配偶者が熟年離婚を決意する3つのポイント

配偶者が熟年離婚を決意する3つのポイント
熟年離婚は増加傾向にありますよね。男女ともに平均寿命が伸びたこと、離婚に際して年金や財産の分与が可能になったことなどから、定年を機に妻側から離婚を要求するケースが増えました。

結婚に対する世間の考え方も変わり、昔は特別なことだった「離婚する」ということが、今はごく普通の選択肢として既婚者の心に潜んでいます。熟年離婚というのは、そうして潜んでいた離婚という選択肢が表舞台に引っ張り出された形です。

とはいえ、配偶者から突然熟年離婚を突きつけられた相手は驚くことが殆ど。中には寝耳に水という伴侶もいます。いったいどういうきっかけで、配偶者が離婚を決意したのか、理解できない人が少なくないのです。

ということで今回は、配偶者が熟年離婚を決意するポイントについてお届けします。

熟年離婚を決めるのは長年の恨み

熟年離婚を決めるのは長年の恨み
配偶者が熟年離婚を決めるとき、決定打となるのは長年の恨みです。これは、言われたほうにはなかなかぴんときません。多くは妻の側から夫の突きつけられるもので、夫はその内容を覚えていないことも多いのです。

妻の側から突きつけられた「恨み事」によくあるもののひとつに、妊娠、出産のときの仕打ちというものがあります。

「妊娠を告げたとき、『うそ。何で?』と言われた」「出産のとき連絡したのに、すぐに来てくれなかった」「子供が女の子だったことを告げたら、『あ、女の子なんだ』とがっかりされた」といった、男性側は覚えていない数々の仕打ちが妻の心には刺さったままになっているのです。

さらに、「出産後の辛いときに体をいたわってくれなかった」「産後、体がきつくて拒んだのに夫婦関係を求められた」「太ったことを揶揄された」など、数えあげるとキリがありません。

こういった恨み事は男性側からは冗談だったり軽口だったり、あるいはしょうがない事情だったりで、いちいち説明することもないものでしょう。

その結果、男性はすぐに忘れてしまうものですが、妻はいつまでも覚えているのです。そして、夫が定年、子供も自立して人生の終盤に向かうときに、離婚要求という形で再燃します。熟年離婚を突きつけられた夫の多くが、妻の申し出の内容を理解できないのはこういう理由によるものです。

 

熟年離婚を決めるのは嫁姑の確執

熟年離婚を決めるのは嫁姑の確執
妻が熟年離婚を決める際に決定打となるのが、嫁姑の確執です。

夫婦が熟年離婚をする年頃になると、舅姑は既に他界してしまっていることが多いでしょう。夫の目から見れば「過去のこと」。ですが、いわゆる「嫁いびり」をされた妻の場合、姑がいなくなっても遺恨が消えることはないものです。

舅姑が亡くなっても、彼らの行為は心に残っています。また、夫が年をとるに連れ、かつては似ていなかった両親に姿や振る舞いが似てくるということがあります。その結果、自分を悩ませた舅姑に面影の似てきた夫をみるたび、かつての屈辱、悲しみがよみがえるということです。

さらには、当時、仕事が忙しくて自分を助けてくれなかった夫への恨みも加わります。夫には直接の恨みはなくても、夫を通して思い出す舅姑の姿が嫌悪感を生み、寂寥感にさいなまれるのです。こうした状況は、定年を迎えて夫が家にいるようになると、悪化します。

離婚が一般的ではなかった時代なら、こうした嫌悪感は胸に収め、孫の面倒をみたりしたものですが、現代では同居家庭が減り、孫の面倒を見させてくれるお嫁さんも減りました。子供が巣立って余暇ができ、さらに、夫が定年になって一緒にいるようになると、舅姑に似た夫の顔から過去の思い出が蘇ってくることになるのです。

 

熟年離婚を決めるのは価値観の相違

熟年離婚を決めるのは価値観の相違
若いカップルの離婚においても、離婚原因のトップに数えられるのが、「価値観の相違」です。便宜的な離婚理由のように見えるかもしれませんが、実際に離婚するカップルはこれを重大な問題と考えていることも多いのです。

熟年離婚の場合、長年にわたってズレた価値観を思い知らされてきたわけで、せめて晩年は自由に生きたいという思いから離婚を要求する配偶者が多くなっています。

価値観の相違、不一致といっても、些細なことから決定的なことまで、内容はさまざまです。そして、前項で述べたように、結婚後の家庭生活に関する限り、妻の記憶力は圧倒的に夫を上回っているのです。夫の方は全く覚えていないような過去の出来事における「価値観の相違」が妻の脳裏には克明に記憶されているのです。

女性が配偶者に熟年離婚を持ち出すのは、更年期後半から更年期後にかけての時期です。更年期は精神的にも肉体的にも、女性にとってもっとも辛い時期です。これを乗り越えると、女性は強くなります。

また、現代の60代女性は昔の同年代女性に比べて若々しく、身体もしっかりしています。辛い更年期を乗り越えただけに、いまのうち、元気なうちに好きなことをしておきたいという思いに駆られて離婚を要求する人が多いのです。

 

熟年離婚は若年層の離婚と比べても、双方の心理に差があるものといわれています。離婚を言い出した方は我慢の限界と捕らえていることを、突きつけられた方は気づいていないのです。

夫婦の一方、特に妻の側が熟年離婚を決める理由のひとつは長年の恨み。言われた夫はその内容を覚えていないことも多いものですが、妻の心にはくっきり刻まれているものです。

また、嫁姑の確執は、たとえ当の舅姑が亡くなっていても、嫁である妻の心からは消えません。夫から見れば済んだことでも、いびられた妻の方は義両親の死後もわだかまりを抱えています。

離婚事由のトップである「価値観の相違」も、熟年カップルには深刻です。長年にわたりすれ違ってきた価値観を今更かえられることもなく、それならば、晩年はせめて一人で自由に生きたいという思いが離婚届という形になるのです。

こうしたことにならないためには、妻のわだかまりが決定的なものになる前に、相手の気持ちを汲んで話し合ったり、慰撫したりして心の対話を試みることです。自分の方を向いてくれていると思うだけで、妻の気持ちはいくらかほぐれるものなのです。

連記事

コメントをお書きください