プライベートであれ、仕事であれ、コミュニケーションの悩みを抱える人は多いですよね。プライベートの人間関係のトラブルのほとんどは、コミュニケーションがうまくいかないことで起きています。
プライベートで、「この人と話しているとカチンと来る」とか、「あの人との会話はいつもつまらなくて退屈だな」と思ってしまう相手が、誰にでもいると思います。
しかし、もし自分も周囲からそう思われているとしたらどうでしょうか?だんだん周りから人が離れていってしまいますよね。仕事でもコミュニケーションは重要です。
上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかないと、周囲の反発を買ったり、業務が円滑に進まなくなったりといったトラブルが発生してしまいます。
そんな状況では仕事で成果を上げることは難しいもの。なんとかトラブルを回避する会話術を身につけ、周囲とのコミュニケーションをうまく取りたいですよね。
とはいえ、もともと口下手で、「自分はコミュ障だから」と自信を失っている人も多いでしょう。ところが、実は意外とちょっとしたコツに気をつけることで、コミュニケーションがうまくいくようになることも少なくないんですよ。そこで今回は、コミュニケーションのトラブルを回避する会話術をお伝えします。
あいまいな言い方を避けよう
まず、仕事上のコミュニケーションでのトラブル回避術を2つお伝えしますね。1つめは「あいまいな言い方を避けること」です。
部下や後輩に指示を出したときや、同僚に何かを頼んだとき、またはお客様に何かを提案したときなど、自分では要点をしっかり伝えたつもりなのに、後で結果を見たら全く思い通りに伝わっておらず、お互いに不信感を持った…という経験はありませんか?
特に「言った言わない」の水掛け論になると、どちらとも証明するのが難しく、信頼関係にも亀裂が入ってしまいます。断定的な言い方をすると、ますます周囲の反感を買うだけじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
しかし大事なことはしっかり伝えないと、結局後から話が食い違い、トラブルの火種になるのです。人間はあいまいなことがあると、自分に都合のいい方に解釈しがちです。
言いにくいこと、不利なこと、不都合なことほどはっきり伝え、あいまいな言い方を避けるようにしないと、後々トラブルになります。
相手の目線に立って、報告・指示をしよう
仕事上のコミュニケーションのトラブル回避術の2つめは、「相手の目線に立って報告・指示をする」ことです。報告や指示をするときに相手をイライラさせてしまい、「結局何を言いたいの?」と言われることはありませんか?
それは、自分の言いたいこと・知っていることを中心に、自分目線で話しているから。報告や指示をするときは、相手の聞きたいこと・知りたいことを中心に、相手目線で話を組み立てましょう。
そうすることで、相手をイライラさせてしまうというコミュニケーションの課題を回避することができます。プライベートで誰かの相談に乗るときなども、この会話術は有効ですよ。
話を聞きながら、「この人は何を言ってほしいのかな」と考えるようにすると、相談相手には「親身になってくれた」という印象を与えることができるのです。
リアクションと質問を大切にしよう
次に、プライベートでも使えるコミュニケーション術を3つお伝えします。1つめは、リアクションと質問を大切にすることです。コミュニケーションを成功させる上では、「話し方」も大切ですが、それ以上に「聴き方」も大切。
きちんとリアクションを返さないと、「こいつは話を聞いていないな」という印象を与え、コミュニケーションのトラブルに発展してしまいますよね。
「それはすごいですね!」「知らなかった!」など、明るく相手を称えるリアクションを織り込みましょう。また、質問を入れるのも効果的です。
話題を掘り下げる質問を入れていくことで、「興味を持って聞いてくれているな」という好印象を与えることができるんですよ。
「でも」「しかし」と切り返さないようにする
プライベートでも使えるコミュニケーション術の2つめは、「でも」「しかし」といった逆接の言葉で切り返さないということです。
会話をしていて、何を言っても「でも…もあるよね」「しかし…ではないですか」と逆接で切り返す人っていませんか?いつも反論されて、自分の話を聞いてくれていない印象を受けますよね。
知らず知らず、逆接で切り返すのがクセになってしまっている人は意外と多いものです。自身についても振り返ってみましょう。
コミュニケーションのトラブルを避けるためにも、相手の話にすぐ反論するのではなく、「そうですね」「そういうこともあるね」と、一旦は主張を受け入れることが重要です。
メラビアンの法則を理解しよう
プライベートでも使えるコミュニケーション術の3つめは、メラビアンの法則を理解することです。初対面の人とコミュニケーションしたときの印象は、話の内容で決まると思われがちです。
しかし実際には「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われています。
これがメラビアンの法則です。つまり、初対面のコミュニケーションでトラブルが起こるかどうかは、5割以上見た目で決まっているといえます。
円滑なコミュニケーションのためには、話す内容や言い方だけでなく、表情やジェスチャーも重要ということですね。
さて、人間関係のトラブルに悩まない人はいないと思いますが、トラブルのほとんどはコミュニケーションから起こっています。会話術を取り入れて、コミュニケーションのトラブルを防いでいきましょう。
コミュニケーションが苦手で、自分はいわゆる「コミュ障」だ、という人も、話の聴き方を工夫してみましょう。コミュニケーションは「話す」という面だけでなく、「聴く」という面からも成り立っているからです。
自分の話を聴いてもらいたい人はたくさんいるので、聞き上手になれればみんなに愛されること請け合いですよ。加えて、気持ちの面からもコミュニケーションのトラブルを防ぐことができるんです。
たとえば、「怒らないこと」。怒っている人を見ると、なんだか不愉快だし、なんとなく距離をとりたくなりますよね。他人が思い通りになる、言った通りにしてくれるという思い込みを捨て、怒りを捨てるようにするだけでも、コミュニケーションのトラブルは減るはずです。
とげとげした言い方や嫌味っぽい言い方もトラブルの火種になるので、そういった意味でも重要ですね。とはいえ、ちょっとした会話術でコミュニケーションのトラブルが回避できるならぜひ活用していきたいもの。本日お伝えした5つの方法を復習して、日常に役立てていってくださいね。
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