笑顔が多い親に育てられた子どもは明るく、何事にも前向きにチャレンジできる子に育つケースが多いと言われています。子どもに対する思いが強ければ強いほど、つい子どもにきつく当たってしまうことってありますよね。確かに子供に対する期待が大きければ、その通りに行かないと苛立ちを感じることもあります。
厳しくすることで、子どもには叱られたことが印象に残りやすくはなりますが、あまりにきつく叱られたり、親に笑顔がまったくないと、子どもは委縮してしまって余計に失敗をしたり、叱られたことがうまくできなくなってしまいます。
そこで、親の笑顔が子どもに与えるよい影響とそれによって子どもがやる気になるメカニズムについて7つの具体例を挙げてお伝えします。
のびのびできる
子どもは弱い存在です。一人で生きていくことはできませんから、本能的に親に気に入られようとするのです。そのため、子どもは自分がしたことで親が笑顔になると安心しますが、親に笑顔がないと不安になってしまいます。
精神的に不安な状態では何をする時でもびくびくしてしまい、ストレスが溜まります。反対に親が笑顔でいることで、子どもは安心してのびのびとでき、あらゆることへの意欲もわくのです。
子どもも笑顔になる
表情や話し方、仕草やクセなどが親に似ているって言われることってありますよね。これは子どもが無意識のうちに親を真似しているからなのです。子どもは親を見て育つという言葉があるように、笑顔が多い親に育てられた子どもは必然的に笑顔を多くなります。
笑顔が多ければ周りから好かれる人間になりますから、将来的に人間関係の悩みを抱えにくくなり、前向きに人生を歩むことにもつながります。
笑顔で挨拶できる
親が朝起きたら笑顔で子どもに挨拶をするような家庭で育った子は、外でもしっかりと挨拶ができるようになります。挨拶は習慣ですから「挨拶をしなさい」と言われても自然にできるものではありません。
普段から笑顔で挨拶をすることが当たり前のことなのだと、家庭内で親が態度で示すことで、子どもは自然と身につけるようになるのです。挨拶は何歳になっても重要なことですから、子どものうちから習慣化させておきましょう。
才能が伸びる
「英会話をさせたい」「ピアノを習わせたい」「勉強ができる子になってほしい」など、親が子どもに期待することは様々です。しかし、子どもにもしたいことはありますから、もし子どもが何かに意欲を見せたら親は笑顔で見守ってあげましょう。
「ネットをしちゃだめ」「遊んでばかりじゃだめ」など、自分の意に反する事に対して頭ごなしにしかると、子どもの才能の芽をつんでしまう可能性もあります。子どもがしたいことを笑顔で見守ることが子どもの才能を伸ばすコツなのです。
聞く耳を持たせられる
子どもがテストで悪い点を取ってきたときや友達と喧嘩してしまった時、頭ごなしに叱るのは良くありません。悪いなりにもよいところを見つけて笑顔で褒めてあげましょう。最初から怒られると子どもは聞く耳を持ちませんし、怒られるようなことをした時に正直に話さなくなってしまいます。
「ここは良かったね、でもここはもう少し頑張ろうね」とか「自分の主張をちゃんと言えたんだね、でもぶったらダメだよ、痛いでしょ?」などと、褒める時は笑顔、叱る時は真面目な顔、とメリハリをつけることが大切なのです。
楽しむ気持ちを育む
子どもと遊んでいる時、正直大人にとっては面白くないこともありますよね。塗り絵やおままごとなどは、大人になるとつまらないことかもしれません。しかし、遊んでいる時に親が笑顔にならないと、子どもも楽しむことができません。
喜怒哀楽の感情の揺れが小さな子になってしまうと、感受性が育ちませんし、将来的に人の気持ちを汲むことができなくなってしまいます。楽しい時は思いっきり笑顔になることも親の役目なのです。
食事が楽しくなる
食事中に親が笑顔でないと、食事が苦痛な時間になってしまいます。親が笑顔でいることで、食事が楽しい時間になり、食べ物も好きになります。子どもに苦手な食べ物がある場合は、まず親が笑顔で「おいしい!」と食べる姿を見せましょう。
食事の時間が楽しくなれば、好き嫌いも減って、食べるのが大好きな子になり、心も体もよく成長し、健康な子に育ちます。
このように笑顔でいたほうが子どもの成長にとっては絶対によいということは、誰でもわかることですが、なぜ笑顔の方がよいのか、具体的にどんな効果が子どもにあるのかがわからないと、なかなか実践しつづけることができません。イライラした時についしかめっ面になってしまったり、笑顔が消えてしまうこともあります。
しかし、今回お伝えした通り、親の笑顔はどんな時でも子どもによい影響を与えます。親が笑顔でおおらかであれば、子どもも笑顔が多い子になります。神経質でびくびくしてしまう子は、親がしかめっ面なのでいつも不安を抱えているということなのです。
子どもに期待をするのであれば、まず親が笑顔でいることを心がけましょう。子どもも人間で感情の生き物ですから、厳しくするだけでは決してよい方向には進んでいかないのです。
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