宴会やビュッフェなどでつい食べ過ぎて、吐き気をもよおしてしまい後悔するといった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。特に甘い物や揚げ物を食べ過ぎると吐き気がすることがよくあります。
せっかく美味しい食事をしたのに、食後に吐き気で苦しむのは残念ですよね。お酒の飲み過ぎや乗り物酔いなど、食べ過ぎ以外にも吐き気に襲われる原因はいろいろありますが、実際に吐いてしまうと後が大変ですから、その前にどうにかして止めたいものです。
そこで今回は食べ過ぎて吐き気がする時などに、すぐに止められる技や予防法をお伝えします。その場ですぐできる応急処置や自宅で本格的に休む際の心得まで、覚えておけばいざという時に慌てなくて済みますよ。
ミントの匂いをかぐ
乗り物酔いの時によく使う方法ですが、食べ過ぎによる吐き気にも効果的です。ミントの香りが体をリラックスさせてくれるためと考えられています。吐き気を起こしやすい人は、常日頃ミントガムやフリスクなどのタブレットを持ち歩くと良いでしょう。持っていると思うだけで安心できます。
ただし、強烈すぎたり甘い味がするようなものだと、逆に気持ち悪くなることがあるので自分に合ったものを見つけておくようにしましょう。
炭酸水やぬるいお湯を飲む
胃に食べ物が詰め込まれすぎると、急いで消化吸収をしようとして胃酸が過剰に分泌されます。その胃酸が逆流を起こすと吐き気を感じてしまいます。水分を取ることで胃の消化吸収を助け、食べ過ぎによる吐き気を解消することができます。
特に炭酸水を飲むと、炭酸の刺激で胃が活性化します。しかし冷たい炭酸水を一気に飲んでしまうと刺激が強すぎるうえにガスがたまって逆効果です。少しづつ口に含んでゆっくり飲みましょう。炭酸水が苦手な方は、ぬるま湯を少しづつ飲むといいですよ。
梅干しや生姜を食べる
梅干しには整腸・解毒作用があり、食べ過ぎて弱った胃を整えてくれます。潰した梅干しにぬるま湯を注いで飲んだり、おかゆに梅干しを入れて食べると良いでしょう。
また、生姜は身体を温め唾液を多くして消化を促す作用があります。すりおろした生姜にお湯や炭酸を注いで飲んでみましょう。ハチミツや砂糖を足して飲みやすくしても大丈夫です。
ツボを押す
様々な体調不良の改善に役立つツボ。吐き気を止めることができるツボもちゃんとあります。一番押しやすくてオススメなのは、手にある「関衝(かんしょう)」と「合谷(ごうこく)」です。
「関衝」は手の薬指の爪の付け根の角から小指側に少しずれた場所です。
「合谷」は手の甲の親指と人差し指の間です。
このツボは胃の働きを活性化させるので、食べ過ぎによる吐き気にも効果があります。他にもおへそとみぞおちの真ん中にある「中かん」も胃の不調に効きます。食後にゆっくりと押してみましょう。
体を楽にして安静にする
食べ過ぎて吐き気がするときは可能な限り、服のボタンを緩めたり椅子にもたれるなどして楽な姿勢をとってみましょう。
寝転がれるようなら、身体の右側を下にして頭を高くしてください。なるべく胃を圧迫せずにすむ状態にし、消化吸収を待ちます。
胃薬をのむ
吐き気がひどくなかなかおさまらない時は、胃腸薬をのみましょう。胃酸の出過ぎを抑えるタイプや消化を促進するタイプがあるので、できれば薬剤師に相談してから買います。自分に合った胃腸薬を常備しておくと安心ですよ。
食べ過ぎを予防しよう
そもそも食べ過ぎなければ吐き気もおこらないので、日頃から腹八分目で満足できるような習慣をつけておくことが大切です。食事はゆっくりとよく噛んで食べましょう。野菜やキノコなどを先に食べるのも効果的です。
注文した料理が想像以上にボリュームがあって、残すのは申し訳ないと思い食べ過ぎてしまうこともあります。注文する時には量が多すぎないか確認する癖をつけておくといいですね。
食べ過ぎて吐き気がする時は、気持ち悪いのと同時にお腹が痛かったり自己嫌悪に苛まれたりして落ち着いていられないことが多いですね。でも、とりあえず一度食べ過ぎたことへの罪悪感を忘れて吐き気を鎮めることに集中しましょう。
上記のようにいろいろ方法がありますので、時と場合に応じて試してください。吐き気がおさまれば、吐いてしまうかもという恐怖感からも解放されるので気持ちが楽になり、腹痛などもだんだん落ち着いてくることでしょう。
また、少し食べ過ぎただけで吐き気がしてしまうという方は、食事をゆっくりとよく噛んで食べることで消化吸収しやすくなり、胃の負担を減らすことができます。この食べ方は食べ過ぎの予防にもなるので日常的に意識して行ってみてください。
食べ過ぎが続くと胃腸に負担がかかり続け、吐き気だけでは済まないということになりかねません。予防と適切な処置でなるべく胃を労ってあげてください。
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