甘い物やお菓子を食べ過ぎるとニキビができる5つのワケ

甘い物やお菓子を食べ過ぎるとニキビができる5つのワケ
甘い物やお菓子を食べ過ぎると、ニキビができたり増えたりしますよね。甘い物の食べ過ぎはニキビに悪いとわかっているけれど・・・ついつい手が出てしまいます。だって、おいしいんですもの。でも、なぜ甘い物の食べ過ぎでニキビができるのでしょう?

アメリカでは「甘い物の食べ過ぎがニキビの原因となることはない」という研究結果が出ているそうですよ。甘い物の代表のチョコレートは「ニキビの大敵」ではなくて「美肌の友」という説もあるようです。いったいどうなっているのでしょう?迷ってしまいますね。

そこで今回は、甘い物やお菓子の食べ過ぎとニキビはどのような関係があるのか?なぜ甘い物の食べ過ぎでニキビができるのか?5つのワケをお伝えします。



 

甘い物やお菓子を食べ過ぎると
ニキビができる5つのワケ

 

ニキビとは・・・


ニキビは「尋常性ざ創(じんじょうせいざそう)Acne vulgaris」という皮膚の病気です。思春期から二十代くらいまでにできると「ニキビ」、それ以上の年代にできると「吹き出物」と呼びます。

ニキビはホルモンと細菌と皮脂がお互いに影響して、毛包(毛嚢=毛穴)と皮脂腺に慢性的な炎症を起こす皮膚疾患で、皮脂分泌の多い場所、つまり顔面や胸・背中などにできることが多いのです。

皮脂が多量に分泌されると、皮脂を分泌する毛包に詰まります。詰まった毛包には皮脂の他に角質という死んだ細胞も溜まるのです。これが、黒ニキビ・白ニキビとなります。黒ニキビは毛穴が開いて中が黒く見えます。白ニキビは毛穴が閉じているので中身が見えません。

皮脂腺の奥にはアクネ桿菌(かんきん)が棲息しています。アクネ桿菌は皮脂が大好きなので、詰まった毛包の中で皮脂を食べて増殖し、リパーゼという脂肪分解酵素を出します。このため、皮脂は遊離脂肪酸に変わり、さらに酸化されて過酸化脂質に変わります。

その結果、黒ニキビや白ニキビが炎症を起こして赤く腫れたり、化膿して黄色い膿が溜まったりするようになるのです。ニキビが悪化すると、毛包が破れて中身が流出することがあります。皮膚の深部を傷つけてしまうのでニキビが治っても、瘢痕(アバタ)が残ることが多くなります。

思春期には、男性ホルモンの1種であるアンドロゲンや成長ホルモンの作用で皮脂分泌が過剰になり、皮脂が毛包に詰まりやすくなります。女子も副腎や卵巣でアンドロゲンを生成します。20代に入る頃からホルモンバランスが整ってくるので、いわゆる思春期ニキビは減少します。

20代後半以降にできる吹き出物または、大人ニキビにはいろいろな要因が関係しています。ストレスによる自律神経の失調、それにともなうホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、不規則な生活、食習慣、毛穴に詰まりやすい化粧品、肌に触れる髪の毛などです。女性の場合は、毎月の月経によるホルモン分泌量の変化も関係します。

ニキビの原因は過剰な皮脂分泌とアクネ桿菌です。甘い物の食べ過ぎがニキビに直接関係しているとは思えませんね。でも、大人ニキビに関係する要因として、ストレスと食習慣があります。ストレスと食習慣が、甘い物の食べ過ぎにつながるのです。

 

甘い物やお菓子の食べ過ぎでニキビができる5つのワケ


甘い物の食べ過ぎは、ニキビの直接原因とはなりませんがニキビの間接原因となるのです。

甘い物の食べ過ぎでインシュリン分泌が増え、皮脂分泌を過剰にする

甘い物やお菓子は、炭水化物と脂肪でできています。炭水化物は糖質と繊維質からできて分解され、グルコース(ブドウ糖)となって吸収されます。

グルコースは血液に入り、血糖値を上げます。すると、血糖値を一定に保つためにインシュリン(インスリン)というホルモンが分泌されます。

インシュリンは血液中のグルコースが細胞内に取り込まれて生体エネルギーとして利用できるようにします。また、グルコースをグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉に蓄えたり、余ったグルコースを中性脂肪に変えて脂肪細胞に取り込んだりするのです。

甘い物やお菓子には多量に糖分が含まれていますよね。糖分はすぐグルコースに変わり、吸収されるので、血糖値も高くなります。そのため、インシュリンが多量に分泌されます。

インシュリンは血糖値を一定に保つ働きをする他に、皮脂分泌を促したり、炎症を起こしたりする働きがあります。そのため、甘い物の食べ過ぎは、皮脂分泌を過剰にして、毛包を詰まらせ、炎症を起こしやすくします。つまり、甘い物の食べ過ぎが、間接的にニキビをこしらえてしまうのです。

甘い物の食べ過ぎは肌のターンオーバーを乱して、毛包を狭くする

甘い物の食べ過ぎ、つまり糖分を過剰にとると胃液が多量に分泌されるため、胃腸が弱って働きを低下させます。胸やけ・胃もたれ・便秘・下痢などが起こりやすくなります。

胃腸の働きが弱ると、身体に必要な栄養分が吸収されにくくなります。特に、ビタミンB2やコラーゲンが十分に吸収されないと、肌のターンオーバーがうまくいかなくなります。

肌のターンオーバーとは、皮膚の古い細胞と新しい細胞が入れ替わることです。
ふつう、約28日周期で、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が起きますが、胃腸の働きが低下すると、周期が乱れます。古い死んだ角質が剥がれ落ちないで積もり、毛包を狭くして、皮脂が詰まりやすくします。

甘い物の食べ過ぎが胃腸を弱らせるおかげで、ニキビができやすくなるのです。また、肌のターンオーバーの乱れは、ニキビの他にもいろいろな肌トラブルを生じさせます。

甘い物の食べ過ぎが自律神経の働きを乱して、皮脂分泌を過剰にする

甘い物の食べ過ぎは胃腸を弱らせ、胃腸の働きを低下させます。胃腸が弱ると自律神経(交感神経と副交感神経)の働きが乱れ、ホルモンバランスが崩れやすくなります。

ホルモンバランスが崩れて、男性ホルモンの分泌が多くなると、皮脂を過剰に分泌するようになり、皮脂が毛包に詰まることが多くなります。ニキビができやすくなるのです。

ストレスのせいで、甘い物の食べ過ぎが起こる

強いストレスを受け続けると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすいと言われます。ストレスは胃を弱らせるのです。

ストレスで胃の働きが低下すると、消化吸収が悪くなり、一種の栄養失調状態になります。そのため、最も簡単に栄養補給をしようとして、身体が糖分を要求します。糖分はすぐに吸収されて、生体エネルギーとして利用されます。

「ストレスが溜まると、甘い物が食べたくなる」のは、身体が要求するからで、極めて自然なことです。ところが、甘い物を食べると、脳内にエンドルフィンやドーパミンなどの幸福ホルモンが分泌されて、快感を生じます。快感を持続させるために、ついつい甘い物やお菓子を食べ続けてしまいます。

脳のエネルギー源は糖分だけなので、甘い物の食べ過ぎが起こる

脳は身体の中のどの臓器よりも多量にエネルギーを必要とします。しかも、脳は糖分、つまりグルコース(ブドウ糖)しかエネルギー源にできません。他の臓器では、脂肪やタンパク質もエネルギー源となります。脳が活動するためには、どうしてもグルコースが必要なのです。

脳はグルコースを少量しか蓄えることができません。それなのに、安静にしていても、1日120g、1時間に5gのグルコースを消費します。受験勉強や会議の資料作成、緊張の続く長い会議など、脳を使うと甘い物が欲しくなります。それは、糖分がすぐグルコースとなって、脳に栄養補給を行いやすいからです。

そこで、脳を使い過ぎて疲れると、甘い物を食べたくなります。脳のエネルギー補給に必要なだけ食べればいいのですが、で書いたように、甘い物を食べると快感・幸せ気分が得られるので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。

甘い物の食べ過ぎはニキビには良くないのですが、糖分は脳の活動を維持するために必要不可欠です。適量を心がけてくださいね。

 

チョコレートはニキビの敵か?美肌の友か?


チョコレート、おいしいですよね。これだけは、絶対やめられません。パソコンいじりながら、一粒二粒、ついつい食べてしまいます。

よく「チョコレートを食べ過ぎてニキビができた」と聞きませんか?これが本当ならお肌のためにチョコを諦める他ないでしょう。

ニキビの原因は皮脂の過剰分泌です。糖分や脂肪分の多い食事をすると、皮脂が過剰に分泌され、毛包を詰まらせてニキビを作ります。確かに、チョコレートは甘くて糖分が多いから、「ニキビの大敵」かもしれませんね。

でも、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。癌や動脈硬化など生活習慣病を引き起こす活性酸素の働きを抑制します。

活性酸素を抑えるので肌のタルミやシワ、シミやクスミを防ぐアンチエイジング効果があり、また血行を良くするので、肌のターンオーバーの乱れを整え肌の潤いを保ちながら、傷んだ肌の修復を促します。そして殺菌作用があるので、肌の炎症を抑えニキビの予防や改善にも役立ちます。

カカオポリフェノールの他にも、チョコレートの原料であるカカオには、肌を美しくする成分がいろいろ含まれています。つまり、チョコレートは「美肌の友」と言えます。

チョコを食べるとニキビができると言うのはタイミングの問題なのです。ストレスや月経時のホルモンなどのせいでイライラしている時、皮脂分泌が過剰になってニキビができやすくなっています。

そういう時はイライラを鎮めるために、ついついチョコレートを食べることが多くなりますよね。チョコを食べたタイミングとニキビができやすい時期が重なって「チョコはニキビの大敵」にされてしまったのです。

ニキビに悪いのは、チョコレートに含まれる糖分です。糖分の含有量の低いチョコを食べるか、あるいは、チョコを食べ過ぎないようにすればチョコレートを食べてもニキビができることはないのです。

甘い物の食べ過ぎ、糖分の取り過ぎはニキビの大敵ですが、適量のチョコレートは美肌の友なのですよ。

 

いかがでしたか。思春期のニキビは成長過程におけるホルモンバランスの乱れが主要な原因です。できるだけ肌を清潔にしてアクネ桿菌の繁殖を抑え、悪化して瘢痕が残らないように注意するしかありません。時が経てば、ホルモンバランスが整い、思春期ニキビは消えていきます。

最近は、良いニキビケアの薬品類が開発されているので、ニキビが増えたり悪化したりしないようにできるようです。甘い物の食べ過ぎは、ニキビを悪化させますから、思春期ニキビが花盛りの時は、適量で抑えるようにしたいですね。

大人ニキビ(吹き出物)には、いろいろな要因が影響します。「甘い物の食べ過ぎ」は、いろいろな要因と絡み合って、ニキビを生じさせるのです。

甘い物の食べ過ぎはニキビに悪いだけでなく、肥満や糖尿病などの生活習慣病につながりますので要注意です。でも、大人になるにつれてストレスが増えていきますし、脳の活動も激しくなります。そんなとき甘い物はストレス解消に役立つとともに、脳を活性化するエネルギー源にもなります。

「甘い物の食べ過ぎ」は良くありませんが、「適量の甘い物」は、脳の働きを活発にして、ストレスを和らげてくれます。

 

まとめ

甘い物やお菓子を食べ過ぎるとニキビができるワケは、

1.ニキビの直接原因は皮脂の過剰分泌です。
2.甘い物の食べ過ぎはインシュリンの分泌を促進します。インシュリンは皮脂分泌を増やし炎症を引き起こします。
3.甘い物の食べ過ぎは胃腸を弱らせて、肌のターンオーバーを乱します。
4.甘い物の食べ過ぎると男性ホルモンの分泌が多くなり皮脂が過剰に分泌されます。
5.ストレスが溜まると甘い物を食べ過ぎてニキビができやすくなります。
6.脳は疲れると甘い物を必要とし、必要とする以上に甘い物を食べ過ぎるとニキビができやすくなります。

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