あなたは記憶術を知っていますか?デジタル機器が普及し、インターネット環境が整えられた昨今では、昔程「記憶」に頼る事が少なくなったと言えるでしょう。なにか分らない単語があれば、検索窓に入力してボタンをクリックすれば、大概の答えは得られる時代になりました。
しかし、そんな時代だからこそ「記憶力」が重要視される様になっているとも言えます。人間関係において、恋愛でもビジネスでも生活におけるあらゆる場面で、相手の些細な事まで記憶していることで、物事が好転する経験は多くの人が体験しているでしょう。相手の名前を憶えているだけでも感激される事はありますし、好きなものや誕生日を憶えていれば更に関係を深めることができるでしょう。
いくら検索によって答えが導きやすくなったとはいえ、咄嗟の受け答えや円滑なコミュニケーションにおいて、記憶力が重要である事は変わりません。そこで、自分の記憶力を向上させる7つの記憶術をお知らせしたいと思います。自分の性格や記憶しておきたい事項に合わせて、実践してみてください。
あなたの意識と行動力を高める為の、7つの簡単記憶術!
方法その1:場所に置き換えて記憶させる
この方法は「場所法」と呼ばれる基本的な記憶術で、場所に関する情報を憶えやすいという人間が持つ性質を利用した記憶術です。人の名前を憶える場合、千葉さんや山口さん香川さんなど自分が知っている土地と同じ名字の人だと憶えやすいということはありませんか?そのように、憶えるべき事柄を、自分が知っている場所と結びつけて憶えると、記憶に残りやすいのです。
その場所は、土地の名前だけとは限りません。例えば、普段よく行くお店であったり、家の中の玄関やリビング、トイレといった場所でも自分の生活の中で思い浮かべることができる場所であれば、この記憶術に利用することができます。
方法その2:すでに記憶されているものに置き換えて記憶させる。
この記憶術は「かけくぎ法」という「場所法」を発展させた記憶術で、ある事柄をひとまとめにして憶える時に有効な方法です。
「場所法」で人間が憶えやすい”場所”に関する情報を利用したのと同じ様に、場所以外にも記憶されているものは沢山あります。例えば「頭・耳・目・首」といった体の部位や、父・母・兄・姉・妹・弟といった家族構成、他にも干支や星座などひとまとめに憶えているものがあるでしょう。それらを用いて、それぞれの事柄を記憶したい事柄に結びつける事で憶えていく記憶術です。
方法その3:物事の頭文字を記憶させる。
この記憶術は「頭文字法」と呼ばれる記憶術です。その名の通り物事の頭文字を憶えておく方法で、最もオーソドックスな記憶術ともいえるでしょう。スラングやインターネットコミュニケーション上では”KY(空気が読めない)”や”LOL(laughing out loud)”など頭文字の略語は数多く使われているので、この方法が馴染みやすい人も多いかもしれません。
方法その4:数字に置き換えて記憶させる。
こちらも「数字変換法」といわれるオーソドックスな記憶術のひとつです。0から9までの数字にそれぞれ50音の行を割り当てて、ア行であれば「1」カ行なら「2」という風に文字を数字化して、何行のどの列の文字かという情報を2ケタの数字で文字を表し、さらに略語にして記憶していきます。
例えば「数字変換法」という単語であれば「すへほ」と略して、「すへほ」⇒「33-64-65」という様に数字に置き換えます。その数字を記憶しておくのです。
方法その5:連想するものを繋げて記憶させる。
こちらの記憶術は、略したり置き換えたりする方法とは違い、記憶させたいもの同士を関連づけて憶える記憶術です。「さよなら三角、また来て四角、四角は豆腐、豆腐は白い・・・♪」というわらべ歌の様に、憶えるべき事柄A、B、C、Dがあった場合、AとB、BとC、CとDという風に数珠つなぎにして憶えていきます。この方法で憶えた事は、始めのAを「数字変換法」などで憶えておいて、残りの記憶を引き出すなど、他の記憶術と組み合わせて使うことができます。
方法その6:憶えた事をくり返し復習して記憶させる。
この記憶術は「スペースドリハーサル」と呼ばれる記憶術です。暗記学習などで馴染みのある人もいるかもしれません。憶えたい事柄をある間隔を置いて復習していくのですが、その復習する間隔を、1日、3日、7日と徐々に空けることで、より確実に記憶することができるというものです。
なぜ、徐々に間隔をあける必要があるのかといえば、人がものを忘れていく間隔「忘却曲線」に合わせて復習するためで、等間隔で復習するよりも、憶えるべき事柄を忘れかけた時に復習する事で、効率的に記憶させる記憶術となっています。
方法その7:繰り返し問題の正解を確認して記憶させる。
人間は失敗や試行錯誤することで、ものごとを記憶するという性質がありますが、この記憶術ではあえて試行錯誤することなく、正しい答えをくり返して学習してものごとを憶える記憶術で「エラーレス学習法」と呼ばれます。
具体的には、始めに分りやすく示した答えを憶え、徐々にその分りやすさを減らしていき、最終的に答えが示されなくても、記憶により回答できる様にする方法です。
以上、いくつかの記憶術を紹介しましたが、如何でしたか? 学習方法として取り入れられている方法もありますし、すでにいずれかの記憶術を実践しているという人も多いかと思います。しかし、記憶術には様々な方法があり、また複数の記憶術を組み合わせる事で、より効率的に記憶させることも可能になります。
いずれの記憶術も、最初はトレーニングが必要になります。しかし、一度「記憶術」をマスターしてしまえば、色々と応用することができますので、是非試してみてください。
まとめ
あなたの意識と行動力を高める為の
7つの簡単記憶術!方法その1:場所に置き換えて記憶する
方法その2:すでに記憶されているものに置き換えて記憶させる。
方法その3:物事の頭文字を記憶させる。
方法その4:数字に置き換えて記憶させる。
方法その5:連想するものを繋げて記憶させる。
方法その6:憶えた事をくり返し復習して記憶させる。
方法その7:繰り返し問題を解く事で記憶させる。
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