目は口ほどにものを言う、と言われており、視線を制す者は場を制します。でも、往々にして日本人は相手と目を合わせることや見つめ合う事が苦手ですよね。欧米では目があったらそのまま見つめて微笑んだりするのが一般的ですが、日本人は目があったらすぐにプイっとそっぽを向いてしまいがちです。
とはいえ実は、この動作で損していることも多いんですよ。視線から伝わる情報をうまく使えば、自分に好意を持ってくれている人にはさらに好印象を与え、逆に自分に苦手意識や敵意を持っている人とは必要以上に関わらないようにする事ができます。
そこで今日は、視線から相手の心理を読み取って好印象を与える方法についてお伝えします。まずは相手の視線からその心理を読み解くところから始めましょう。ではご覧ください。
3秒以上見つめて自分から好意を示しましょう!
初対面など、あまりなじみのない相手の場合は相手も自分もお互いがお互いをどういう風に思っているのかを探り合っている状態です。ですので、相手はあなたの一挙一動や一言一言からあなたがどんな人間なのかを探ろうとします。
そんな時は自分の方から相手に好意を見せて、警戒心を解きましょう。人間は言葉よりも態度の方から得た印象を無意識に重視する傾向があるので、相手と早く親密になるには好意を態度で示すとよいでしょう。
例えば、腕組みは相手への拒絶を示します。脚を組んで座っていることは欧米では「リラックスしている状態です」という意味になりますが、日本においては威圧的な態度を与えてしまうこともあります。
頬杖は相手への無関心や退屈している状態だ、という事を示します。さて、肝心の相手に好意を示す態度ですが、「長い時間目を合わせること」です。長く、というとどのぐらいかと言うと大体3秒ぐらいです。
見つめる、という行為は相手への興味・感心を示すことができ、相手の警戒心を解くことができます。この時緊張して険しい顔で見つめないように気を付けてくださいね。
目があったら一瞬視線を外し、もう一度見つめて微笑みましょう
目があったらそのまま見つめずに、一瞬視線を外しましょう。ずっと見つめ続けてしまうと普段からあまり視線を合わせない日本人にとっては威圧的な態度と取られてしまったり、相手を委縮させてしまったり、余計に警戒させてしまったりして逆効果です。
目があったら一瞬だけ視線を外して相手を解放しましょう。ただし、視線を外すのは一瞬だけです。一瞬視線を外した後にはもう一度目を合わせ、今度はにっこり微笑みましょう。
最初に目を合わせることで「何でじろじろ見られているんだろう?」と思わせ、二回目に目が合ったときににっこり笑うことで相手への安心感を与えるのです。これは恋愛での常套手段ですが、単純に相手に好印象を与えたい時にも、もちろん有効です。
目が合うのはあなたに興味があるサイン
あなたが話している間に要所要所で相手があなたの目を見てくれていれば、それは相手があなたに興味を持ってくれているサインです。せっかく興味を持ってくれた相手には自分の持てる話術のすべてを尽くしてアピールしましょう。
相手が自分に興味を持ってくれているうちは少々マシンガンとーうになってしまっても大丈夫です。ここでグッと相手の興味を引き付けましょう。話題については次に会う機会に繋がるものがいいでしょう。
例えば、あなたの趣味が映画鑑賞なら近日リリース予定の映画の話なども少し触れ、相手が興味がありそうだったら誘ってみるのもいいでしょう。
目があったら視線を外されてしまうのは照れているサイン
「せっかく目があったのに視線を逸らされてしまった・・・」。がっかりしないでください。往々にして、視線を逸らしてしまうのは照れている証拠です。相手はもしかするとあなたに憧れがあるのかもしれません。
それなら好印象を与えるチャンスです。でも、こんな時にずっと相手を見つめ続けてしまうと相手にずっと緊張感を強いることになりかねません。ですので、相手に視線を逸らされたら自分も一旦は視線を逸らしましょう。
そして要所要所で相手の目を見つめてアイコンタクトを取りましょう。会話の中で「○○って△△だよね?」というようなタイミングで相手の同意を求めながらアイコンタクトを取ります。そうすると相手は自分とあなたがとても気が合う人間だと思うようになりますよ!
ボディランゲージを効果的に使いましょう
自分は相手に興味を持っており、相手にも自分に興味を持ってほしいと思っていても、相手が自分に興味を持ってくれていないときもありますね。そんなときに相手に興味を持ってもらうために有効なのがボディランゲージです。
演説上手で有名だったヒトラーや小泉純一郎氏などは他の政治家の演説より格段にボディランゲージを使っていることが知られています。
自分にそこまで興味を持っていない相手にさえも自分の話を聞いてもらうためには要所要所の強調したいところで手を動かすなどのボディランゲージが有効になってきます。
これはディベートなどで相手やオーディエンスを納得させるためにも有効な手段です。まずは話を聞いてもらい、さらに話術で引き付けましょう。
相手が退屈していたら思い切って日を改めましょう
相手が自分の目とまったく目を合わせてくれなかったり、頬杖をついていたり、目の焦点が合っていなかったり、腕組みをしていたりすれば、それは退屈していたり、疲れていたりするサインです。
こんな時にはよほど親しく、相手の機嫌の取り方が分かっている場合を除いては早々に切り上げたほうが吉です。こんな時に自分に好印象を持ってもらうことは難しいので、思い切って日にちを改めましょう。
どうしてもそれができない場合には場所を変えましょう。ところ変われば気分も変わるので事態が好転する可能性はあります。相手がリラックスできそうな場所を選んであげてくださいね。
どうしても何を考えているかわからないときは笑顔を絶やさずに!
相手が何を考えているのかがどうしてもわからないときはとにかく笑顔を絶やさないようにしましょう。とは言っても、終始満面の笑みでは気持ちが悪いので微笑む程度にしましょう。なにも気に障ることをしていないのに笑顔でいて悪い印象を抱かれることはありませんからね。
さて、目は口ほどにものを言う。相手の視線から読み取れる情報はいろいろあります。相手が無口であまり自分から話をしてくれるタイプではないからと言って、自分に興味が無かったり、場を楽しんでいなかったりするのかというと、そうとも限りません。
相手の視線から相手の心理を上手に読み取りましょう。また、同時に自分の視線から読み取られる情報もいろいろあるので、相手に受け取ってほしい印象を考えて逆に自分の視線をコントロールし、効果的に視線を使ってみてくださいね。
まとめ
視線から相手の心理を読み取って好印象を与えるには
・ 3秒以上見つめて自分から好意を示しましょう!
・ 目があったら一瞬視線を外し、もう一度見つめて微笑みましょう
・ 目が合うのはあなたに興味があるサイン
・ 目があったら視線を外されてしまうのは照れているサイン
・ ボディランゲージを効果的に使いましょう
・ 相手が退屈していたら思い切って日を改めましょう
・ どうしても何を考えているかわからないときは笑顔を絶やさずに!
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