就職活動する中で、もっとも緊張する場面と言えば、就職面接質問ではないでしょうか。手は汗で濡れ、口の中はカラカラ、心臓はバクバクと高鳴り、頭の中が真っ白。こんな状態では、これまでの練習やせっかくの自己アピールのチャンスが台無しになってしまいます。
就職面接試験は、今後の自分を左右する大切な時間なだけに、緊張してしまうのは自然なことで、多かれ少なかれ誰もが緊張しているものです。緊張は、必ずしも悪いものではありません。
緊張をまったく持っていないと、思わぬミスをしたり、相手に対して馴れ馴れしくなったりなど、面接官に悪い印象を与えることにもなりかねないからです。とは言え、緊張し過ぎて失敗するのは避けたいですよね。そこで今回は、就職面接質問で緊張をほぐすコツをお伝えします。
呼吸をコントロールしましょう
私たちは、日ごろから「息を吸うぞ」「息を吐くぞ」とか「今息を吸っている」「息を吐いている」いうように、呼吸を意識することってあまりないですよね。日ごろから無意識に呼吸を繰り返しているいますが、実は、私たちの心と体は、呼吸の状態と深い関わりがあるんです。
体調が良いときやリラックスしているときは、自然と呼吸が深くなっていますが、体調が優れないときや緊張しているときには、呼吸が浅く早くなりがちです。これを逆手にとって、緊張をほぐしましょう。
就職面接質問で緊張しているときには、意識して呼吸をコントロールしましょう。
①口から細く長く息をすべて吐き切る
②鼻から大きく息を吸い込む
③息を止めて5つ数える
①から③の動作をを3~5分繰り返しましょう。
緊張をほぐすポイントは、次のふたつです。息をしっかり吐き切ること、呼吸だけに集中すること息をすべて吐き切ると、自然と息を吸い込みます。
自然とたくさんの息を吸い込みたくなるくらい息を吐き切れればOKです。呼吸以外のことに意識を向けると、深い呼吸ができなくなってしまうので、呼吸だけに意識を向けしましょう。これがしっかりできると、少しずつ緊張がほぐれていきますよ。
緊張をほぐすツボを押してみましょう
すぐにでも緊張をほぐしたいときには、ツボ押しがおすすめです。緊張は、筋肉や関節が冷えていたり、つっていたりすると余計に高まってしまいます。
ツボ押しで、筋肉の緊張をほぐして、血行を改善させることで、少しずつ緊張がほぐれていきます。
【合谷】
手の甲側の人差し指と親指の骨が交わるところから少し人差し指よりにあるくぼみが合国です。神経過敏や不安の解消効果があります。合国を掴むようにもみほぐしましょう。
【神門】
手のひらと腕の付け根、小指側にあるくぼみが神門です。ストレス緩和に効くツボなので、深呼吸しながらツボを押してみましょう。
合谷には、目の疲れや頭痛緩和の効果もあるので、就職面接質問だけでなく、日常でも使ってみてくださいね。
お気に入りのアイテムや香りをバッグに忍ばせておきましょう
フワフワしたもの、モコモコしたもの、柔らかいものなど、触るとなんとなく気持ちが落ち着くものってありますよね。そんなお気に入りのアイテムをバッグの中に忍ばせておきましょう。ストラップにしておいても良いですね。
お気に入りの香りや次のようなリラックス効果のある香りをハンカチやタオルにつけておくのもおすすめです。
【リラックス効果のある香り】
ラベンダー、ジャスミン、ローズ、イランイラン、柑橘系などこれらのアイテムを就職面接質問前の待ち時間に触れたり、香りを嗅いだりすることで緊張がほぐれていきます。
ただし、香りの場合、日ごろから香水として活用していると、香りに慣れてしまうため効果がなくなってしまいます。日ごろから使っていない香りを使いましょう。この方法は、ほかの緊張をほぐす方法と組み合わせて使ってもOK。思い思いの方法でアレンジしてみてくださいね。
自分自身に前向きな言葉をかけてあげましょう
心は、禁止されると余計にそのことが気になるという特徴があります。「見たらいけない」「開けたらいけない」などと言われたら、見たくなったり、開けたくなったりしますよね。緊張もこれと同じです。「緊張してはいけない」と思えば思うほど、緊張が高まるのはそのためです。
自分に「就職面接質問なんだから緊張して当たり前」「緊張しててもいいよ」などという言葉を言い聞かせ、緊張している自分を認め、許してあげることで緊張の高まりを防ぎましょう。その上で、「この日のためにたくさん練習してきたんだから大丈夫!」「自分にできること以上のことはできないんだから、できることをやろう!」というように前向きな言葉を自分自身に伝えましょう。
緊張というのは「失敗したらどうしよう」「ダメだったらどうしよう」という不安な気持ちから起こります。これは、「未来」意識が向いているということ。つまり、起こるかどうかも分からない未来に目を向けて、緊張を高めてしまっているのです。「今」目の前にあることに意識を向けることで、緊張はほぐれていくので、繰り返し何度も自分自身に声をかけてあげましょう。
自分を取り戻すために地に足をつけましょう
緊張しているときは、地に足がついていない状態です。本来の自分を見失いやすくなっているため、就職面接質問でも自分をうまく表現できません。グラウンディング(グラウディング)でしっかりと地に足をつけて、本来の自分を取り戻しましょう。
グラウンディングとは、地に足をつけて、今ここに居る現実を生きること。不安定な気持ちや不安などの不要な感情を取り除くことができるので、本来の自分を保つことができるようになります。
グラウンディングには、さまざまな方法がありますが、ここでは就職面接質問に役立つ「緊張をほぐすグラウンディング」の方法をご紹介します。まずは、グラウンディングの準備をしましょう。
①椅子に座り、肩の力を抜いてリラックスする
②足の裏は床にしっかりとつける ※靴を履いたままでもOK
③手のひらを上にして太ももの上に乗せる
④軽く目を閉じて、3~4回ほど深呼吸するこれで準備が整いました。
そのまま足の裏に意識を集中させましょう。足の裏の感触を味わってみてください。どんな感触が伝わってきますか?足を上げたり下げたりすると、どんな感触が伝わってくるでしょうか?十分に足の裏の感触を味わったら、両足をしっかりと床につけて、素足で地面に立っているときの感覚をイメージします。
土や砂の感触、草があたっているかもしれません。足の指を握って、砂や土、草を掴んでみましょう。どんな感触ですか?このイメージングを続けると、いつの間にか緊張がほぐれていることい気づきますよ。
さて、未来の自分を大きく左右することもある就職面接質問。過剰な緊張を適度にほぐして、しっかりと自己アピールをしたいですよね。緊張は、会場の独特の雰囲気や失敗したくないという気持ち、成功させなければいけないというプレッシャー、自分を良く見せようとする気持ち、失敗したらどうしようという不安などから起こります。
「緊張していること」に意識を向けていると、余計に緊張が高まってしまうため、できるだけ「緊張していること」に意識を向けないようにすることが大切です。面接官は、これまでにたくさんの人を面接しているため、面接を受けている人が緊張しているのは当然のことだということを知っています。
そのくらい、就職面接質問では、みんなが緊張するのです。緊張していることを悪いこととは捉えずに、緊張している自分を認め、「今」に意識を向けましょう。自分が積み重ねてきた努力は、あなたを裏切りません。努力を重ねた自分を信じて、就職面接質問に臨んでみてくださいね。
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