自分の子供が勉強できないと思ったら親がすべき4つのコト


どんなに口煩く言っても勉強しない、成績が悪い、自分の子供は勉強できない…と悩んでいる親は沢山いますよね。もちろん誰でも、自分の子供は可愛く、がみがみと煩いことは言いたくありません。

しかし、このまま勉強できないまま育ってしまったら、上手く社会に適応しないのではないか、という不安から、どうしても親である立場から「勉強できないと、ろくでもない大人になりますよ!」と言ってしまいます。

しかし、ふと「本当にこういうやり方でいいのだろうか?どんなに口煩く言ってもご褒美をちらつかせても、うちの子は全然勉強できない」と不安になることはありませんか?そこで今回は、自分の子供が勉強できない、と思った時に親である自分は何をすればいいのか、ということをお伝えします。

命令や押し付けは逆効果

子供のことが心配だから、将来が心配だから、耳に痛い言葉でも、たとえ憎まれたり疎ましがられても、親は「勉強しなさい、勉強できない子は将来困りますよ」と脅してまでも、勉強させようとします。甘やかすばかりが親ではない、と自分に言い聞かせて。

確かに、甘やかしてばかりでは親という立場は成り立ちません。他の誰にも言えない厳しいことを言えるのは親しかいない、という時は、心を鬼にしなければいけない時もあるでしょう。

しかし、「勉強しなさい」「宿題をやって復習もしなさい」「もっと成績を上げなさい」と命令しても、言われた子供はもちろん、言う親も良い気分ではありません。ましてや、「これを全部やるまで、遊びに行ってはいけません!」と押し付けることは、両方にとって苦痛なことです。これでは、どちらにとっても良い結果を招くことは出来ません。

たとえ一時的に子供が勉強をしたとしても、それは自主性が無く「親に言われたから」「これをやらないと遊ばせてもらえないから」と嫌々やっているに過ぎません。それでは、いくら勉強しても身に付かないし、結果「勉強できない子」になってしまうでしょう。

 

他人のコントロールは誰にも出来ないということを知ろう

まず、親の立場から知らなくてはいけないことは「たとえ相手が幼い子供であっても、そして自分は大人で親であったとしても、誰も他人をコントロールすることは出来ない」ということです。

これは大人と子供、親と子、という関係だけではありません。大人同士でも、自分以外の意志や感情をコントロールすることは不可能なのです。単純に、「さあ今すぐ笑いなさい」と悲しみの底に沈んでいる人に対して言っても、その人が本当に楽しくなければ感情をコントロールすることは出来ないでしょう。

お腹が空いて今にも死にそうな人に、「このパンは食べてはいけません」と言っても、餓死寸前であればどんな脅しの言葉を向けてもナイフを向けても、その人はパンに手を伸ばすでしょう。

子供が本当にやりたい、と思えば自然にその行動をします。それは誰もがわかっていることです。しかし遊びたいだけ遊んでいては、学校で落ちこぼれの勉強できない子というレッテルが張られてしまう、それは親にとっても耐え難いことであり、また面倒なことに「それは子供のためにもならない」と親が信じてしまっていることに問題があります。

子供を机に向かわせることは出来ても、子供の意志や感情は親であってもコントロールは出来ないのです。

 

子供の中にある、良い部分に目を向けよう

ところで「自分の子供は勉強できない子」だと思うのは何故でしょう?机に向かって問題集を広げている時間が短いからでしょうか、集中力がないからでしょうか、成績が悪いからでしょうか。

学校の成績だけを見て「自分の子は勉強できない」と思い込むのは、誰のためにもならないということを知っておきましょう。子供だけに限らず、人にはいろんな可能性があります。そして誰にでもチャンスがあり、そして「もう遅い」ということも決してないのです。

ただ私たちがそう思い込んでしまっているから、「勉強できない」「もうチャンスがない」「もう遅い」と現実に起こってしまうだけです。

たとえ成績が悪くても、周囲の友達に優しい子や、いつも笑顔でいる子はどうでしょう?成績に結びつくようなことではなくても、色々なことに興味を持って遊びを楽しんでいる子供は?何も問題集を解けることだけが勉強ができることにはなりません。

子供はいつでも、どんなところでも学んでいます。友達と遊ぶ時間、アニメを見ている時間、好きな本を読んでいる時間、動物や草花と向き合っている時間、全てが成長へと繋がる大切な要素です。好きなことを好きだと言える素直で純粋な心を持っているからこそ、どんなところにも学べる点を見つけだせるのです。

そして、子供はそうやって自分の時間を大いに楽しみながら、周囲の大人を観察する目も、日々養っています。

 

自分自身が「楽しく日々学んでいる」というお手本になろう

「友達と仲良くしなさい、ケンカはいけません」と言い聞かせている親が、夫婦喧嘩ばかりしているところを見ていたら、子供は失望と疑問を生み出すでしょう。自分にはあれだけケンカはいけないと言っているのに、親は平気でやっている…と。その他についても同じことです。

まずは、親自身が「どんな瞬間でも学べることがある。何よりも楽しく学ぶことが大切だ」という姿勢を身に付けなければ、子供にそれを教えることは出来ないでしょう。何を言っても説得力がないまま、子供を失望させてしまうことになります。

子供はまず、周囲の大人に対して疑問をぶつけます。「どうして、何故」と知りたがります。その時に、まずあなた自身が「自分の人生を大いに楽しんでいて、色んなことから学んでいる」状態であれば、子供の探究心を満たして、尚且つ成長も促せる答えが返せるでしょう。

命令や押し付けからでは、何も得ることは出来ませんが、自発的にやることならば成功しても失敗しても、そこから学べることがあるということを、私たちは本能的に知っているのです!

 

さて、子供は何も言われなくても、自然に学びます。そしてより良い学びの環境を与えてあげることが、親に出来る最良のことではないでしょうか。それは沢山の参考書を買ってやるとか、良い家庭教師を付けるということではありません。

子供の中にある、探究心と好奇心から生まれるものを育てていく手助けをすること、またそれを良い方向へ促してやり、見守っていくことです。

これを実行するには、何よりも親自身の成長が必要なのです。何も完璧である必要はありません。私たちは日々進化して成長していきますから、「完璧だ!」と思い込んでしまう罠ほど恐ろしいものはありません。

未完成のまま、成長途上のままでいいのです。子供たちに「楽しく学んでいって欲しい、成長してほしい」と願うならば、あなたがその手本となって、毎日楽しく学び、成長していきましょう!

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