行動心理学を生かし、対人関係をスムーズにするには

行動心理学を生かし、対人関係をスムーズにするには
皆さんの中には、行動心理学という言葉をご存知という方もいますよね。行動心理学とは人間が何気なく起こす行動から、なぜそのような動きをしたのか、その人の心理を表したものです。つまり心理は行動に表れるということです。

ちょっとしたときの仕草や言動、態度などは全てその人の内なる気持ちの表れと言ってもよいでしょう。いつも偉そうにする人や早口な人など、何でそんな行動をとるの?と疑問に思ったり、時には嫌な思いをすることもありますよね。

しかし、もし相手の動きから心理を理解することができれば、職場やご近所さん、そして友人などとの対人関係もスムーズになってストレスもなくなるはずです。そこで今日は、行動心理学を生かして対人関係を良好にしていく方法を挙げていきます。

口喧嘩になった時は先に否を認める

最初に挙げる方法は口喧嘩になった時のことです。職場でも友人関係でも意見や考え方の違いで言い合いになってしまうことってありますよね。そこでヒートアップすればするほど喧嘩は収まることがありません。

相手が言い返してくれば自分も言い返し、それにまた相手も腹を立てて言い返す…収まりがつかないとはこのことです。しかし喧嘩というものは誰もが望むものではないし、平和的に解決したいのが皆の本音でしょう。

ですので、このような時は行動心理学の面からすると、自分から否を認め謝る方が良いのです。そんな言い合いには負けたくないと思うところですが、意地の張り合いをしていてもしょうがないですよね。

自分から「今回は僕の言い方が悪かったです。すいません」と先に謝ることにより、それを見た相手は「いや、僕も悪かったよ。すまなかった」という気持ちになるのです。これで喧嘩は終わります。

行動心理学で言う「鏡の法則」というもので、相手が「僕のことを解ってくれた」と思えば相手も貴方のことを解ろうとするのです。これは相手に喧嘩で負けたということではなく、喧嘩を収めるための方法と考えましょう。

 

長い付き合いをしたい人には先に相手の長所を伝える

普段の生活の中では様々な出会いがあり、その中には「この人とは長く良い関係で付き合っていきたい」と思える人もいますよね。そこで実際に長く付き合えるようにするために、最初にその方の長所を伝えてあげましょう。

人間にはどうしても長所と短所があります。出会って話すようになった時に、先に相手に長所を伝えることと反対に短所を伝えることでは違いがあり、前者の方が長く良い関係を続けていくことができるのです。

先に長所を伝えておくと、後で短所を指摘しても簡単には関係は崩れませんが、先に短所を伝えてしまうと、後で長所を伝えても良い人間関係を続けることには繋がらないのです。どちらも長所と短所を伝えることには変わりないのですが、行動心理学からこの順序により関係が変わってくるのです。

これは第一印象が後の関係を決めるということであり、最初に「この人は自分のことを良く見てくれる素敵な人だ」と思わせると、その印象が長く残るということです。

ちなみに新しい上司など、「長く付き合っていかなければいけない人」に対しても有効な方法と言えるでしょう。

 

反対の意見ばかり言う人にはそれに合わせる

話をしている上で、相手がいつも自分と反対の意見をわざわざ言ってくる人っていますよね。相手にしているとだんだん苛立ちも出てきてしまうでしょう。

行動心理学で、そのような方は自分に劣等感を持っていて、反対意見を言うことで自分を大きな存在だと思わせたい心理が働いています。ですので反対意見を言っても、それに明確な理由があるわけではありません。

「今度の温泉旅行は車で行こうか」と提案するといつものように「いや、電車で行くべきでしょ」と反対してきます。ここで「何で?」と聞いても「それは電車の方が良いに決まってる」と意味もなく押し通すだけで話が進みません。

ここはあっさりと「じゃあ、電車で」と返してしまいましょう。すると、何か言い返したいのにあっさり受け入れられてしまったので何も言えず、それが「自分が何も考えてない人」と捉えてしまいます。

そうしますと「まあ、たまには車も良いよ」と結局また反対のことを言ってきますので、「じゃあ決まりだね」と話を進めることができるのです。

 

誰かに協力してもらうためには自分がまず協力する

日常生活や仕事の中で、時に誰かに協力してもらいたいなと思うこともありますよね。こんな時に沢山の人に協力をしてもらいたいと思うのであれば、普段から自分自身が色んな人に協力してあげることです。

他人への協力を惜しまないという気持ちで普段から協調性を出していれば、いざ自分が困った時に周りの人が協力してくれるでしょう。

「困ったときはお互い様」という精神を自ら出していくことで、その気持ちが周りに広がっていきます。

 

行動心理学を覚えておくと、周りの人とのトラブルも回避されますし良好な関係を築いていくことができるます。対人関係がスムーズになれば、それだけ普段の生活が楽しくなっていくでしょう。

行動心理学の基本となることに一つに上記にも書きましたが、「鏡の法則」というものがあります。自分がやったことは返ってくるという世の中の流れがあることを覚えておきましょう。人を褒めれば貴方も褒められますし、人をけなせば貴方もけなされます。そしてだからと言って見返りを求めれば、貴方も見返りを求められてしまうのです。

そしてもう一つ、人間の行動には必ず心理がそこにあります。その法則を説いたものが行動心理学であり、それを生かすことにより対人関係を良い方向に持っていくことができるのです。

まとめ

対人関係をスムーズにするためには

・口喧嘩になったら先に自分の否を認めよう
・長い付き合いをしたい人には先に長所を伝えてあげよう
・反対の意見ばかり言う人には意見を合わせよう
・誰かに協力してもらうためには普段から自分が協力しよう

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