「ヒーリング」という言葉を聞いて「癒し」や「リラクゼーション」に関係する事を連想する方は多いと思います。ヒーリングミュージックやアロマヒーリングなどが身近なものでしょう。
ヒーリングの大まかな意味は、病気や怪我、そしてストレスやトラウマなどの心身の不調、不健全な状態を解消することです。
そしてヒーリングは、後ほど詳しくご紹介しますが、基本的に人間が持っている力を引き出して心身の不調を治すもので、リラックス以上の効果をもたらす事もあります。ヒーリングの効果を知ると利用してみたくなりますよね。
ただ、本格的にヒーリングを利用するためには、注意しておくべき事がいくつかあるのです。そこで今回は、ヒーリングで大失敗する前に知っておくべき5つの注意点をお伝えします。
万人に等しく効果が現れるわけではない事を理解しましょう
ヒーリングの基本は、人間の持つ自然治癒力を引き出して身体の調子を整えたり精神の安定を促したりするものです。淀んだり、停滞してしたりしてしまった人のエネルギーの流れを、本来のスムーズな流れに戻すことで癒しの効果があらわれます。そのため万人に等しく、同じ様に効果があらわれるとは言えません。
人が本来持っている力を引き出すヒーリングは、心身共に弱っている時にその存在を知ると、全ての人に効果のある万能薬のような感覚になる事もありますよね。けれど、そうではありません。人の持っている力を利用するからこそ、その効果の現れ方も人それぞれ違ってくるのです。
ヒーリングは医療行為とは全く別モノだと肝に銘じましょう
人間の自然治癒力を引き出し、身体の中のエネルギーの流れを整えて心身を癒しリラックスを与えるヒーリングですが、正式な医療行為ではありません。
ヒーリングによって体調が良くなったり気持ちが落ちついたりする事と、病気が治ることは違うのです。ヒーリングを利用する方の中には、病院へ行く事や薬を飲む事を好まない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ヒーリングを受けているにも関わらず、自分の身体の変調や違和感を覚えた場合には、速やかに適切な医療機関で検査をして、必要な治療を受けてくださいね。
例えば、臓器の一部を摘出しなければならないような進行性の病気は、時間との勝負になります。ヒーリングとは、身体の調子を良く整えるもので病気を治療しているわけではないという事を念頭に置いておきましょう。
既に通院している人は、必ず申告しましょう
さて、先ほどヒーリングと医療行為は別モノだとお伝えしました。では、病院に通院していたり処方された薬を飲んだりしながら、ヒーリングを受けるのはどうかと考える方がいらっしゃるかもしれませんね。
医療行為とヒーリングは別モノですから、併用することは可能かもしれません。ただ、医療機関で治療を担当する医師や薬を処方している薬剤師、そしてヒーリングを施すヒーラー側、双方にその事を告げる必要があります。
特に身体の気、エネルギーの流れを整えることで心身を癒すヒーリングは、薬を飲んでいると少なからず影響を受けてしまうのです。
医療機関を受診しながらヒーリングを利用する際には、その事を双方に必ず明らかにして、医師及びヒーラーの指示に従うようにしてくださいね。
自分は特別だと思わないようにしましょう。
ここまで、ヒーリングは全ての人に効果のある万能薬ではないし、医療行為でもないとお伝えしてきました。それだけにヒーリングによって心身の状態が劇的に改善された時、何か特別なものに感じるかもしれません。
病院にも薬にも頼ることなく、自分自身の自然治癒力で心身を整えることができたと。もちろん、ヒーリングの効果が即座に、そして顕著にあらわれたということは素晴らしいことですし、受けた本人にとっても幸運なことでしょう。
ただ、それを特別だと考えて、全ての心身の不調をヒーリングで癒そうとするのは正しい判断ではありませんよね。お伝えしている通り、残念ながらヒーリングで癒せる範囲や症状には限度があります。薬や医療と上手に使い分けるくらいの気持ちで利用しましょう。
ヒーリングは冷静な気持ちで取り組みましょう
自分自身のことはもちろん、ヒーリングそのものについても特別だと強く思い過ぎるのはとても危険です。人間の気やエネルギーといった目に見えないものに働きかけるヒーリングの効果を体験すると、何か神秘性のようなものを感じてしまうこともあるでしょう。
ただ、そういう気持ちがどんどん高まっていくと、ヒーリングという行為を盲目的に信奉するようになってしまう可能性が否定できないのです。ヒーリングを受けて心身の癒しを求めるということは、つまり、癒しが必要なほど心身が疲弊している状態だということですよね。
人はそういう時に、普段は引っかかるはずもない胡散臭いニセ宗教のような組織にハマり込んでしまうものです。ヒーリングは宗教とは違いますが、精神の安定をもたらすはずのヒーリングに対して、悪い意味での強い依存状態になってしまっては本末転倒ですね。
以上、ヒーリングで大失敗する前に知っておくべき5つの注意点をご紹介しました。ヒーリングによって深刻な症状が改善したり、心身が癒されたという事案が数多くあるのは、紛れもない事実です。
けれど、確かな科学的根拠がないため敬遠されることも少なくありません。そのため、そうした実情に付け込んだ一部の心無い“インチキヒーリング”によって、ヒーリング全体の信頼性を低下させてしまっているという問題もあるのです。残念ですよね。
そのため、ヒーリングを利用する際には、その効果について実感を冷静に判断する事、そして、医療とは全く違うものであるという事を前提にする事が大切なのです。このことを踏まえて、ヒーリングを上手に利用してくださいね。
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