても、どうしても母親が嫌いだという女性には、どうしても自分自身を肯定できない人が多く見られます。こうした女性達は、自信を持てない自分自身の元型を母親に見ているのです。

そして、理想の自分になれないもどかしさを母親への嫌悪感にすりかえていきます。こうした考え方に囚われている間は、母親への感情も、自分への感情も好転しません。ここで大切なのは、自分は自分、母親は母親と割り切ること、そして、自分自身を向上させていくことです。

自分に自信が持て、母親は母親、自分は自分、母と自分はまったくの別人格だと認識できるようになると、母への思いが軽くなって、嫌悪感や憎しみも軽減していきます。まずは、自分を認めてあげることから始めてください!

 

母親が嫌いというのは誰にとっても不愉快な心理状況です。理由を理解して適当に処理することで、母との関係も、自分の精神状態も改善できます。母親が嫌いという心理の根幹には、母親のなかに自分と似通ったもの、共通している点をみているという事実があります。

自分と似ている、自分にもそうなる可能性があるという点が許しがたく思えるのですね。さらにその心理の根底には、自分の女性性に対する嫌悪感があります。女性であることを受け入れがたいため、同じ女性である母親のことも受け入れがたくなってしまうのです。

こうした女性達に共通しているのは、自分自身を愛せていないということです。自分を肯定的に捕らえなおし、母は母、自分は自分と割り切って考えられるようになると母親嫌いからも開放されるのです。焦らず、一歩一歩自分自身を向き合っていきましょう!

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