マインドコントロールの知識を仕事に活用、5つの使い方

マインドコントロールの知識を仕事に活用、5つの使い方
マインドコントロールと聞くと、よく「誰かを意のままに操る」と言った意味で使われるので、良いイメージがありませんよね。しかし、意のままに操ることができるのが「自分自身」だったらどうでしょうか。

人は自分で思っているほど、自分をコントロールできないものです。「このプロジェクトを成功させるんだ!」と強い意思と目標を掲げても、少し他の仕事で忙しくなるとモチベーションを維持することすら困難になってくるものです。

しかし、マインドコントロールを自分にかけることができれば、これらの問題を解決し、目標を成功に導くことができますよね。

マインドコントロールの本質を理解することで、すでに自分にかけられているマインドコントロールに気づくこともできるのです。今回は、マインドコントロールを仕事に活用するための上手な使い方をお伝えします。

自分の中に「スイッチ」を作る

自分にマインドコントロールをかけるためには、自分の中に「スイッチ」を作ることが最も近道になります。ひとつひとつの仕事が片付く度に、自分だけの決めポーズや、決まった仕草をしましょう。

小さくガッツポーズでも構いません。わかりやすい例だと、野球のイチロー選手のバッターボックスに入ったときの時の仕草です。

必ず同じ動作を繰り返していますが、ただのパフォーマンスではなく、自分のなかのスイッチを入れているのです。

私達の場合は、何かを成し遂げた時、うまくいった時など、自分が良い精神状態にある時に決まった動作を繰り返し行うことで「スイッチ」を作ることができるのです。

 

小さな目標を何度も達成する

マインドコントロールでは、いきなり高い目標を達成させることはありません。できるだけ小さな目標を数多くクリアさせることで「自分にもできるんだ」と暗示をかけることができるんです。

職場に着いて、いきなり大仕事に取り掛かろうとすると気持ちが挫けてしまいますよね。そんな時は、まずはデスクまわりの掃除から始め、今日の仕事の書類整理、メールの返信、スケジュールの確認、などちょっとずつハードルを高くしていきましょう。

ひとつの仕事が終わるごとに「スイッチ」になる動作を行ってください。こうした毎日のマインドコントロールの積み重ねが、より大きな仕事へ自分を導いていくことなるのです。

 

成功した時の状況を思い出す

マインドコントロールでは、人間の持つ感性をうまく利用することで、自分をより良い状態に持っていくことができます。過去に成功した自分の仕事や経験を言葉や文章で表現してみましょう。

その時、目で見えた状況の「色」「形」「大きさ」「明るさ」「動き」、耳で聞いた音の「大きさ」「音程」「リズム」「方角」、手触りや肌合いで感じた「温度」「感触」「重さ」などを出来るだけ詳細に思い出してください。

一人で思い出すのが難しい場合は、成功した体験を誰かに話してみてください。忘れていた記憶がどんどん蘇るのでおすすめですよ。

これらの情報も自分にマインドコントロールをかける「スイッチ」の材料になります。成功した仕事には、次の成功に結びつくヒントがたくさん隠れているんですよ。

 

失敗した過去のイメージを塗り替える

私たちはすでにマインドコントロールされている場合があります。過去の失敗した仕事や辛かった、怖かった体験のせいで、自分には成功なんてありえない、と思い込んでいるのです。

こうした負のマインドコントロールに打ち勝つには、仕事で失敗した過去のイメージを少しだけ変えてみることをおすすめします。

先ほどの成功体験で使った視覚、聴覚、触覚などの情報を思い出し、いちばんネックになっているイメージを調整します。

「大きな音」が怖かったのであれば、ボリュームを小さくしてみる、「冷たさ」がネックになっていれば少しだけ「暖かく」してみてくださいね。

記憶の中でイメージを補正することで、過去の失敗体験の辛さや怖さを和らげることができますよ。マインドコントロールをうまく使えば、仕事での失敗を人生の糧にすることもできるのです。

 

自分が目標にしている人になりきる

マインドコントロールをうまく使うことで、自分の中に新しいキャラクターを根付かせることもできますよ。映画やドラマに出てくるキャラクターでも構いません。

例えば、「このキャラクターの誰にでも自分の意見をはっきり言えるところを自分のモノにしたい」と思ったら、その場面をそっくりそのまま真似してみましょう。

身振り手振り、声のトーン、姿勢、歩き方、目線の使い方などそのままコピーしてみましょう。次に、そのキャラクターのままで仕事をするとしたら、「誰と」「どこで」「どんな目標を持って」「どんな仕事をしているか」を具体的にイメージしてみましょう。

次に、そのキャラクターから得たヒントを用いて、自分が同じ状況で同じ仕事をしたとき、どのように動くかイメージしてみましょう。イメージできたら実際に仕事で試してみてください。自分がどう変わったかを楽しみながら実践してみましょう。

 

さて、マインドコントロールは、自分に暗示をかけるだけでなく、いつの間にか閉じこもってしまった自分に気付かせてくれたり、過去の体験の印象さえも変えてしまうことができるのです。

「自分はダメな人間だ」という思いは、他でもない自分自身が勝手に決めつけていることの方が多いかもしれませんよね。

決めつけられたイメージから脱出することで、大きな仕事を振られても気負うことなく楽しんで取り組むことができるようになるはずです。

また、繰り返しマインドコントロールを自分に対して行ううちに、新しい発見や自分が本当にやりたかった仕事が見つかるかもしれませんよ。

自分のマインド、つまり心をコントロールすることは、自分の人生をより良い道へ導くことになります。あなた自身が、あなたの心の操縦者であることを忘れないで下さい。

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