仕事の失敗を10倍の成果に変える、7つのビジネス行動力


『失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる』

これは、経営の神様とも称される 松下 幸之助 さんの言葉です。この言葉通り、仕事において数多くの失敗の先に必ず成功が待っているか、と言えばそうとは限りません。「失敗」と一言で言っても成果を得られる失敗の仕方と、そうでない失敗の仕方があるのです。

仕事上の失敗を活かし、その失敗を大きな成果に繋げるためには、ビジネスマンが失敗に際して取るべきいくつかの行動があります。そこで今日は、仕事上の「失敗」をただの失敗にしない為にはどのような行動を取れば良いのか、お伝えします。

失敗を想定しない

仕事を行う上で失敗を想定して”もしも”の時に備える「リスクヘッジ」という考え方は大事です。しかし、まったくリスクもなく”失敗してもしなくても同じ”状態では、失敗から成果を生むことは出来ません。始めから失敗する事を織り込んで仕事をする事は、非効率的で無駄な仕事と言えます。

その仕事から得られる成果と、失敗した時のリスクを前もって想定し、リスクの範囲が大規模に及ばない様、ある程度の緊張感を持って仕事をする事が大事です。

 

失敗の根本的な原因を考える

仕事上、失敗した時に一番大事な事は失敗の根本的な原因を調査し、その対応策を講じる事です。この原因の調査究明が無ければ、失敗を活かして成果を得る事は叶いません。

仕事における失敗の原因は、自分の目の届く範囲にあるとは限りません。受注の仕方に原因がある場合もあるでしょうし、業務に使っている機器類にその原因がある場合もあります。その仕事に関わる全体を総合的に捉え、失敗の根本的な原因を究明する事が大事になります。

 

失敗から最大限のものを得る

失敗の根本的な原因を調査できたら、次に必要な事はその対応策を講じる事です。その為に失敗した時の記録は大事です。その結果や、そこから読み取れるデータはすべて取っておいて、それらのデータを元に対応策を考えていきます。

顛末書というのは、主に顧客や上長に対して提示するものですが、失敗の記録を詳細に残す為に自分自身に対して顛末書を作成するのも良いでしょう。失敗という経験を貴重なチャンスと捉え、最大限に利用しましょう。

 

対策に精神論を持ち込まない

失敗を成果に変えるために必要な対応策ですが、その対応策を考える時に絶対に避けるべきなのは、精神論による対応策です。具体的に言えば「次回はがんばる」とか「以後は気をつける」といった類の対応策の事です。

“がんばる”や”気をつける”といった作業者の意識に頼った対応策は功を奏する事がなく、根本的な原因を調査した上での対応策とは呼べません。

 

自分ができる範囲で対策を考える

仕事上の失敗であれば、その原因が自分の担当範囲外であったり他部署である事もあるでしょうが、その失敗の対策を他所の業務に委ねる場合、そのままでは成果を得る事は難しいでしょう。

もし、自分の担当範囲外や他部署の改善が必要であるなら、その改善に対して自分自身がどのように働きかけができるか、または他の方法が取れないか、自分ができる範囲において最大限の対策を考える事が重要です。

 

目的を見失わない

失敗した時に、原因を究明し対策を講じる事は重要ですが、「そもそも、何のためにその仕事をするのか。」という根幹の目的を見失わない様にしましょう。

目的は「失敗しない事」ではありません。また、その仕事で得られる成果が、そのまま「目的」であるとは限りません。目的を見失わず、目的のために成果を求めるのと同時に、目的のために不可避な「失敗」であるか検証する事も必要でしょう。

 

成功するまであきらめない

失敗した時に、原因を調べて対策を考える事が重要ですが、リトライがなければすべては無駄な行為です。失敗した仕事を再び試みるのは往々にして尻込みしてしまいがちですが、充分に調査して対応策を練っていれば、その対応策の結果を知るためにも、もう一度試みる価値はあるのです。

始めに掲げた松下 幸之助 さんの言葉を思い起こし、失敗に学び備える事によって大きな成果を得ることが出来るでしょう。

 

さて、仕事の失敗を活かして大きな成果を得るために必要な行動力になります。仕事をする上で、失敗しないに超したことはありませんが、一度も失敗せずに成長する人もいないでしょう。特に新しい仕事を始める際など、失敗だらけのはずです。そういった数々の失敗を無駄にせず、次の仕事に活かしていけるか否かが、その人の成長に大きく関わることになります。

ひとつひとつの「失敗」を大切に扱い、自己成長につなげ、やがて大きな成果が得られる様に心がけてください。

まとめ

仕事の失敗を成果に変える為に

・失敗を想定しない
・失敗の根本的な原因を考える
・失敗から最大限のものを得る
・対策に精神論を持ち込まない
・自分ができる範囲で対策を考える
・目的を見失わない
・成功するまであきらめない

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