ポジティブシンキングって実はちょっと危ないって知ってました?世の中にはありとあらゆる情報で満ち溢れています。情報化社会と言われる世の中にはおいて、これからの時代「どんな情報を手に入れるか?」が自分の人生を決定すると言っても過言ではありませんよね。
そして、その情報が正しいのか正しくないのか?を判断する力こそ、これからの時代を生き抜くための必須スキルと言えるのではないでしょうか?
「なんか良さそう」とか「大丈夫だろう」という安易なポジティブシンキングは身を滅ぼしかねません。自分でしっかり判断できる軸を持ち「正しく疑う」姿勢を持てるようになることが自分の身を守ることにつながります。
「じゃぁ、その判断軸って何なの?」というところで参考になる考え方をお伝えします。もちろんこれが絶対ではありませんが、情報を選択する際の参考にしてくだされば嬉しいです。
歴史に学ぶ
昔から言われてきていることは、心理を捉えていることが多いです。
ビジネスやトレンドなどは、時代と共に変わって行きます。
昔は日本では「貯金をしろ」が正解でしたが、今は日本で貯金することほどリスクなことはないですよね。
一方、人間の心理や体の構造というものはそうやすやすと変わるものではありません。
「類はともを呼ぶ」「情けは人のためならず」などは心理だと思いますし、日本人の伝統的な和食がどれだけ健康に良いのか、ということも科学的に立証されてきています。
科学が発達する前から人間が「これっていいよね」って思い、本能的に選択したものが生き残ってきているわけです。逆にどういうものがそういう物なのかは、歴史を勉強することで学ぶことができます。
「おごれるものは久しからず。諸行無常の響きあり」です。
数字は嘘をつかない
これは経営などでよく問われることでもありますが、数字は嘘をつきません。
嘘をつくのは人間です。人間は数字に嘘をつかせることができます。例えば統計データなどが顕著な例です。「チョコレートを食べている人は痩せる!1000人のデータから米研究機関が実証。」なんて記事が出る時に、その内実をよーく見てみると、対象者が「毎日運動をしている人」だったりするわけです。
「それは本当にチョコレートによる効果なの?」なんて思いますよね。でもここでのポイントは「1000人の運動を定期的にしている人たちで、チョコレートを食べている人の方が痩せていた」という事実は事実としてある、ということです。
「当社サービスで売り上げが2倍に!」というのも、売り上げが2倍になったのは事実なのでしょうが、究極1万円が2万円になっても売り上げは「2倍」です。
数字は嘘をつきません。事実を語ります。それをどう捉えるかはあなたの判断力がものを言います。
多面的に捉える
物事を見る時、一つの面で判断するのではなく、多面的に判断することが大事です。
ある物事に対して、Aさんはこう言ってたけど、Bさんは真逆のことを言っていた。人それぞれの価値観によって物事の見方は変わります。水がグラスに半分「しか」残っていないとするか、半分「も」残っているとするか?で物事の見方は180度変わってしまいます。
人はリターンばかりに目がいきがちですが、リターンの前には必ずリスクがあります。逆にリスクのあとにしかリターンはきません。ノーリスク、ハイリターンはありえません。
医療の世界ではかかりつけのお医者さんを二人持つといった、「セカンドオピニオン」という言葉がありますが、一方向からの情報だけを鵜呑みにしないことが重要です。
自分の目で確かめる
友人のAさんは○○レストランの食事が「美味しくない」といい、Bさんは「最高に美味しかった」と言います。どちらもあなたがグルメに関して信頼しているお友達なら、どちらを信じますか?
こういう時は「実際に行ってみる」のが最も早いです。実際に行ってみたらとても美味しかった。じゃあAさんの舌は信用できないのか?
あなたは店員さんに話しました。「私の友達にここのお店の料理、美味しいっていう人とマズイっていう人がいたんです。」そしたら店員さんが言います。
「最近、料理長が交代しまして、メニューを一式リニューアルしたんです。それ以来とても好評なんですよ☆」
実際に自分の目で確かめてみるとどっちも正しかった、なんてこともたくさんあります。
満場一致は疑う。
みんなが正しい、と言っているからと言ってそれだけで正しいと判断するのは危険です。
日本人は特に同調をよしとする国民性ですから、発言力が強い人の影響を受けて、YESと思っていないことをYESと言ってしまったり、嘘のニュースもドンドンシェアしてしまったりします。
特にTwitterなどの情報源が特定しにくいメディアでは、嘘の情報が「みんながリツイートしているから」という感覚だけであっという間に拡散されてしまいます。
みんなの「みんな」とは誰なのか?を見極める必要性があります。
誰が一番儲かるか考える。
情報というものは誰かの手によって伝えられた場合、必ず発信者の意図が潜んでいます。発信者は自分にとってプラスになることだからその情報を発信します。その情報が伝えられたことで、必ず得する人間がいます。いい意味でも悪い意味でも、です。
TV番組で花粉症対策に関するコーナーで「予防のためにマスクをしましょう」という情報が発信されます。それによって1番得をするのは、花粉症が防げるあなたではなく、マスクを売る企業です。そしてその企業は、スポンサーとしてTV局に広告費を払います。
あなたに情報が届いた時、本当にあなたが一番得をする情報であるか?あるいは伝えてくれた人(あるいはメディア)双方にとってWIN−WINなのかどうか?誰か知らないところで利益が出ている人がいないか、まで考えると、情報の「意図」が見えてきます。
信じるのは口ではなく足。
「この件については僕に任せてください!」「あなたのことを本当に愛しているわ。」
口では何とでもいうことができます。「私の言っていることが信じられないの?」と言われても信じてはいけません(笑)その人が信頼できるかどうかは、唯一「その言葉通りの行動をしているか?」をみると分かります。
「何を言っているか?」をみるのではなく、「何をしているか?」がポイントです。
「必ず儲かりますよ!」という投資の案件がきたらその人もその案件に投資していなかったら嘘ですよね。必ず儲かる案件に投資しない理由はないですから、「じゃああなたも投資してるんですね。」と確認してください。
本当に信頼できる人は「言ったことをちゃんとやっている人」です。一見当たり前のことですが、ここがわかると「あの人は私に嘘をついているんじゃないか?」という余計なストレスを抱える必要がなくなります。
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本当に為にになる記事を有難うございます。
嘘、悪意のある情報、
日本人という一括りや、人種を一括りにしながら、全体主義や二元論へと持ち込み、嫌悪と憎悪を煽っていく情報、
ブログに書かせることで儲ける情報商売などが錯乱、横行している現代。
これからの時代に欠かせない人間の能力は、
情報発信者や主張者たちの本当の意図を見極める力、
世界中一人ひとりが違った考え方や生き方、一人ひとりが違う思考や観念を持つ事実(十人十色)を腹の底から理解する力、
自分の観念や考え方が全体主義や二元論に陥らないように多面性を持つ力、
他人に対して、そして自分に対しても信用や信頼やモラルを持っているかどうかを見極める指標となる、言動一致の行動力ですね。