人ってなかなか素直になれないものですよね。頭では素直になるべきだと分かっていても、なぜか反対の態度が出てしまうという経験誰しもあるでしょう。
例えば、相手の意見が自分の考えと違い機嫌が悪くなってしまったり、自分の意見が違うと気づいても人のせいにしてしまい謝れなかったりすることありますよね。これは、相手の意見に納得していても、「自分の間違いを認めるのがイヤ」「相手の言い方がムカつく」などの理由をつけて、反発する態度を自分で選んでいるのです。心の中では、本当は素直になりたいと思っているにも関わらず・・・。
では、そんな矛盾する態度をどのように変えていけば良いのでしょうか。自分を変えるのは簡単ではありませんが、自分に合った方法を選べば変えられるのです。そこで今回は、素直になれない自分を変える為のコツをお伝えします。
素直になれない自分と向き合う
「どうして自分は素直になれないのだろう?」そんな風に考えた時は、自分自身と向かい合って対話する必要があります。「つまらないことを言ってくる相手があまり好きではない」とか「今日は言われた事を受け入れる気持ちの余裕がない」など、いろいろな理由が考えられるでしょう。
ですが、素直になれないのは表面的な問題ではなく、もっと根本的なところに原因があるのかもしれません。ここで問題なのは、今の自分を自身が認めているかどうかです。「今の自分が嫌い」だと、ありのままの自分を認めることができません。
実は、自分が嫌いだと思っている人は、自身の欠点を必要以上に意識しています。ですので、他人からの意見もその欠点を指摘されているのではないかと誤解してしまう為、素直に受け入れられないのです。
そこで、素直になれないと感じている方はまず自分自身と向き合い、短所を含めてありのままの自分を受け入れるように心がけましょう。
嫌な相手には素直になれない
自分自身を認めることで、気持ちに余裕が生まれます。そうすると、他人からのいろいろな指摘を徐々に受け止められるようになってくるでしょう。しかし、嫌な感情を持っている相手から指摘されると、どうしても身構えてしまいますよね。
では、一体その相手が嫌だと感じる理由は何なのでしょうか?それは、あなたが相手の考え方を勝手に想像し、決め付けていることが原因なのかもしれません。人間は自分勝手な生き物ですから、相手がこう考えているのだろうと思い込み、相手を嫌っている場合も多いのです。人の感情や思考は、本人にしか分からないものですよね。
例えば、「相手はこう思っているはずだ、だからこんな言い方をするのだ。許せない」と自分が感じたとしても、それは思い込みであり、本当にそう思っているのかは本人にしか分からないこと。ですから、相手の思考と、自分が想像するそれはイコールではなく、自分の思い込みや勘違いが素直になれない相手への嫌な感情を生み出していると理解しておきましょう。
本音で語り合える仲間や友人は大切
自分を認めることが上手くできないという方もいらっしゃいますよね。そんな時は仲の良い友人に、どういう時に素直になれないのか自分の話を聞いてもらいましょう。言いたいことを包み隠さず話すことができれば気持ちはかなり楽になりますし、心の余裕ができれば友人からの意見を聞き入れることができるはずです。
また、自分の長所や短所について意見を聞いてみましょう。自分の短所を認めるのが恥ずかしいと思ったり、自分以外に知られるのは辛いと感じるかもしれませんが、本音を口に出すことができれば、自分を認めることにもつながります。
実は、自分が短所だと思い込んでいたことも大した問題ではないかもしれませんし、逆に意識していなかった短所に気付かされることもあるでしょう。気心が知れた友人や仲間であれば、自分への厳しい意見も素直に受け入れることができますよ。
自分から動いて相手に声をかけましょう
自分を受け入れることができても、今までと同じ行動パターンでは素直になれない自分から抜け出すことができません。ですので、素直になれない相手に自分から声をかける、意見を求めるなど、今までと違う行動をしてみましょう。
自分に素直になれれば、すべての意見は無理だとしても、いくらかは素直に受け入れられるようになってきます。そうすると、相手もあなたの変化に気づき反応が変わってくるでしょう。お互いが意見を素直に受け入れることができれば、他の会話も弾んできます。
そこでもう一歩進んで、何か良い意見をもらったら「ありがとう」と言ってみて下さい。最初は「あれ?いつもと違うな」という反応があるかもしれませんが、感謝されて悪い気分になる人はいないはずです。こういう関係ができれば、苦手だと思っていた相手とももう素直になれないなどと意識する必要もなくなるでしょう。
以上、素直になれない自分を変えるコツをお伝えしました。自分を変えるためには、まず自分を認めてあげることから始めてみましょう。心の声を聞き続けることで、素直な自分を手に入れることができるはずです。一人で埒があかない時は友人に相談し意見を求めましょう。
また、自分の誤解や勘違いから素直になれない場合もあるので、人が考えていることは自分には分かりえないということを肝に銘じましょう。さらに、嫌な相手を好きになることは難しいですが、自分から何らかのタイミングで「ありがとう」と言ってみましょう。
人間同士はお互い鏡に映しあっているとなどとよく言われますが、これが心理学で言うところの「返報性の原理」です。相手から感謝されると自分も同じような感情になるのです。マイナスの感情ではなく、感謝のようなプラスの感情を映し合えると、お互い素直でいられる良い関係が築けるでしょう。
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