現代社会では、情報のスピードが加速し続け、テクノロジーが次々と発展しています。その結果、人々は忙しさに追われる生活を強いられています。そんな社会に適応するためには自分たちもそのスピードについていくべく、進化し続けなければなりません。ただ、時間がいくらあっても足りないのが現代人。そんな私たちに「効率」は大切ですよね。そこで今回は集中力を身につけて、勉強の効率をアップさせる7つの方法をお伝えします。
集中力を身につけて
勉強の効率をアップさせる7つの方法
雑念を払う
いざ勉強に取りかかったところで、余計な雑念が頭の中を駆け回っていては、せっかく勉強していても何も頭に入ってきません。そんな時はまずその雑念を処理する必要があります。方法としては、ひとつのあることに意識を集中するというものがあります。人間は一度にひとつのことしか考えられません。
そこであえて何かひとつのことに集中することで雑念を払うことが可能になります。代表的なものに呼吸が挙げられます。自分が息を吸っていること、そして吐いていることに意識を集中し、それ以外のことは考えないようにします。最初の何分かは呼吸に意識を集中することができると思います。
しかし、人は同じ刺激には飽きるようにできているので、そのうちまた雑念が頭をよぎり始めます。ですが、頭に雑念がよぎったら、またその意識を呼吸に戻すように心がけます。これには訓練が必要ですが、長い間、呼吸に意識を集中させることができるようになると、勉強にも長い時間、集中することができるようになるでしょう。
40分で20分休む
人が一度に集中できる時間は40分程度と言われています。小学校などの授業は40分~50分で一時限ですよね?これは人が集中できる時間を考慮してのものだと思われます。また、人の脳というものはとても飽きやすいものです。なので、40分勉強したら20分は脳に違う刺激を与えることでその後の集中力を高めることができます。
記憶に定着させる
「エビングハウスの忘却曲線」という言葉を聞いたことある方も多いのではないでしょうか。エビングハウスによると、人は
時間 ⇒覚えている割合
20分後 ⇒58%
1時間後 ⇒44%
1日後 ⇒26%
1週間後 ⇒23%
1ヶ月後 ⇒21%という割合で時間が経つにつれて記憶は薄れていきます。この忘却システムに対抗する方法が効率のよい復習です。教育心理学者のT・ブザン、P・ラッセンの研究では、学習した後に45分間、再び10分後に5分間、1日後に5分間、1週間後に3分間、1ヶ月後に3分間、半年後に3分間の復習が効果的で、間隔を空けることにより、少ない復習時間でも効果的に長期記憶となり想起が簡単になるという結果が出ています。
書く
テストを受ける時って大抵の場合どうしますか?“書きます”よね?視覚から入ってくるインプットに対して、書くというアウトプットをしていくことがほとんどだと思います。特に記述式の問題を解答する際には“書く”勉強スタイルというのが重要になってきます。書いて勉強していれば、英語のスペルも、難しい漢字も覚えていきます。ただ、教科書を眺めるよりは重要個所を書き出しながら勉強した方が集中力も勉強効率も上がるでしょう。
イメージを使う
テストを受けている時に、“あっ、これはそういえばあの時先生が説明してたっけ”というようにその場面が浮かんでくることってありませんか?これはその過去の場面がイメージとして頭の中に残っているからなんですね。化学の元素記号を覚える時に文章をつくって覚えたりしましたよね?意味のないものに意味を作り出すようにし、“繋がり”をつくることで記憶は定着しやすくなり、勉強効率もあがるでしょう。
栄養を取る
脳が使える唯一の栄養素は何だかご存知でしょうか?それは“ブドウ糖”、つまり糖分なんですね。TOEFL(アメリカ留学のために受けるテスト)では、1回のテストが4時間ぐらいかかるんですね。その間の休憩時間は10分だけ。張りつめた空気の中、テストに全神経を集中させていると、物凄く疲れますし、4時間もの長時間、まず集中力は続きません。
そこでTOEFLの受験生たちは、その10分の休憩時間の間に“板チョコを2枚食べる”ということをやっていました。10分で板チョコ2枚食べるというのは意外と大変で、自分は1枚しか食べられなかったですが、脳にしっかりと栄養を与えるというのも集中力をあげるのには必要なことです。
睡眠をとる
“ただでさえ時間がないのだから寝ていたらもっと時間がなくなっちゃうじゃないか”そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、勉強の効率のことを考えれば睡眠はしっかりと取った方がよさそうです。睡眠というと身体を休めることが目的と思われがちですが、実は睡眠中でも脳は活動しており、記憶を整理してくれているのです。例えば、寝る前に楽器の練習をしていたとしましょう。その時は全然うまくできなかったのに、翌朝もう一度チャレンジしてみると、突然できるようになっていることがあります。
これは「レミニセンス現象」といわれており、簡単にいえば一定時間のインターバルを取ることによってパフォーマンスが向上するという現象です。レミニセンス現象を起こすにはちょっとした工夫が必要で、なるべく寝る直前に勉強したり、何かを練習したりする方が情報は定着しやすいようです。
いかがでしたでしょうか?
時間は無限ではなく、限りがあります。忙しい現代の中、いかに効率をあげるのかということは大切な課題になっていると思います。ただ勉強をするのではなく、集中力と勉強効率を意識することで、より短いで最大の効果を上げることができるのではないでしょうか。
まとめ
集中力を身につけて
勉強の効率をアップさせる7つの方法・雑念を払う
・40分で20分休む
・記憶に定着させる
・書く
・イメージを使う
・栄養を取る
・睡眠をとる
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