ロジカルシンキングの基礎が学べる5つの思考パターン

ロジカルシンキングの基礎が学べる5つの思考パターン
ロジカルシンキングとは「問題を解決する能力」だと言われています。散乱している情報のひとつひとつを精査し、方向性を見つけ、筋道を立てて論理的にまとめることが出来るようになります。

企画のプレゼンや、職場での会議などで非常に重宝され、うまく扱えるようになると職場での評価にもつながりますよね。

人によっては、それがきっかけとなり重要な仕事を任される機会にも恵まれます。物事を雰囲気や感情で考えていると問題の本質をいつまでたっても掴むことはできません。

論理的に思考することで、無駄を省き「最善の答え」へショートカットすることが出来るようになります。今回は、ロジカルシンキングの基礎を学ぶための思考パターンをお伝えします。

当たり前を疑ってみる

ロジカルシンキングの基礎的な思考を身につけるためには、当たり前のことを疑ってみましょう。ひとつの職場や部署に長くいると、ルールや常識に縛られてしまい、問題の本質どころか改善点や新しい発想が生まれにくくなります。

新入社員や新しく入ってきた人から見れば「なぜ?」と思うようなことに気づくことが出来ないのです。仕事だけでなく、身の回りの「当たり前」に疑問を持ちながら、他部署や他社の取り組みに目を向けて、常に頭の柔軟体操をすることを心掛けましょう。

また、疑問をもつ練習として、テレビのニュースや新聞記事など一方的に入ってくる情報を使って、「当たり前」を疑ってみましょう。1日10分の思考が、半年後、1年後と続いていけば、深い思考力が身についているはずですよ。

 

自分の損得を排除して考える

ロジカルシンキングをするとき、目の先の利益や損得感情にとらわれていると論理的な思考や仕組みを作ることができなくなります。自分の利益も考えてしまうと、歪んだ発想になってしまいますよね。

何かを考えるときには「それが事実であるか」「感情的になっていないか」「自分の好き嫌いで判断していないか」など客観的に判断できているかに注意してみましょう。

誰かと議論するときにも、相手が自分の得になるように考えていないか、感情で判断していないかをよく観察してみると、誰が信用できる相手かを見極めることもできますよ。

 

日常から「考える癖」をつける

ロジカルシンキングは、何も仕事のときだけに使うものではありません。日常生活から利用できる思考法なので、日頃から考える癖をつけておきましょう。

家計簿をつけたり大きな買い物をする時や、家族で旅行を計画するときにも利用できます。予算の中で、いかに楽しみながら同時に倹約をするか思案のしどころですよね。

電化製品を購入するのに、候補の商品を比較するときにもロジカルシンキングはとても役に立つはずです。使用目的、予算、置き場所、購入時期など一人で頭の中だけで思考するより、紙などに書きだして情報をまとめてみましょう。

考えることが習慣化すると、情報を書き出す途中で、想像にもなかった別の案に気づくことさえありますよ。

 

図に描いて考えてみる

ロジカルシンキングでは図式化して物事を考えます。代表的な思考法として「MECE」「ピラミッド構造」がありますが、普段からロジカルシンキングしてない人には使いこなせないでしょう。

まずは普段から図式化することを習慣化することをおすすめします。たくさんある情報を、いくつかの項目を作り仕分けしたり、企画の説明をするときに図式化したりすることで、企画の意図をわかりやすく相手に伝えることが出来るようになりますよね。

論理的思考は、ただ考えるだけでなくプレゼンのスキルを磨くことにも一役買っているわけです。また、いきなりパソコンで資料を作り出すより、手描きで紙に図を描き、書類作成してみてください。

 

やらないことを決める

ロジカルシンキングは、複雑になっている問題や事柄をシンプルな形にして問題の本質を明確にすることが出来ます。そのために発想を逆転させることもひとつの思考法です。

「やるべきこと」を明確にしたいと考えるなら、「やらなくていいこと」を洗い出してみましょう。つまり無駄な作業にかかる時間と労力を最初から除外してしまうことで、「本当にやるべきこと」がはっきりするというわけですね。

こうした多面的、3次元的な思考を持つことが重要です。ひとつの思考に結論が生まれたら、全く逆方向にも別の結論があると発想出来るようになりますよね。

 

さて、ロジカルシンキングは、普段から思考する癖をつけておくことが最も重要です。「思考」とは川のようなもので、癖になっているので同じ所を流れようとします。

誰しも同じ思考パターンを繰り返していると、自分の思考パターンに疑いを持てなくなり、新しい発想を阻害してしまうでしょう。

また、同じ発想をすることは停滞するだけでなく、徐々に思考が退化してしまいます。現在の問題点の改善をするどころか、新しい分野へのチャレンジ精神が持てなくなります。

キャリアアップやスキルを向上させたい人こそロジカルシンキングの思考法が必要です。こうした基礎的な思考の蓄積がロジカルシンキングにおける様々な法則やツールを扱えるようになるのです。

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