家に帰りたくない気持ちを切り替えるコツ


家に帰りたくないと思うことは誰にでもあることですよね。でも、これがしょっちゅうとなるとちょっと問題になってきます。

一口に家に帰りたくないといっても、実家住み、一人暮らし、新婚家庭など色んな状況があり、実家住みの人には実家住みの、一人暮らしの人には一人暮らしの、新婚家庭には新婚家庭なりの帰りたくない事情があるものです。

また、本人には、家に帰りたくない明確な理由はないのに帰れない、何となく家に帰りたくないというケースもあります。実は、こういうケースが一番厄介だったりするのです。最近問題になっている「帰宅恐怖症」などはまさにこのケース。放置していると、状況が悪化してしまいます。

そこで今回は、家に帰りたくない気持ちを切り替えるコツについてお伝えします。

親と同居の家に帰りたくないときは


実家で親と同居しているときに家に帰りたくないと思うことは、誰にでもあることです。学生時代、成績の悪いテストを返してもらったとき、親とけんかしてしまったとき、失恋したり、彼氏・彼女とうまくいっていないときなど、家に帰りたくないという思いがわいてきます。

これは親からの干渉や反応を疎ましく感じるもので、成長過程にみられるごく普通の反応です。むしろ、いつまでたってもそういう意識がわかずうきうき家に帰るタイプの人は、結婚が遅れたり、結婚しても実家と比べてしまったりして、新生活がうまくいかないことが間々あります。

成人して社会人として働くようになれば、家に帰りたくないと思うことがある方が、自立に前向きになれるものです。実際、親と同居の家に帰りたくないと思うことが頻繁になったら、そろそろ自立を考える時期にきていると考えましょう。

親の待つ家に帰りたくないと思うのは、「親の家」に居心地の悪い思いを感じている証しです。言い換えれば、「自分の家」を持ちたい、自分が主になりたいという無意識の主張がそこには含まれているのです。

特に理由もないのに、何となく家に帰りたくないと思うことが頻繁になってきたら、結婚、独立を含めた自立について考えてみましょう。家に帰りたくないという思いはいわばシグナル、無視せず、自分の心と相談してみてください。

 

一人暮らしの家に帰りたくないときは


一人暮らしの家に帰りたくないという心境になったことのある人は、少なからずいるでしょう。アパートなどの一人暮らしでは、部屋に帰っても真っ暗。冬の寒い日など、火の気のない家に帰りたくない一心で、二次会、三次会とはしごした経験のある人もいるのではないでしょうか。

親元から離れて初めて一人暮らしするときは、何となくうれしいものですよね。何をするのも自由、何をしないのも自由、何もかも自分の自由になる空間。どんなに狭くても、「自分の家」となると愛着がわくものです。

ですが、そういうウキウキ感は最初のうちだけ。一人暮らしを維持するのは、単調で面倒なものでもあります。実家にいれば親がしてくれていた家事も、一人暮らしだと何もかも自分でやるしかありません。一人前の食事作り、掃除、洗濯、お風呂掃除、毎日となると大変です。

一人の部屋でも、掃除、片づけをサボると、すぐに部屋が殺伐としてしまいます。そうなると、一人暮らしの荒れた部屋には帰りたくなくなるのが道理です。

そうならないためには、一人の暮らしを満喫することです。料理は徹底的に凝ってみる、掃除やお風呂掃除など、面倒な家事は家事だと思わず、おしゃれなウェアに着替えてエクササイズにしてしまいましょう。考え方を変えると、一人暮らしの部屋の家事も楽しくなってきます。

一人暮らしを楽しめるかどうかは自分しだい。家に帰りたくないと感じ始めたら、ちょっとした工夫を加えて、気持ちを切り替えましょう!

 

夫や妻の待つ家に帰りたくないときは


家に帰りたくない症状のなかで、深刻なのは、夫や妻が家族の待つ家に帰りたくないケースです。

家庭というのは本来気持ちの休まる場所であるはず。まして、自分が選んだ妻や夫との家庭であれば、安心して帰れる場所でなければいけません。

ところが近年、「家に帰りたくない」と訴える人が増えています。「帰宅恐怖症」と呼ばれる症状で、男性に主に見られるものの、女性にも「帰宅恐怖症」を訴える人がいます。

男性の場合、多くは妻の態度からストレスを感じてしまい、やがて、帰宅時間が近づくと胃が痛いなどの体調不良を感じたり、帰途足が重くなったりといった漠然とした恐怖感を覚えるようになります。原因の多くは、妻からの叱責や苦言、または無言のプレッシャーにあるといわれます。

脱いだものを散らかさないでほしい、タバコをやめてほしい、お酒を控えて欲しい、付き合いを控えて欲しいといった、妻側としては些細な要求も、それまで好きにしてきた男性にとってはストレスになるもの。積み重なると、家が遠く感じるようになってきます。

一方、女性の「帰宅恐怖症」は兼業主婦に多く、職場で働いた上、帰宅しても家事が待っていると思うと帰宅の足が重くなってしまうようです。

男女いずれのケースも、夫婦がお互いの立場になって考えることが大切です。家庭は家族のための器。自分にとって快適な空間を作るとともに、相手にとって快適な空間にできているかどうかを常に考えるようにしましょう!

 

家に帰りたくないという思いは誰にでも生じるもの。状況に応じて対処しましょう。

親と同居の家に帰りたくないときは、自立を考えるときにきているのかもしれません。「親の家」に帰ることの忌避は、「親の家」からの卒業と自分だけの家への希求が含まれているものです。自立に関する思いと向き合ってみましょう

一人暮らしの家に帰りたくないときは、家事を楽しむこと、そして、一人の暮らしそのものを楽しむことを考えてみてください。一人暮らしは人生の一ステップ。自分の物にして、次の段階に進みましょう。

夫や妻の待つ家に帰りたくないときは「帰宅恐怖症」が考えられます。自分自身について、あるいはパートナーについて思い当たることがあるときは、相手との関係性を見直してみましょう。自分が帰りたくなる、そして、相手が帰ってきたくなる家庭を作ることが大切です!

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